双眼鏡を両手に
望遠鏡を傍らに
細目細目で眺めた月は
それでもよく見えませんでした

裸眼視力0.02
諦めて眼鏡を外して見た月は
存外一番綺麗でした

手放せば見ようともせず見えて ....
光が満ちる
のどけき午後
突き抜ける青
天高く

涼やかな風、一吹き

もう秋ですね
もう秋ですか

ちょっと驚く
僕の脳裡に
軽快なロックンロールが鳴り響く

やわらかな ....
 

 月の下で生まれた  
 顔の中の赤星

 眩い月の光

 おまえの眠れない
 ひとつの夜
秋の日の出は美しい

天空にたちこめる
夜明け前の

暗黒の闇を追い払いながら

地平につらなる山々を
クッキリと影絵に描き

前触れの
濃いオレンジ色の光帯が地平を飾る

 ....
西の空はコバルトブルーの残照だった
東の空には大きな満月が赤々と昇り
この地には不適応な僕が未だ息して
途方に暮れた名無しのまま
遠い記憶の余韻に包まれる

光、宇宙から放射され
万物、 ....
秒速2m
まだ来ない夜明け

一日ごとに
増えていく知識

一秒ごとに
尽きていく命

得たものはいつでも
失ったものに釣り合って
途方に暮れる

秒速2m
夜明けが追い越 ....
秋の雲は美しい

どこまでも高く
澄み渡る青空で

自由自在に姿を変えて

行く先などを問うのは
野暮というもの

その千幻万化する神ごうしさは
天空に住む神の一人というあかし
 ....
降り止まない雨が
心の奥底に言葉を溢れさせ
魂の隙間から
零れ落ちるような光滴たち
無数に煌めき散逸する
終わらない旅路の果てに
訪れるもの一つ
想い描けないなら
何億もの地上の眼を掃 ....
アルマイトの弁当箱には
頭の焼け焦げたメザシが
白い飯の上に載っていた
梅干しが隅に添えてある
崩れた厚焼き卵もあった
新聞紙に包まれた弁当は
開ける前から魚臭かった
あまりにも見栄えが ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように

恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません

たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
通りすぎる街並みには
金木犀が甘い香を放ち
賑やかだった蝉の鳴き声は
示し合わせたかのように静まり返り
秋が熱した夏の背を押しやって
青く青く立っていた

あゝまた来たのだな
わたしは ....
こんな名機があったのか
と驚かされた

ソニーミラーレス一眼・NEX-6

安っぽくて脆弱なプラスティックでなく
重厚で丈夫な金属のボディや操作ダイヤル

それに
シッカリとしたシャ ....
青白く痩せた君から放たれていたもの
僕はいつも怯え痺れた
じぶんという核が剥き出されて
漆黒の宇宙に放擲されていくように
残された肉身が断崖絶壁を何処までも墜落していくように

途方もなく ....
日がな一日
謎は謎として在り続け
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺動し
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
予感 ....
 私は今だに電車通勤してる普通のお疲れモードの
おっさん会社員なので元気な若者に憧れているだけ
なのかもしれませんが、元気な若者 = アスリート
ではないことぐらいは知っていて、それでも、政治 ....
今さっきまで時間は普通に流れてた

今さっきまで電車は満員で
今さっきまで俺は乗ってた

今さっきまでスタバにいたし
今さっきまで俺の隣のテーブルで知らない若い女がパソコン開いてた

 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
今日ワクチン接種二回目
るんるん気分にはなれない

副反応予想は
発熱倦怠感

1回目はちまたの噂通り
接種した方の腕の痛み凄かった

予約した病院の看護婦さん
白衣の下着透けてた ....
夏からバトンを受け取って
秋がゆっくりと歩み始めたら

太陽や青空
そして雲や風たちがニコニコと

大空いっぱいに広がる秋に
微笑みかける


やぁ久しぶりだね


太陽が ....
外界があるのに
自分だけに関わり
ひたすら孤独な創造作業をしていかなければならない
彼方から打ち寄せてきた世界を
創造して 創造して
内的な孤独に没頭する
宇宙の闇の時間、
宇宙の真夜中 ....
閉塞してはいけない
開脚もしてはならない

