自らの生存に絶望し
絶望し恐怖し忍耐し
朗らかに笑いながら
明らかな意識を持つ
これが最期と新年迎え

漆黒の魔手 、

今宵にもまた戻り来るか
棺に収められ蹲りながらも
貴女達は ....
J.K.ユイスマンスの『彼方』を
文學史上の珍かな寶と
する人はもう余りゐない
瀆神は氣分の問題に過ぎない
氣分、
文學は全て氣分の産物だ
恒久に輝く『源氏』の物語を
氣分と云はず何と云 ....
きみは下膨れのたをやめではない
かと云つてきりつと潮に焼けた
漁村の娘の顔もしてゐない
何かと何かの
ミックスなのだ;
僕の顔も他人事ではなく
遠い大分と秋田
その混淆に
造り出された ....
妻との決着は穏やかに着いた
様々な想い出が走馬灯のように通り過ぎてゆく
長いと言えば長く
短いと言えば短かった

二人は別々の路を選び
晩秋を待って別れることになった
互いに別々の白い路 ....
ホっぺたがほころんでいる、
御餅、
焼き餅を焼いている、
御餅持ち、
龍だった体はゴワゴワと
一年分の出来事に塗れて
空を飛ぶには重くなった
カレンダーを新しくして
つるんと剥けてスルスルと
元気に走れよ 僕
大きな蛙は呑み込んで
栄養にしてしまえ
蛇行 ....
涙はあふれ続けた 故人の眼から
森林はすっかり裸木の群れ、
冬空の青 木立の隙間から透かし彫りに
人間性から堕落し仲間を蹴落とし
自分自身の自由意志すら断念しても生き抜き
詫びても詫び切れず ....
○「光と影」

年老いたときに わかる
青春の輝きが

入院したときに わかる
健康の有り難さが

就職したときに わかる
稼ぐ苦労が

子どもをもったときに わかる
親の愛情 ....
新年のはじめての夕焼け
久々に会う家族とこたつで雑煮などを食べ
あるいはふだん遠方に住む同窓と旧交をあたためていた
あの日

それは突然に来て
なにがなんだかわからないうちに
時間がひび ....
僕は孤独だ
なぜ普通の人みたいに喋れないのか
周りが楽しそうに話してるのに自分は喋れないと悲しみと怒りがわく

僕は男だ
なぜ僕はいつまでも彼女ができないのか
ほんとはエッチしたいよ
も ....
きみは明らかに疲れ果てゝゐた
度を失つてゐた
だから「わたし都市狼さんと會へて
本当に良かつた」
などゝ云ふのだ
‐言葉は素敵に響くが
云つてゐる本人、意味が分かつてゐない
だから僕は
 ....
地図も時計も捨てた時
人間が現れた

日が暮れる
人がどうなろうが
宇宙には関係ない

葉っぱは叫んだ 葉っぱの言葉で
「琥珀色」なんて 悩むこと無し!
 
北風さん 北風さん 北風さんなんて
怖くない ぼくは元気な子どもだ よ


 
*

琥珀色の一年を振り返ってみても全て終わったことなの ....
一杯のグレープフルーツ・ジュースで蘇る
甘みも包含するそのほろ苦さ
アメリカ資本の傀儡なのだ僕は
それは「お化けだざう」と
シーツを被つて子供を嚇す
そんな男の
だうしても
と云ふ氣分
 ....
こゝに來て
膝の上に坐つて
膝の上からの
きみの含蓄ある男評を
訊きたい
こゝに來て
僕はきみのさり氣ない
でしやばらない
おつぱいが好き
きみがバツイチだと聞いて
弟子入りしたく ....
父はギャンブルと女に金を使い果たし

家に給料を入れることは殆どなかった

幾度となく踏切りの前で躊躇したことか

カンカン カンカン ゴォーッ ゴォー

母は嗚咽を押さえてぼくの手を ....
UMAがゆらりゆうらりと
こちらへ向かっている
新月がその姿を曖昧にする
心の中に抱いている
あんなことやこんなことを結びつけ
その姿を見ようと頭の中を巡らせた

