竪琴がある。
竪琴とは複雑なあなたとわたしと、それから春の優しい鳥と。

風がある。
なぜ、風が惑星の{ルビ裳裾=もすそ}をかゆそうに笑いながら縦走するかは、誰にもわからない。

竪琴を納 ....
黄色いチューリップが群れをなし
大きな風に揺れている
地平遥か彼方から
沸き起こって来るあの風に
身を委ねて群れをなし
黄色いチューリップが揺れている

うっとりと
蕩けるバターのよう ....
そこにいたねこ
にげてった

ねこどこいった

そこにいたねこ
どこいった

にげたねこ
こっちみてたよ

もうこないかな
あのねこは

ねこにげて
ねこのいたとこ
い ....


生きていることを楽しもうと、生きてみる。
すると呼吸がよそ行きの顔をする。夕飯が腸のなかで踊りをおどる。心臓がメトロノームになる。
段々、生きているだけで満たされていく自分が浮き彫りにな ....
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
新緑の芳香をひたすら嗅いでいた
そ ....
無駄口を叩いた奴は消されゆくさだめなんだとジャパンジャパン 降り続ける雨に
深く
深く秘められた瞳

まだ夜明け前に

音もなく迫り来る
もの
群れをなし
閉じられ、見開かれ
保たれ、放たれ
瑪瑙のように
深く渦巻き
浮き上がる

 ....
{引用=四月}

四月はつまずき易い
貰った飴は
ポケットがなめてくれるらしい
至る所で小石が消え
地軸が舌を出す
虹色の粉が降り
即身仏が生えてくる
四月には裏がない
ゆえに ....
すべては過ぎていきます。

書こうかと何度が筆をとり、書けぬままにそれをおき、また筆を手にして動けなくなる。そんな日々でありました。もう何を書いていいのやら、だいぶ前から色んなことが煮詰まっている ....
稲穂の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

花の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
廻り廻るよ廻り廻る

死の標的を撃ち抜いて
生の目醒めに眩め ....
ひとり連詩 ● モスキート2 ●

空中戦をせいしたヤツら
只者ではない
女詐欺師は麻原彰晃すら馬鹿にして
最後はモスキートとの一騎打ち

地上戦に引きずりおろしたい我ら
時間をか ....
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる

いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの

いつも反論がむなしいように
そのひとが ....
欠落はせずに
只々遠く平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない現実に
後ろ手付いて息を吐く

二度と取り戻せない時の堆積
記憶は麻痺しながらも
思い出したように不意 ....
線香花火の
最後のようだった
なにが
なにもかもが

水になり
春をこえ
こんなところにいた

なにかを
必死で掻き集め
どこまでも
気まぐれだった

毎日帰還して
原子 ....
落ち続けている
ささえる力がある

死のことだ
意味のことだ

さなかに
生がある
まばたきもある

落下
お前が出会う地面は
風の麓

なんぴとも見たことの無い
おおきなくちをあけながら
だいちにあおむけとなり
あのくらいそらからおそろしくもふりしきる
あおだかくろだかのあめをごっそりのんで
やがてはつちにとろけてしまえ
しがつもなかばをすぎたのなら ....
削除しても削除したという事実だけが
追加されていくわたしにおいて
忘却さえも記憶の一部となる

無表情の女が追いかけられて
空回りしていく足元

もうだめだと思ってからの記憶は
今日も ....
荒波、白波、眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ
 ....
緑濃くなる街道沿いを
進むと終点が反り返り
生死の境がむせ返る
草いきれの香と共
立ち上がる

不可視の世界は余りに遠く
すり減る日々は余りに間近く
カウントダウンの切迫が
歓喜と恐 ....
{引用=雨。
時々、蛙。

波状に、しきり
たゆみなく
それでいて、まろく
忘れてしまう。

よいものはみな
うっとりの
忘却の底。

じつに
屋根も素敵に育ち。

巻貝 ....
人生が五十年だった時代に織田信長は辞世の歌を詠んでいる。
歌は省きます、

戦乱の世の中に風雲児となってあらわれて
天下統一目前に逆臣によって命奪われてしまった。
戦の才能はたけていても、人 ....
FIREという生き方が流行りらしい。
ミニマリストという生き方が流行りらしい。
Wikipediaで調べたら、名前を変えているだけという感じ。