同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない

複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつ ....
めっきり朝晩が冷え始め

気づいたら
平面的に見えていた街全体が

いつの間にか
深い立体感とコントラストを増してきて

遠景はどこまでもクッキリと
見えるようになってきた

太 ....
西の空が晴れた夕暮れには
宵の明星が黄金に輝き
地上から仰ぎ見るそれは
宇宙の高貴を惜しみなく放つ

この星に生まれ
過ごした日々は
ただただ眩暈
余りに早く遠去かり
余りに遠く奥ま ....
日本経済一流、政治は三流といわれた時代は既に昔の話だけど、
理解できるかスポーツの世界から個人の力で日本を支えてきた。
野茂、イチロー、澤、羽生、そして、コロナの今は大谷翔平だ。
彼を比較す ....
窓を開けると
爽やかな風が

夏の終わりを告げる
秋の臭いを運んでくる

お盆の頃にやって来た
小さな台風が

まるで
神風のように

この北国の
焼けつく夏から

熱さ ....
雨が降る
夜更けの街に
濡れていく
ひたすらの闇
広がって
向かいの家に
点る灯り
故郷のように
懐かしく
忙しく動く人影が
家族の居場所を
教えている

ひたすらに
広が ....
壇上で喋っているおれに向かって、観客の少ない客席からひとりの男が立ち上がり、
男は胸に赤ん坊を抱いているようだった、制止する者はおらず、
男は壇上に上がり、おれの前に立った
殺してやると言う代わ ....
おや
また生理食塩水か?

ちょっと前にもニュースにあった
生理食塩水を誤って最大7人に接種------

何度も何度も
いったいこれはどういうことだろう


思って調べてみたら ....
この島国の片隅。
私が生活している場所。

コンビニ有ります。スーパーマーケット有ります。
学校有ります。病院有ります。駅はわりと近いです。高速バス停かなり近いです。
とは言ってもいつもクル ....
ふるさとみたいな
おなかのつめたい石に
雨が降る

チャコールグレーの傘をさした
すぎやまくんに
水溶性の雨が降る
溶けていくね
好きだったのに

ほんとうは存在していない ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十五夜- TwoRivers自由詩7*21-9-22
光の午後とロックンロール- ひだかた ...自由詩521-9-22
夜に- 津煙保存自由詩4*21-9-21
秋の日の出- st自由詩321-9-21
ゴール- ひだかた ...自由詩5*21-9-20
ねむる- TwoRivers自由詩14*21-9-19
秋の雲- st自由詩321-9-19
湧出- ひだかた ...自由詩821-9-18
メザシの弁当- atsuchan69自由詩12*21-9-17
きみに- 梅昆布茶自由詩1521-9-17
この秋、神明_新たな始まり- ひだかた ...自由詩721-9-16
ワケあり名機・ソニーミラーレス一眼・NEX-6- st自由詩421-9-16
ジャンプ- ひだかた ...自由詩421-9-14
真っ白な一日- ひだかた ...自由詩721-9-14
麻生太郎さんも森善朗さんも詩人ではない- 足立らど ...自由詩4*21-9-12
今さっき- こたきひ ...自由詩121-9-11
露呈- ひだかた ...自由詩621-9-11
多分たぶんウルトラセブン- こたきひ ...自由詩921-9-11
秋がゆっくりと- st自由詩321-9-11
プロセス- ひだかた ...自由詩8*21-9-9
丘の上- 梅昆布茶自由詩1421-9-9
秋の讃歌- st自由詩521-9-8
黄金- ひだかた ...自由詩521-9-6
アスリートは伝えたがっている- 足立らど ...散文(批評 ...221-9-5
夏の終わり- st自由詩621-9-5
雨降る夜に- ひだかた ...自由詩5*21-9-5
絶滅生理- ゼッケン自由詩221-9-4
トラブルを生むコロナワクチンの原始的な準備作業- st自由詩221-9-4
この島国の片隅で- こたきひ ...自由詩221-9-4
水溶性の雨- 自由詩17*21-9-4

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