「石か水たまりか」

放物線を描いて水たまりに落ちる小石が起こす波紋が言葉だとしたら、その言葉は石の言葉か、それとも水たまりの言葉か。


「謎」

数年前知らない街で車を運転していて道 ....
気が遠くなる
丸い三角や四角が浮かぶ
この静けさに包まれ
気が遠くなるよ
やがて深く沈んでいくんだ
この静けさに呑み込まれ

静けさの
深淵が奏でる
 全て諦めたとき
静けさが
 ....
「とりさんあのね」


とりさんあのね

ひみつだよ

あたし ひこうききらい

とりさんが すき



「ママだいすき」


ママだいすき

だか ....
潤井川 世代を越えて またぬくい すりぬけて飛び込んで来る
子どもたち

なあぼくは
少しふらふら

地平の奥の方
とどろく懐かしい雷のにおい

吹いてもかぜに
転がれない石もある

何かを見失っていたのではな ....
{引用=あなたにとってはつまらないものでも
わたしにとっては宝物なのよ}
今朝は雨雪にならずに安堵した今年の冬は無口貫く

冬枯れの樹木に山が覆われてさびれた村に私ため息

我が子より年下なのに熟れているおんなの尻に目を奪われて

寒すぎて真っ裸になれないよ必要 ....
間違いなく
誰一人
物心ついた正確な日時を記憶してるなんて
不可能だ

それ以前に時間の認識と言う
重要な鍵を握らなくてはならないのだから

物心を手にした頃なんて
遥か遠くでかすか ....
 さて、SF好きと公言しているわりにはそう多読でない事を告白せねばらない。だが、こと「あとがき」にかんしては手元にあるSF小説のほぼ全てに目を通していると断言できる。それから、裏表紙のあらすじもだ。別 .... ふゆのみず一枚ものの山の{ルビ膚=はだ}

日向ぼこ先客ありや梅の花

冬禽のほおばる橋や信濃川

かざはなとともに踊りの孤軍なり

冬帽子かぶるもぬぐも父めけり

とつぷりと{ル ....
ツンドラに三日月墜ちて小半日そろゝ窓も童話帯びしか


鍵盤に凭れし少年老いやすき高音探しに暮るゝ聖堂


魂は濡らさぬようにふところに忍ばせて来る冬の男ら


おもいでは至る所に散 ....
鮮やかな轍を残しつつ
決して姿を現さぬもの

底に沈んだ泥団を
清められた手で掬い上げ
透過する心の底
遥か彼方の源頭に
耳鳴り繁く接続する

見えないものと見えるもの
貫き生きる ....
「過去から歩いてきた血液」

十四の頃眠れず、深夜に目覚まし時計の強化プラスチックの蓋を無理やりこじ開け、中の秒針をもぎとった。その時不用意に人差し指の腹の部分を切ってしまい、少なからず失血があっ ....
どうせなら酒色に溺れて、あげくの果てに人生を棒に振ってみたかったな
そんなすくわれようのない生き方が痺れるくらいにかっこよく思えたからさ
その方が文学を志す者の一人としていい肥やしになるんじゃない ....
あきれた事にこの違いを知らずに、多くのCDなどがK297B
とK297bを表記している。かくいう私もこの違いについて
は最近知ったので、他人を責めるつもりはない。詳しく
は下記参照。

ht ....
「やま」

やまは とおくにある

やまへいくと きがある

きにきいたよ

ここはやまですか


「あお」

うみのおみず
あおくない

おそらのくうき
あ ....
若い人の行くてには輝かしい未来が待ってる なんて
いったいどこの詐欺師が言ったんだか

大都会東京 その中心から外れて千葉に近い街だった
総武沿線駅の南口だったか北口だったかもう思い出せなくな ....
白く燃えている
白く
詩の言葉のなか
わたしはもはや
この世の物ではなく
白く燃えている
白く


純白の壁取り囲む
純白の壁走る
純白の耳鳴り
純白に総毛立ち

体が空だ ....
接触年……いくつめかの膜宇宙の寝返りの時、古い厠のような銀河の27週半した頃

種族分類……Aおおむね炭素、Bおおむねメタン、両者惑星間たった8パーセク

事後……A壊滅、Bに壊滅の意図なし及 ....
愛を1リットルをおくれ
もしお金で買えるならばね

ひもじさをもう一度おくれ
愛に満たされた後で

美しい言葉が降りてくる前に
本当の悲しみを教えてくれるかい

ストリートファイトで ....
考え込んだり
悩み抜いても
そこから解答引き出せないよな

そんなら
いっさいを払いのけて
ノー天気に生きたほうが
良いんだよ

運が良ければ
幸福の頂点に手が届くかも知れないし
 ....
十九歳だったある夜
吉原の風俗店で童貞を卒業しました
とても後味のわるい初体験でした

相手の女性は直ぐにそれを察してか何だか嫌悪感を持った空気感じてしまいました
勿論 
露骨にそれを見せ ....
たくさんな人のたくさんなこころ
そのどれをとっても
たった一つのものだ
少し離れていればよだかの星か天の蠍に
それは
見えるけれど
近寄ればすぐ灼かれてしまう
ぼくはあす
近くのBOO ....
きるからころから
 きるからころころ

キラキラした音が耳の夜に
温かい雨のように
降りしきってくるのを幾らでも 溢れるまで
宝石箱にしまおう

こぎん糸を 祖母とほどいて巻きなおした ....
なんにもできない
この詩に涙の塩辛さを染ませることも
……
だから
それができないなら
詩などだめなのだ

ぼくは非才などべつにきにしない
たましいのことが
ずっと気にかかるのだ
 ....
菜の花のおしたし風にすきとほるほどな弔列春もみえずに


くちびるのまわりたくさんなかつお節のよな古語の御祠


とてもながーい縦書きの文章のよな気持ちです透き通ってゆくにごりみず哉

 ....
どんなに弱いか
ぼくがどんなに卑屈か知ったら
みんなぼくを傍に置いてくれるのだ
それがけっきょくはこの世界
世界の優しさは残酷だ
ぼくのりせいは
りせいと呼ぶにはあまりにみにくくて
それ ....
はなは
なんてやさしい
どくがろん
だろう
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し曝さ ....
あなたが深く絶望するとき
世界は絶望するけれど
その世界はぼくの世界とは違うのだけれど
そのことでごめんなさいと思うのは
あなたの絶望の世界のなんだろう
ぼくは
まあこんな人間でやってきた ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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