インスタントコーヒー
梅昆布茶

疲れた心のためにインスタントコーヒーを一杯いれる

僕は悲鳴こそあげないが
なんだかいつもテンパっている

60〜70年代に掲げた自由ってなんだったのだろう

敵はいないし仲間もいない
でも誰かのために一編の詩をまた書こうとも思う

レクイエムでもあり子守唄でもあるような
そんな言葉をさがしにゆこう

またあの外套のための冬がやってくる
僕はひましにひとりになってゆくが

誰かを何処かへつれてゆくドライブぐらいは平気さ

飛び去ってしまった旧友へたむける言葉さえ無く
理由もなく生きている僕は恥ずかしげもなく
負い目をまた背負ってゆくしかないのだろう

粘着質のいきかたしかできなくて
白さをわすれたままで凍えてゆくしかないのかもしれないが

きみがいない世界はとても凍っていてー44度の指定席があるのさ

きみがいる世界はとても喧しくて耳栓が必須なんだがそれでも

きみが華やいだ夜はとてもやさしくて素敵な歌が響いてたりもするんだ




















自由詩 インスタントコーヒー Copyright 梅昆布茶 2018-12-03 23:44:03
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