嘘の蓄積
宿便のよう
いつもどこか優れない
ホラから生まれるホラー
天井の木目が顔に見えて
天井に睨まれる
良心の呵責が
眠れない夜を提供する
明日が来るたび
腹の中が黒 ....
司りに従い小路をいき続け
青々とした木の葉の一枚ふわりふらり
足許に着地し揺蕩いながら懐いてくる
苦しく狂い乱れる流浪の時を終え
止まるべくもない時の留まるに此処
ゆっくりゆくり裂け開く ....
マガモがシベリアからやってきてはにぎやかに鳴いている
人造湖に多くの渡り鳥達が群れていた
赤い大きな橋のたもとにあった古い山小屋旅館は解体されて
長い年月に蓋がされた
昨日今日、ほぼ今年最 ....
やたら屁は出るし
その屁はとてつもなく臭いし
腹の底には何かあるだろうな、
と思ってたんだよね。
コールタールだった
そんなに厚くはないが
しっかりとこびりついている
言葉は ....
冷えきった
躰を暖めたいなら
お風呂
あなたとしっぽり
その刀
鞘に納める?
上からがいい?
下からがいい?
焼き餅を
舌で巧く
丸め込んで
くっつく餅肌
....
あなたのことを祈ると
泣かずにはいられないのです
わたし、こんなに涙脆いものではなかった
小さい頃に
父から「泣くな!」と叱られて以来
泣いたことなんてなかった
あなたを想えば ....
千の輪 留年を経て 目覚め・意思
過去から学ぶ虚構の膜 001
尊き身 自ら望んで 魔になりし
甘ったれ 一度は言わねばなるまいか
こころ分け 無事で済むと思うてか
通じない 何も通じぬ 虚しさよ
言葉ほど 不自由なもの 無きにしや
修羅のこころは
今日いちにちで消え失せました
たくさん傷つけてしまいましたね
ごめんなさい
私が“仏”となったときは
あなた方を祝福できるでしょう
一ヶ月前は餓鬼だったのです
....
せっかく地球に生まれたのだから
歩くことが目的のはずだった
世界は広く
散々 than than
どんどん自分が小さくなり
動作もぎこちなく
それで
歩き方を忘れた
匍匐前進するには体 ....
寄る辺なき一本の傘をしっかりと差し
冬空の透きとほる青をわたりゆく者の魂
都会の地にたおやかな会釈の影をおとした
忙しく行き交う人々の誰一人として足を留めることなく
影は寄る辺なき余韻を残しな ....
全て言葉にした途端真理だった
私が病み始めたのだろうか
懐中電灯の灯りは
最深部の闇の中でもがいている
ここはどこだ?
しんだような眠りから目がさめる
正しい言葉はもういらない ....
○豆腐
しかし。
まがいものにあふれたこんな世の目と鼻の先を一歩二歩三歩……とことこ歩いたすぐ横丁にあるスーパー。顔なじみの店員。
「いらっしゃい」
「どうも」
「いつもの ....
解ってる
解ってる
解ってる
解ってる
非道いひと
嘘ばかりついては“ちょろい”と嘲笑う
それなのに
どうしても憎めない
愛しさが込み上げてくる
解らない
解らない
....
子どもの頃、不満だったのは
土地の私有状態にだれも疑問を持たないことだった。
もともと全人類の共有財産である土地がなぜ
特定の人間に私有されているのか。
孤児だったからそう考えたのかもしれない ....
高校生のころ
道を歩いていて
不機嫌な顔をしてたんだろう
宗教勧誘の人に
「あなたこれから酷い目に遭いますぅ」
と、言われてね
無視したんだけどね
ずいぶんなご挨拶じゃないか
そし ....
きみ、
蜜柑、
しろいほっぺたに、
ふたつの蜜柑、
「これからは自分の幸せだけを祈る」
とあんなに決意したのに
やはりあなたのことを祈らずにはいられませんでした
痛々しくて 視てられなくて
怒った時は、怒ったままに
悲しい時は、子供み ....
成層圏を脱出してから
どれほど経ったのだろう
宇宙の果てまで
まだまだ遠く届かない
来世という未来に託すしかないのか
路傍の石ころに生まれ
泥に生まれ
虫に生まれ
魚に生まれ
豚 ....
男は
ただただロマンチックに女を慕う
罪の味すら甘美に感じる
自分が自分の求めてる幻想を愛してるとは
気づいてない
いつまでもいつまでも
夢見ていたい
甘いね、男性諸君。
女は
....
甘い匂いに釣られて
現実が熱で炒られ
無邪気に弾ける夢は
ポップ蝶になる
フィクションの映像流れる館で
夢魔がポップ蝶を喰らう
煽る熱は現実を狩り続け
力が尽きるまで
ポップ蝶 ....
ひとしずく また ひとしずく
ごとに消えていく から
滲み入り沸き立つ想い
もう底の其処まで底から此処まで
この喪失の想いを何処で識ったのか
失われていく時間と
対峙を強いられ露わになった ....
女王蜂が
金切り声でヒステリーをおこす
女王蜂は喚く
「あの女を殺して!」
兵隊蜂たち困ってしまって
ぶんぶんぶぶん
攻撃を開始する
私は私で
他の誰でもない
通じない言葉に疲れて
スマホを放り投げた朝の散歩道
きみは私を処刑しようと決めた
細い路地を右折する
ふと、思い出し
ふと思い出せなかった
小さい頃
僕はいつから
自転車を乗っていたのかな
夕焼けのなか
町の空き地で
いもうと揺れる
かあちゃん揺れる
....
最後には やっぱりあなたにありがとう 今在る私はあなたのおかげ
SNSの普及で
生活が見世物になり
皆が役者になり
しかし大根、真がなく
あるのはストレスばかり
なぜ然るか
見てください、
笑って打ってる彼の顔
全然笑ってないんだぜ
心の耳で ....
僕は僕のコメントを読んで
他者の顔でじっくりと読んで
いまようやく気がついたよ。
僕には
ワガママさが足りなかった
ということ。
そうだ。 そうなんだ
評者 ....
散る音も転がる音も枯葉らし
寒のみを老野良猫に感じたり
木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩
{ルビ皸=あかぎれ}が嫌がらせする小指かな
ランナーを真似てか岸辺走る鴨
それぞれ ....
🎅 クリスマスサンタさんゐる包装紙
🦌 クリスマスサンタ{ルビ来=こ}ぬ子に{ルビ4=ヨン}タ来る
🎅 降る雪も音符{ルビ奏=かな}でる聖夜かな
🦌 クリスマス真っ赤な服でピザ屋来た ....
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