すべてのおすすめ
いまは
稲刈りが済んでも
束ねられない藁束が
三十年ほど前には田んぼの隅に
何十と積まれていて
秋には
それが子どもの遊び
それで基地を作った
床を敷いて
階段を作って
壁を囲んで ....
元気なら
誰も私を知らないところへ行って
責任のない人になる
弱っているときは
スローでやさしくなる
一つの単語も
急がない
いけないのは
焦り
....
わたしはまた
鱗をひとつ剥がしてしまった
薄い虹色の
「ごめんなさい」を
三回言った
まるで
申し訳なさのないのを
隠すかのような
99 ....
お月さま沈まず
だんだん長く待ってくれる
私が眠るまで
空にいてくれるだろう
それも
満ちるまでの少しの間
お月さまだって
事情がある
そうそうやさしくもしていられない
だけど
....
貞子先生は蓄膿で
昼休みや
授業中も突然居眠りを始めて
じっと見ていると
貞子先生のとがった三角の鼻の先から
鼻水がポトリ..落ちた
先生の思い出は
いつも穏やかな晴れた日
....
紙コップに注がれる筈のインスタントコーヒーでいい
白いカップに淹れて
ください
珈琲は
正装で飲むものかと
私を大正時代に連れて行って
銀の匙で
薄色のスー ....
台風去って 青空に見惚れる
白い犬が
着メロにあわせて唄う
わお〜ん わおぉ〜〜ん
林檎を食べていると
傍に来てお座りする
一片あげると
シャリシャリ ....
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の
海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす
貴方が
桜貝だと言った
私のではない手をとり
微笑みながら
嘘 ....
話したことも無いけれど
重なるこころを
感じるのは
こうして
見つめ合っているからですね
どちらかが
目をそらしたら
そこで
終わってしまうかもしれない
もしくは
すれ ....
その日はいつも不幸だった
あの時期と重なっていた
分泌物に支配された
私の脳は
ときどき我を忘れて暴走する
きっかけは
あのデジタルの時計の
『カチッ』
っという音
マッチを ....
今の時間までの投稿は
とりあえず全部読んだ。
本嫌い
(正確には長い文章を読み続けるのが苦手さん)の私が
ここまで読みふけるとは..
老けるわけだ..
さっきまで少 ....