今ってところで宇宙のどの{ルビ辺=あたり}
ハシバミ弾けて心臓が痛い

いみなく死んでうまれて散って
いつとはなしに猫ばかし

時それは非生物だ
ああ
深海魚コーナーになりたい
わたしはテレビを観ないので知らなかったが、森喜朗という日本オリンピック協会の偉い人がマスゴミから袋叩きにあっているという。
わたしは森氏の発言を事前にネット情報に接して知っていたから、どうして袋叩き ....

中学の教室では前席のおんなのこのブラウスは下着が透けて
授業か終わり起立礼の時に前がふくらんだスボンを
クラスメートに気づかれないかと
ヒヤヒヤした事度々あったよ

俺は
尖ったコン ....
綿の毛が風に飛ばされ
            小麦の穂は枯れていく

見よ、紙幣と言われた紙屑が宙を舞う つまり

誰かがシュレッダーにかけてビルの屋上から撒いたのだ

これは、ま ....
ひさしぶりに古本屋にいき
古本をみてまわった
買う金がないのでおやじと話をした
ひさしぶりに人と話す
しかも本のことがわかる人と話すのは
何年ぶりだろう
数年前の岩波文庫の充実ぶりを褒め
 ....
永遠からすれば
一瞬に過ぎない
この今を
落ち続けている
この俺は
奈落の底まで
落ちて行く
後少しで
叩き付けられる
俺の体が
叩き付けられる

時間は普通に流れている
空 ....
{引用=あるものがそのものの底をいっかい弾き、とびあがりじぶんや何者かのもとへ訪ねてくることをかんがえていましたが、それはちがったかんがえでした。だってあらゆるのものが、いったんそのものの底を弾いた歌 .... {引用=失語です
たんぽぽ珈琲みたいな時間です
シロツメクサと{ルビ勾玉=まがたま}です

万雷の拍手とおく
幕開けしないオペラのひとくさりなのですから
枝振りのかたい{ルビ椚=くぬぎ}は ....
イキイキと
毎日を充実して過ごせたら
それはまことにハッピー
かも知れない

けれど
私にとっては
何だか針を立てられてひたすら回され続けるレコード盤みたいで
イヤだな

針はいた ....
鬼は内しばし歓談{ルビ節分会=せつぶんえ}

福は外外とは誰ぞの家かもと

月兎{ルビ杵=きね}に仰け反る良夜かな

{ルビ聚=あつ}めたる月光きざす魚市場

春一番吹いて耳朶やはらか ....
空という海になれない碧の果て空どこまでも海に骨ぬき

一握の土に賑わうたましいをそっと戻して春風うらら

まあいいさどうでもいいさべつにもうとうていこんなひらがなばかりじゃ

霜とりの篦に ....
知覚感覚が
空の彼方を震えさせ
海の底を掻き回しても
それがいったい何だと言うのか
僕には大事な夢がある
胸震わせる予感がある
たとえ旅路が終末でも
置いていけない憧れ持ち
五感の海を ....

十の詩を書いたそして消した
これが十一番めだだけど
十のよりずっとわるいかも
もうここにはなんにもなくってあるのは
指に凭れる少しの重力と諦めだ
あんまりじぶんとばかり遊びすぎて何度自 ....
『エデン〈小噺〉』~認識主義的宇宙の蛇~


 じつは宇宙の広さは認識により変化してきた、これはちょっとした秘密。

 太初。アダムとイブ、この二人が歩き回れる範囲が宇宙の全てだった。 ....
一晩で
家をすっぽりと

覆いつくしてしまう
恐ろしい豪雪

豪雪のことを
白い悪魔と呼ぶらしい

悪魔は人と太陽を
欺くため

無垢な白という色をまとい

よくみると
 ....
死んだらさ
じっくりじっくり焼かれてさ
灰になるまで焼かれてさ

本人痛くも痒くもないから
残酷でも
許されるんだろうな

親族一同が集まるなんて滅多にないけどさ
二人一組になってさ ....
町並みに森の匂いがした。
公園を三つ。階段を二つ。知っているパン屋の匂い。スーパー。雑貨屋。ともだちの家。
学校を見下ろす長い坂道を下った。
社を通り過ぎて、実家を通り過ぎて、足は、足を、通り過 ....
「風理」