心に浮かびあがる月とU ....
真っ赤な毒で満たされた盃を
一息に飲み干した

人生の不遇も悲しみも
すべて人のせいにして
生きてきた贖いとして

置き去りにしてきた不義理の数々
あなたは思い出すだろう

人の優 ....
わざおしえたまごっちに教えられ 硫黄の香り、立ち上る蒸気
そこは地獄か、癒しの湯か
足元に広がる血の池のような詩
熱く禍々しい言葉の渦

叫びと嘆きが湯のように満ち
毒と知りつつ身を沈める
それでも心は軽くなる ....
燃える 、
燃える光源を
じっと見入れば
黄金の輪郭くっきりと
内なる思考のうねり
深々感じ取り直に観る
瞬間、瞬間
繋ぎ時をなす
近づく肉の終わり
いよいよ漲る魂の
自由であるこ ....
豊かさにすがる人々が挙って生贄を捧げる
まぶしい海の街に聳え立つ女神の像が淫らに、
そして聖母のように微笑んでいる
見よ、彼女が踏み荒らした諸国の苦しみを

アフリカの中央部、西部、そして ....
死神、画商
藝術家の死はカネになる
死に際に何點か繪を買つて置く
やがて没年の後何年かすると
画家の許容され得る時代が來るかも知れず
愛情を以て愛を語るより
Money honeyを以て語 ....
彼らはファッションモデルで皆貧しく着回しの事しか考へてゐなかつた
スタイリストは職掌柄助言を與へたが彼ら彼女の提唱するスタイルに従はなかつた
彼らは一様にフェラーリに乘るのを夢見たが彼らの多くは運 ....
雪明かりの中、ひさしぶりに散歩に出る
獣たちの足跡が点在し、ときどき走っては敵に怯えるように急ぎ足になったり、少ないながらもその痕跡が塗されていた
時折、小声で独り言で事を説明する私は酷く滑稽であ ....
こんなことがあった
神奈川県鎌倉市手広のあたりを
自転車で走っていたら
宅地の一角に建つ物置のような家から
おばあちゃんが丼鉢にラップをかけて突然出てきた
なんですかそれ?
厚揚げと大根の ....
きみの手は、
しっとりとした雪が、
もうすでに降り積もっている、
ひんやりとした夜の雪原である、
夢は別の世界で
自由なのに束縛されて
真夜中の街に出た

街はもうひとつの世界で
お金がなくても
歩いているだけ でも
楽しかったはずなのに
休まる場所が見つからない

暗い歩道に ....
冒頭に流れる陽気なラジオ
今年一年を振り返ってる

あてもなく車を走らせながら
あなたとの結末を思い出してる

ねえ、気付いたかい?
クレジットの旋律が物語全体と同じなんだ

側 ....
ぼくが
ぼくが
兄弟揃って母へ伸ばす手
引っ張り合いをして
母を困らす

大人になっても

おれが
おれが
兄弟揃って母の気を引き
マウントをとり合い
母に苦笑いさせる

 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(6661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
名無し人、透空はるかに- ひだかた ...自由詩525-1-2
氣分- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-2
混淆の果てに- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-2
和解- レタス自由詩8*25-1-2
御餅やき- 本田憲嵩自由詩725-1-1
蛇になる- 自由詩6*25-1-1
新年、同じ裸木の森林から(改訂)- ひだかた ...自由詩525-1-1
元日独り言b- zenyama太 ...自由詩4*25-1-1
あの日- 凍湖自由詩2*25-1-1
我の本能- 林 理仁自由詩4*25-1-1
現實- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-1
冬眠- 空丸自由詩1325-1-1
「琥珀色」なんて_悩むこと無し!_by_足立らどみ- 足立らど ...自由詩425-1-1
グレープフルーツ・ジュース- 髙任勇梓 ...自由詩325-1-1
こゝに來て(愛)- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-1
母が教えてくれた歌- レタス自由詩6*24-12-31
月とUMA- 自由詩724-12-31
思い残しつつ- ヒロセマ ...自由詩8*24-12-31
お相手が居ないのではなく隣人と共創して加速する_んだ。- 足立らど ...川柳124-12-31
地獄めぐり_by_ai(advocater_inkweave ...- 足立らど ...自由詩224-12-31
燃焼過程- ひだかた ...自由詩424-12-31
アフリカの涙- atsuchan69自由詩21*24-12-31
A_Merchant_of_Death- 髙任勇梓 ...自由詩424-12-31
(Do_you_wanna_be_a)_Male_Model ...- 髙任勇梓 ...自由詩224-12-31
冬のにおい- 山人自由詩19*24-12-31
煮物の神さま- 室町 礼自由詩4*24-12-31
雪手- 本田憲嵩自由詩1724-12-30
見つめなおし- 足立らど ...自由詩1324-12-30
lean_back- mizunomadoka自由詩724-12-30
延々と綱引き- 自由詩324-12-30

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