陽は落ちて
辺りはひっそりと
静まり返り
あんまり暗い
夕暮れだ

玄関先では
見知らぬ声が
会話を交わし
部屋を
ノックして
歩き廻る

濃くなる夜闇が
ざわめき始め
 ....
縁側で
ぷっと
西瓜の種飛ばし
放物線の先を
追っている
幼い子供が
独り居て

遠い夏の日
夏の午後
その日を生きる
幼子が

風に吹かれて
風に吹かれて

名無しで ....
殺して欲しいと自分に向かって
言った事 何度もある

もちろん実行していないから
今も生きている

死にたいなんて
どんなに思ったって
簡単に実行できる訳ない

それを実行してしま ....
地方の市街にずっと棲んでいてほとんど他所に出ていない。
今は人の移動はご法度。
なんて時代なんだよ。まぁ、移動は若い頃から嫌いで極力自分世界の殻に閉じ籠もってきたから別に気にならないけどさ。

 ....
脇.
なんだか、また今日は風が強く吹いていますね。(面白い^^)
達観しているというか風来坊というか自然災害指定というか、或いははたまた風の又三郎なのかな?

3.
なんだか、別の日には ....
魂の叫び声なんてあげた事なかった
魂ってなんだかなぁ
って思うくらいだ

市内のイオンは数年前に閉店した
建物は解体されて空き地になったが
以前からあったマクドナルドはそのまま営業続けてい ....
ライカのオールドレンズたちの
狂ったような大幅な値上がりに気をよくし

中古品との相性の悪さを
知っていながら

またしても
バカをやってしまった

もう撮影には興味がなくなっていて ....
感じたことが
自分なんだな

あの苛立ちは
自分なんだな

その悲しみが
自分なんだな

この感動も
自分なんだな

漏れた本音が
自分なんだな

目につくものが
気に ....
ひろびろ青がひろがって
鳥の群れが行き過ぎる
街は熱波に曝されて
子らの午睡を浅くする

  *

ちから抜けちから抜け
胸にわだかまる不安感を
呑み込みおれは街を行く
こんなにひ ....
私がライカの新品を購入して
撮影に出かける時

いつも感じていたのは

もし落としたり何かにぶつけたら
大変だなぁという事だ

すべてのものを保険に入れるのも
うっとおしいし

 ....
鏡よ鏡
おんなは手鏡を見ながら言ったかも知れない
剃り落した眉の毛
そこに化粧ペンで眉毛描きながら

鏡よ鏡
あたしっていい女?
すると鏡はこたえた
かも知れません
それは貴女様の眼 ....
いつからわたしの体に紅い血が流れ出したんだろう
一度流れ出したら
とまらない
とまらない
とまらない
とめたら
お終いになるだけだし
振り出しには戻せない

充たされない思いがたえず ....
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

 今は何もせずぼうとして
 うねる夏の光を夢見ながら
 美しく深まっていく世界を信じ

 ....
世の中には変わった人がいるものだ

とはいえ
かくいう私はその人のおかげで

新品同然の高価な
ライカのカメラやレンズを

2割ほど安く手に入れることができたのだから
感謝はしても非 ....
使い古されて
真鍮の地肌が
所々現れた

ライカM3ブラックペイント

この半世紀以上も前のカメラが
なんと数百万円もの値段をつけ

今もなお毎日値上がり続けている

ゴミ箱に捨 ....
そのうえ、タバコをなくしたきみはいらいらしていた
そのときもぼくはあいかわらず話を簡単にしようと試みていた
きみはここから500メートル離れたコンビニでタバコを買う
タスポはぼくが持っているが今 ....
この
干からびたミミズにさえあった
命が

わたしには
ない
度々性夢を見る事がある
清楚な女性が
最初は拒むようすを見せながら
だんだんに
俺のあらあらしい愛撫にその体が反応を見せてくる

俺は彼女のその反応にますます欲情を
煽られて
ギヤをト ....
此処が何処か解らなくなって
未知の途中で立ち往生

明日はどっちかわからないけど
今日はナヤミ尽きない

階段は昇る為に
そして降りる為にある

階段の途中で不安になった
わたしは ....
持っていた
ライカのオールドレンズたちの

狂ったような大幅な値上がりに
気をよくして

ご祝儀買いにと
フルサイズが安くなっている
デジカメを買ってみた

もちろん
値上がりし ....
冷たい手のひらに
冷たい雨を降らせてた

死ぬなんてばかばかしいけれど
生きていくのは
それ以上でもそれ以下でもない
ように思える

ある夜
歓楽街の暗がりで
オンナは濃い化粧で立 ....
街に棲んでいる
近くにコンビニが幾つもある
スーパーマーケットに不自由しないし
学校も揃っているし
結婚式場
病院だってよりどりみどりだ
おまけに葬祭場に
焼き場も遠くない
お寺だって ....
空は灰色、
街行く私の背は屈み
あてどなくさ迷いながら
灰色空から雨、ポツリ
ポツリポツリと降って来て
視界はかすみ歩は鈍り

(今ごろ森では紫陽花の
青白く光る群落が
ゆらんゆらん ....
兎角
私の発声には混濁が付き物だった
息を吸って吐いて
脳みその奥深くをぐるぐるとかき混ぜる作業だった
 
マスクをした状態で
咳やくしゃみをした時の
飛沫が飛ぶ様子を
特殊なカメラで ....
何処かの公衆トイレで誰かの悲鳴が聞こえても
即座に立ち上がりその悲鳴の方角に駆け出せるほど
科学は万能じゃなくて

わたしはナイーブでもないんだ
情報は火炎放射機で焼き払え
地球は宇宙で転 ....
最初は真面目にインターネットサーフィン始めたのにさ
いつの間にかアダルトサイトに夢中になっている
男とオンナのアレするところ動画で見たくなって
ひとりよがりの世界で果てる

一人前の男だった ....
 夜
 少年たちの地平を燃やす
 
 巣箱のあかるみにゆれ
 まぶたを閉じ

 
わたしはわたしであることに倦んでしまい
イートインにてアイスコーヒーを啜る
磨りガラスの向こうを過ぎていく人人人
彼らは何処に行くのだろう
わたしのあずかり知らぬところ
それぞれがそれぞれの ....
僕の日本地図はけっこうゆがんでいる
大陸文化を隔てた極東の地理的条件
喪失するすべもうしなわれた子守歌

僕の世界地図はききなれない地名でみたされ
国際情勢は新聞の活字とTVのアナウンス
 ....
人はいう必ずあると宝島、手繰るそうそうたる言葉たち
田中宏輔さんのおすすめリスト(4100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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いろいろやってみる(四万十川的感想勝手にひとり連詩)- 足立らど ...自由詩4*21-7-18
魂の抜けた体- こたきひ ...自由詩221-7-18
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ふたたび鏡に- こたきひ ...自由詩221-7-15
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