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じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪

何を書こうと自由じゃない?

じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪

生きてる
あたし、いま、生き ....
今宵もそこいた猫と
今宵もそこで会釈する
怒りも悲哀も肩こりも
わたしは淡く溶けてゆく

何度か変えてもみたけれど
帰りに飲むのはこのお店
過ち、不条理、肌荒れも
わたしは淡く溶けてゆ ....
デスクに透明な小瓶を置いて
飴玉を入れて
口に放る
ため息がこぼれそうなとき
舌打ちしそうなとき
くたびれたとき
暇なとき
忙しすぎるとき
話題のないとき
何も考えていないとき
考 ....
赤ちゃんだった頃
家でぐずり出したぼくは
ベランダに出すと
外の風に当てると
不思議と必ず
機嫌を直したらしい

出かけよう
洗い流しに行こう
いろいろなことは
頭から投げ出して
 ....
気づくとオレンジだった
前に買ったタオルも
その前
の前もオレンジ

幼い頃
オレンジジュースが飲めなかった
みかんはたくさん食べたのに
飲もうとすると必ず吐いた
不可解な体質が産ん ....
苦い
ぬるい
ひとくち含んで
ひとつふたつ
浮かぶ

途中で
彼に出会い
その本に出合った

気持ちが向かうのは
目下 そこにあるもの

急な雨
傘を持たない女
貸すに貸 ....
書くことで
いま
始まるかもしれない
もちろん何も
始まらないかもしれないけど

始まりも終わりも
あいまいに漂っている
生も死も
そのときには
わからないのかもしれない

知 ....
気泡が足下から
ひとつ またひとつ

空は青く 高く
吐息は湯気に消え

あれも
これも
思うに任せず

思案は
湯船に溶け

答えなんか出ないまま
日付だけが変わっていく ....
ねえ
 ねえ
詩を書く人って
どんな人?

いろいろでしょ
酒飲む人って
どんな人?
てのと同じ みたいな

お酒飲む人
たくさんいるけど
詩を書く人って
いないよね?

 ....
トヨさんが死んだ

あの

トヨさんが死んだ

よろこびも

かなしみも

気持ちが波にさらわれる日々

こんな時間を

百年も永らえ

言葉を紡ぎ

僕たちに残し ....
わたし

その器から

人間があふれ出す

あとになっては

思い出せもしないことで

ふいに気持ちが弾け

嗚咽する夜がある

灰色の日常に染められ

瞳も心も淀んだ ....
僕という生命体に
物質が凝縮されているうちに
言いたいことを言ってしまえ
恥じらいと
体裁を
かなぐりすてて
奥底から飛び出す ことば
ぜいたくものの代わり
顰蹙なら買い占めてしまえ
 ....
うまれた刹那
自覚なし
消えゆく刹那も
わかりやしない
いつも誰かが
何かにつけて
いみ
を勝手に
手渡すけれど
始まりも
終わりも
ほんとは曖昧
滲んでる
りくつ
へりく ....
日の出前
生命以前の静寂
ただ刻々
事実だけが降り積もり
上滑りしていく感情
淀んだ意識のまま
時間をやりくりし
このような自分だ
と凝視する朝
いちゃもんを
自分で自分に
つけ ....
陽射しを浴び