今まである生き方や考え方とどう違うのだろう。
 ....
しとしと

こうして 遠くからだと
にくんだことや
糸のきれたあの日
こわれた朝
みんな 烟るようだ
しとしとと
いつまでも たおやかにふれ
はる雨
風は帰っていく
見えない世界へ
この世の熱を帯び
(孤独の歓喜に覚醒し)
極北の地に、極北の地に
すべてを担い
帰っていく
スズランスイセンが揺れている

こくこくと揺れている

つまずいたら
抱きとめる つもりか

はる
ひと房の 想い
痛みのある坂道を、
転校を繰り返しながら
遥か下を見下ろして
どうにか登ってきたつもりなのだが
もしかすると、
本当は転がり続けているのかも知れない
高校も一度、退学になったし
大学も三 ....
博士は一つの結論に達した。
過去に行くのはどうやら原理的に不可能らしい。なぜなら、「行く」ところは常に未来にしか「ない」からだ。

例えば古代の地球、三畳紀あたりでもいい。そこへ「行く」というこ ....
森がありました。
そこでは陽もたいそう愉快そうでした。

何処からか陽気な小人が三人やって来て、素敵な小屋を建てました。そこで三人一緒に暮らし始めたのです。

ある嵐の日のことです。森に雷が ....
さかなでした
嘗てわれわれは
暗やみでひしと絡みあう一対の魚でした

今では
そのさかなをたべて暮らします

はい
時が経てば
青天井の惑星というわけです

分かっています
 ....
若い頃、焼身自殺した君の真似をしてからアゲアゲアップ
田中宏輔さんのおすすめリスト(5216)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ネノラク- 道草次郎自由詩321-4-24
黄色いチューリップが揺れている- ひだかた ...自由詩421-4-23
ねこ- TwoRivers自由詩4*21-4-23
4.23メモ- 道草次郎散文(批評 ...8*21-4-23
夜の律動- ひだかた ...自由詩521-4-22
(時事詠)不要不急以外のコメントはお控え下さい。- 足立らど ...短歌121-4-22
春の残酷- ひだかた ...自由詩421-4-21
春の連詩- 道草次郎自由詩421-4-21
すべては- 道草次郎散文(批評 ...521-4-21
光輪- ひだかた ...自由詩5*21-4-20
ひとり連詩_●__モスキート2__●- 足立らど ...自由詩2*21-4-20
うた- 梅昆布茶自由詩1521-4-20
掬う言葉- ひだかた ...自由詩821-4-19
無題2- 道草次郎自由詩121-4-19
無題1- 道草次郎自由詩4*21-4-18
ひらがなばたけにぶちのめされて- 道草次郎自由詩321-4-17
Delete- TwoRivers自由詩4*21-4-17
疼痛宿痾(改訂)- ひだかた ...自由詩521-4-17
繁茂- ひだかた ...自由詩3*21-4-17
春雨は途切れることなく葉から葉へ- 道草次郎自由詩9*21-4-17
人生が五十年だった時代- こたきひ ...自由詩3*21-4-17
自画像素描- 足立らど ...自由詩121-4-17
はる雨- 道草次郎自由詩321-4-16
風の行方- ひだかた ...自由詩1021-4-16
ひと房- 道草次郎自由詩821-4-16
丘の上のじぶん- atsuchan69自由詩2*21-4-16
博士の結論- 道草次郎散文(批評 ...221-4-16
メルヒェン- 道草次郎散文(批評 ...421-4-15
宝石の星にて- 道草次郎自由詩321-4-15
振り向いたら誰もいなかった(いつてしまつて良いのだろうか)- 足立らど ...短歌121-4-15

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