すべてのおすすめ
難破船が、出港する。船であるからには。海が。あるからには。心優しい、友人たちよ。惜しまないでくれ。わたしは。幸福とひきかえに、世界を。手にするのだから。



棒のようなものを、ふりまわす。 ....
 Chanson d'automne  
    Paul Verlaine


Les sanglots longs
Des violons
 De l'automne
Blessen ....
噴水のそばでは
アビリティーが無効になります
仕事の話はやめましょう
大声で電話しながら歩いている人
あなたの内側を掃除したい


 2004年11月23日制作の上記「噴水の話」から、昨 ....
いまさらに つけくわえるべき
ものはない 言葉のおくつきに
まいばん 血まみれで
ひげを剃り あおざめた
馬にのって 詣でる    
あなたと その周辺を分解し
組み立てなおし 恒星のことばで
したためて 郵便受けに
ほうりこんだが 返事がない
いや たぶん絶対に こない
この連作「そろもん」は、五行というフォルムそのものがテーマでした。大局的には、それ自体が現代詩的構文のアンチテーゼとして機能することを目論んだと、とりあえず言っておきます。でも内実は、きわめて個人的な .... あるときから まいにちが
惰性になる 歳月は
ほどかれて だれのものでもない
くちびるの ふるさとへ
錘をおろしに かえる
ビルばかりの 街にいると
遠くへの まなざしを
忘れてしまう きみの
心ではなく 顔ばかり
みつめて ごめん 
オオカミさんは おなか
いっぱいに なったらしく
ドアノブに 残念ながら
本日は おやすみです
と 札がかかっていた


*関連作品
オオカミさん→http://po-m.com/fo ....
いろとりどり まわっている
かざぐるま そのなかに
ひとつだけ うごかぬやつ
ぶつぶつ なないろの
しゃぼんだま はきだしている


*関連作品
縁日の話→http://po-m.co ....
荒野で おとこが
口笛 吹いている
うしなうものさえ
ないもない と
知ってしまった 旋律を
ながく いきて
みなければ
わからない こともあるさ
かみさま おれに
ほほえみは まぶしいぜ
ふん ガキの遊びに
おつきあいするほど
ひまじん だと
思ったのか おれを
ちっ そのとおりだぜ
家賃と食費を かせぐためだけの
生活だけど まんざらでもないと
思いはじめているが ヒーローに
冒険へ誘われたら すべてを
うっちゃって 駆けつけねばなるまい
本屋には 本がいっぱいあるのに
もうあれもこれも 読む時間がない
知命の午後の やわらかい光のなか
きまって本棚の隅に 咲くという
まぼろしの詩集を さがしている
ふしあわせな こころに
にじを かけそこなった
せつなさの はてを はなで
かざれなかった きみの
ためだけに いきられなかった
戦中戦後の「マチネポエティク」から現代の「中庭詩集」までの定型詩の試みは、口語自由詩のとめどない散文化への警鐘であった。それは個々の作品うんぬんよりも、饒舌冗漫でいつ果てるともない詩法へのあてつけとし .... クレープを たべながら
女の子たちが へらへら
そよかぜに とばされている
男の子たちは ぼろぼろ 
あるきながら こわれている
もっと言葉に まみれよう
ぼくらは いのちが
水から うまれた道を
混沌と清純をつらぬいて
原初の呼吸まで さかのぼる魚です
奥さん 塩ふいてますよ
台所に立つ妻の あらわな肩を
愛情表現のつもりで ぺろり
なめたら いやというほど 
ぶん なぐられた
天分のまずしさを
逆さに かかえて
ぼくは たまゆらの
ゆめの 背理から
つばさもなく飛ぶ
手作業が大事です
自分との戦いです
バーストしたあとの
むなしさのたびに
大人になります
となりに座っても よろしいですか
わたしの喪失は たぶん
あなたほどではないのに
あつかましいお願いですが いっしょに
すこし泣いてくださいませんか
みてよ みてよ
わたしのこと
って ものほしげな
おはなにも ちゃんと
みずを やってますか
しあわせを きみとかわした
約束の 小指ほどの 
大きさの こびとが
うじゃうじゃ わいて
ぼくを 責めるのだった 
苦悩のあたらしさを
うしなって 道がおわる
そこに はこんできた自分を
泣きながら捨てると
また道が はじまる
誓いの しるしは
むすばれた
手でなく たがいを
うちつらぬいた
星のきずあと
きみがきみを吐きだそうと くるしむあいだ
ぼくにできることは 背中をさすってあげることくらい
うすい膜にくるまれて 吐きだされたきみが
またつぎのじぶんをは吐きだそうと のたうちだしても
ぼく ....
ふるいうたを うたってよ
みどりもえる ことばを
きかせてよ せかいの
くちびるが いちばん
やわらかだったときの
壁に沿って進んでいるだけの
ような気がしたら
とりわけ 星ふる夜に
重いものを ひきずって
あるくのは やめてみましょう
ふるるさんのみつべえさんおすすめリスト(81)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
poetarot(魔術師のカード)保存版- みつべえ自由詩1410-5-23
詩人のシノギ(上田_敏の巻)- みつべえ散文(批評 ...908-6-21
●そろもん(あとがき)- みつべえ散文(批評 ...4608-2-17
そろもん(鬼の歌)- みつべえ自由詩107-10-17
そろもん(恋の歌)- みつべえ自由詩1007-10-9
●そろもん最後の栞- みつべえ散文(批評 ...807-9-14
そろもん(大人の話)- みつべえ自由詩707-8-19
そろもん(非礼の話)- みつべえ自由詩907-7-8
そろもん(森の喫茶店の話)- みつべえ自由詩407-3-16
そろもん(また縁日の話)- みつべえ自由詩307-3-14
そろもん(ウエスタンの話)- みつべえ自由詩807-3-13
そろもん(闇の学徒の話)- みつべえ自由詩506-12-21
そろもん(灰色ドワーフの話)- みつべえ自由詩606-11-18
そろもん(隠れ剣士の話)- みつべえ自由詩706-11-16
そろもん(探索の話)- みつべえ自由詩606-9-5
そろもん(青年の話)- みつべえ自由詩506-8-10
●そろもん第三の栞- みつべえ散文(批評 ...706-6-14
そろもん(街角の話)- みつべえ自由詩706-6-7
そろもん(歴史的現在の話)- みつべえ自由詩706-5-31
そろもん(セクシャルハラスメントの話)- みつべえ自由詩9*06-5-30
そろもん(墜落の話)- みつべえ自由詩306-5-28
そろもん(自慰の話)- みつべえ自由詩606-5-27
そろもん(告別の話)- みつべえ自由詩706-5-26
そろもん(ガーデニングの話)- みつべえ自由詩306-5-22
そろもん(悔悟の話)- みつべえ自由詩406-5-15
そろもん(歴程の話)- みつべえ自由詩1006-4-21
そろもん(盟約の話)- みつべえ自由詩606-4-15
そろもん(リフレインの話)- みつべえ自由詩406-3-24
そろもん(懐メロの話)- みつべえ自由詩806-3-3
そろもん(処方箋の話)- みつべえ自由詩406-1-24

Home 次へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する