並木道は影に染まる

暗がりは

木々の存在の証明だ

存在とは、結局

何者かに照射されて初めて

浮かび上ってくるものなのかもしれない

いったん木々に ....
ラッシュアワー

スクランブル交差点

運ばれては行き交う無言の人々

傘がないから

雨に濡れた

言葉を失うと

僕らは何を失うだろう

寄り添い

抱き合い

 ....
思いは言葉を越え

沈黙は時空を越え

満ち足りた月と

つぎはぎだらけの僕の満身

寒風に洗われる

僕の心は月光と暗闇とに抱かれ

投身

光と闇とを纏い

朝の来 ....
美しい女に

美しい

は軽率だ

本当の馬鹿に

馬鹿

とは言わないし

嫌いな奴には

かける言葉もない

ひとり

いつものバーで

とあるカクテルを口 ....
ピアノの強い旋律に耳を委ねる

他には音の聞こえない時間

僕はどこか自分の知らない自分へ

心の底のほうへさらさらと落ちてゆく自分を感じる

自分というものをどう扱ったらいいかわから ....
人間どもの

情念の切れ端が

いちいちこの世に刻まれてしまったなら

この地球も

いつしか宇宙の隅々までも

僕の狭い部屋や

遠いどこかの山村までも

情念で切り刻ま ....
路面



ボンネット

木々の葉

草花

僕の手のひら

あらゆるところに降り注ぐ雨粒の一粒一粒が

耳を澄ませると

万別の音階で

声色で

思いで
 ....
くたくたにくたびれ優先席で寝入っていた高校生

に傲慢な老人が席を譲れと激しく言い寄っていた

悲しかった
「趣味は何ですか?」と訊かれて、「詩を書くこと」と答えるのは難しい。なんだかものすごく恥ずかしいし、そもそもたぶん、詩を書くことは趣味なんかじゃないと思っているからだと思う、心のどこかで。

  ....
泣きたくたって泣かない

笑いたくもないのに笑う

言いたくもないことを言い

言いたいことは言わずにいる

その哀しみから逃れるために

僕らは今夜、旅に出る

言葉なんかい ....
遠い遠いあの月を

強引に引き寄せて

無理にでも抱き寄せて

眠りの深い底まで

落ちていってしまいたい

待っているんだ

あの闇のもっと先に
人生の角度に違和感を覚える

最近、研ぎが足りないようだ

前進しようにも

ずぶ
  ずぶ

埋もれていく

ベクトルが下向いちゃってるんだ

進んでますけど下降してます
 ....
酒を飲むのと

書くのとは少し似ている

ひとりでこうして書いていると

波立つ胸が落ち着いていく

秋の夜風の優しさに

油断すると涙こぼるる

誰にも知られることのない
 ....
改札

を過ぎると薄暗い穴に吸い込まれる

二秒又は三秒

そして薄紅の膜に包まれ

僕は精神の一部を失って

吐き出され

通勤の群れに侵食され

溶け入る

ああい ....
朝焼彩茜色さんの三田九郎さんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ごきげん- 三田九郎自由詩3*13-4-25
とろとろ- 三田九郎自由詩3*13-4-25
魔法の小瓶- 三田九郎自由詩4*13-4-11
風浴び- 三田九郎自由詩413-4-11
オレンジバスタオル- 三田九郎自由詩2*13-4-7
珈琲ください- 三田九郎自由詩513-3-21
救いのために- 三田九郎自由詩6*13-3-5
銭湯- 三田九郎自由詩4*13-1-26
仮面詩人- 三田九郎自由詩2*13-1-24
トヨさん- 三田九郎自由詩913-1-24
- 三田九郎自由詩5*13-1-24
巣立ち- 三田九郎自由詩312-12-23
- 三田九郎自由詩412-12-22
いちゃもん- 三田九郎自由詩7*12-12-22
- 三田九郎自由詩2*12-10-31
傘のない夜に- 三田九郎自由詩4*12-10-30
投身- 三田九郎自由詩2*12-10-30
絶句- 三田九郎自由詩3*12-10-20
旋律- 三田九郎自由詩312-10-17
無言- 三田九郎自由詩212-10-17
音階- 三田九郎自由詩7*12-10-17
優先席- 三田九郎自由詩5*12-10-6
詩を書くということ- 三田九郎散文(批評 ...612-9-20
逃避行- 三田九郎自由詩2*12-9-10
ダイブ- 三田九郎自由詩212-9-10
ためらい- 三田九郎自由詩2*12-9-10
再生- 三田九郎自由詩2*12-9-7
街灯- 三田九郎自由詩2*12-9-7

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