退屈そうに
地球儀をまわしていた
かみさまが
ふとした拍子に
ついたためいき

あたし
地図は読めないんだけど
風図は読めるの

ぼく
地理は苦手だけど
風理は ....
雨のおとがした

雨がようやくふっている
この服を脱ぎたい
そうしたら
気のいい単語と
すこしの助詞や助動詞たちを連れ
ピクニックにいくんだ

パラソルの下で
サンドイッチを食べる
貝殻を覗いて
蟹を見つけたり
珊瑚や不思 ....
夢の夜空に星々は
巨大に不穏に輝いて
渦巻く星雲が三つ四つ
眩めく明るさに発光し
それぞれの存在を鮮やかに
闇のスクリーンに穿っている

夢の夜空はやがて刹那
一つの艶かしい発光体とな ....
よいものがよいというのはすてきなスギ木立だね
そうそうフィトンチッドというのでしょう
なつかしくそれは善意のまるで濁点だから
それがそうあることは
いよいよ意味の肌気を脱ぎ始めるというもの
 ....
生きてる事に意味なんて求めて
探し歩いたりするから
苦しくなったり辛くなるんだよ

生きてる事に意味なんてないよ
第一そんな厄介なものいらねぇよ

鶏見てみろよ
卵産まされ
肉は食べ ....
赤黒く
どろんと上がった
月女
生きたいのか
死にたいのか
麻痺した地平を
遥か掠め
永久なる灯火
求めさ迷う

生かされているから生きるのか
生かされているから生きるのか!
 ....
空から釘が降って来ます
かなしい月夜の破片のように

眼のない森に歯形を付けて
ひとり眠りにつくとしよう
自分の書いたものが
自分が死んだ後もぜんぶ無意味なら
もう書かないでおこう
そして私は死ぬだろう
私はやんでいる
私は休みたい
私はもうたぶん書かない
私は死んで
生まれ変わりたい
 ....
かってに窓をたたく
うるさい木枯らしたち

寒波がいったい
僕に
何の用があるのだろう

ヒューヒューと
何かを叫ぶのは

よほどの事が
あるに違いないけど

ただでさえ眠れ ....
詩を書いたり 短歌詠んだり 俳句摘まんだり
それをインターネットに投稿したり

自分は暇人か
そうじゃない

私は私なりにいそがしい
昨日は血肉を分けた兄の葬儀に参列して
焼かれた灰の ....
バスは満員
電車も満員
ひとびとは水底に四角くならんで
青くひかる
ぶつかり合わない程度に
ゆれあい
いつか
自由になれるんだろうか

乗り物を降りると

豆腐屋が通りを ....
貧しいすきとおるようなものが欲しくてさがしまわり、けっきょく無くって、すごすごと帰ってきてみた。そしたら、ぼくのふるさとの図書館(とても腹ぺこなちっちゃな図書館) に、みつけた。

その、薄くてか ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水族たちに囲まれて- 道草次郎自由詩1*21-2-5
壮大なデマを垂れ流しつづける人たち- 一輪車散文(批評 ...4+*21-2-5
文房具ではコンパスが好き- こたきひ ...自由詩721-2-5
シリーズ「詩人たちの末裔」- アラガイ ...自由詩13+*21-2-5
古本屋来訪- 道草次郎自由詩7*21-2-5
人生と信- ひだかた ...自由詩421-2-4
風の歌を耳に- 道草次郎自由詩2*21-2-4
よみがえり来たるもの- 道草次郎自由詩3*21-2-4
虚しい空しいむなしいムナシイ- こたきひ ...自由詩421-2-4
立春歓談- 道草次郎俳句1*21-2-4
飴ちょうだい- 道草次郎短歌2*21-2-3
願い- ひだかた ...自由詩421-2-3
- 道草次郎自由詩2*21-2-3
エデン〈小噺〉、他- 道草次郎散文(批評 ...2*21-2-3
白い悪魔- st自由詩221-2-3
大安吉日の日に- こたきひ ...自由詩421-2-3
Interlude- かとり自由詩10*21-2-3
風理、他- 道草次郎自由詩1*21-2-3
雨の時制- 道草次郎自由詩4*21-2-2
この服を脱ぎたい- 道草次郎自由詩8*21-2-1
夢の夜空- ひだかた ...自由詩521-2-1
尾びれうつくし- 道草次郎自由詩2*21-1-31
生きてる事に意味なんて- こたきひ ...自由詩721-1-31
月女- ひだかた ...自由詩521-1-31
釘降りの夜- 道草次郎自由詩8*21-1-31
_- 道草次郎自由詩1*21-1-31
寒波の訪問者- st自由詩521-1-31
文学だなんて思わないけれど- こたきひ ...自由詩821-1-31
豆腐のうた- 自由詩17*21-1-31
うつくしいもの- 道草次郎自由詩3*21-1-30

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