青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け

わたしの心は静まり
魂の均衡と調和のうちに
世界のすべてを受容する

歩き過ぎる若者、ひらいた本
咲き誇る花、杖つく老人

みんなみんな ....
美しい巻物をゆっくり
開くように
声の響きに
耳を澄ます

この肉身を揺らしながら
この肉身を溶かしながら

  *

ジョンレノンのロックンロール

ジョンの声が、魂が、直観 ....
外はざんざん
降りしきる雨
みるみるひろがる
水溜まりの輪
テールランプの赤い帯
街道沿いに伸びゆきます

音楽を聴き入り約二時間
カーテン引いて窓開けたら
いきなり雨降り、赤い帯
 ....
四百年に一人


言われていただけあって
さすがのその大活躍に

ファンとしては
この上ない喜びで
今満たされている

これまでの記録を
更新するといっても

例えば
五 ....
ぽつりぽつりと
雨のふる
道の両側には
花が咲き
鮮やかなその色彩が
浮き立つように躍っいる
自転車で街道を過ぎる
女子高生の
肩口の黒髪が艶やかに揺れ

涼やかな空気に包まれて
 ....
この無常と永遠が重なり合う
不断の退屈な日常で
私の両眼は
ひたすら痛い

今日、病院帰りに突然開けた
雲間の青、

それは哀しいほど青かった
それは嬉しいほど空だった


  ....
肉屋には、
不釣り合いな
エピソード。
短刀で刻み
コマ切れ

夏の後ろ背を
蹴り落としたように
唐突にやって来たこの秋日、
あなたはあの長い坂道を
予告もなく遠く
落ちていった

あなたはあの坂道が好きだった
よく途中まで下っては
そこにある岩 ....
なんだか急に秋が来た
なんだかほんとうの秋が来た
透き通った涼風が
曇り空のもと街を吹き抜ける

久々着た長袖シャツ
朝から重い俺のこころ
午前中具合が良い間は
なるべく外を歩くよう
 ....
テロメアが
脱皮だという
エセ詩人
一回限りの
変化も出来ず
波打ち際で戯れる子供たち
一時を美しく花開く少女たち
燃え上がり離れていく男女は独り

レンブラントの母の像
老いた女の静かな炎
老いた女の確かな実在

私の顔に
浮き始めた染みの点 ....
さっきから
雨が降ったり止んだり
強風が吹いたり止んだり

台風の渦が東京に接近する

私は痛む両眼を指先で押さえる
この静謐な心を壊さぬよう
私は痛む両眼をそっと

クール宅急便 ....
2022年9月20日

野分立つ
中学生日記
見たあとで
我は風の子
今、
舞いあがれ
花から花へ
飛び廻る蝶のように
わたしのたましいは
かろやかに
破壊と暴力を孕みながら
次々と新たな時を
点火していく

  *

震える両手に溢れるもの
痛む両眼を支えるもの
 ....
雨が降る
激しい、激しい
雨が降る

漆黒に濡れ光るアスファルト
雨垂れは規則的に軒先から落ち
わたしはコンビニのイートインにて
濃いアイスコーヒーを啜っている

さみしい気持ちとあ ....
地下駐車場に止めてあった高級外車にガソリンをかけて火をつける
三つ又の銀色のエンブレムがボンネットの先端についている
メルセデスベンツぐらい、クルマに興味のないおれにだって分かる
炎が上がり、熱 ....
風が吹いている
風は絶えず吹いている

新たな行為をしよう
この現実に刻み込む
新たな行為をしよう

この生は死と共に終わる
君は、
生きる気力がどうしても湧かないまま
暗闇にずっ ....
晴れた日の
坊やの散歩コースは

いつものように
街を一望できる

丘の上の
見晴らしのいい公園

ベンチに腰掛け
秋の景色を眺めるのが

好きで好きで
たまらないから

 ....
青春を
わかった頃は
大人になって
振り返る
懐古のなかの
私を探しに

忘れてた
落とし物は
心の中に

有るのだろうか
まだあの日のままに
マスで来る
到達者だけの
知る世界
ネットの功罪
君は知ったか
表層を滑っていく
知識をたんまりため込み
現実的な人生経験を重ね
ひたすら
表層を滑っていく

君は私という人間を
遺伝子の単なる乗り物だと
運命に支配された存在だと
思慮深げに言う ....
無常なものが花開く

それは本当に美しい
それは本当に醜い
それは本当に恐ろしい


快と不快に身を委ね
気のおもむくままに会話する
すべての鬼火の営みは
過ぎゆくその場の温かみ
 ....
手を握って
抱きしめて
温めて、温めて

でも、
それだけじゃ足りないんだ

  *

岩肌が凍り付いて銀に光輝く
あの雪峰の頂を目指そうよ
うねる青い海原に
我を忘れてジャン ....
俳優というものは

化粧はするし
豪華な衣装も身に着けて

いつも演技という
仮面をかぶっている

観客はもちろん
俳優自身でさえ
それに気づかない事がある

そんな
仮面を ....
僕はもしかしたら
天空に輝く太陽だったかもしれない
僕はもしかしたら
通りを吹き抜ける風だったかもしれない
僕はもしかしたら
男ではなく女だったかもしれない

そう考えたらとても気が ....
たれかれと
声をかけたし
秋の日と
戯れるころ
はじまっている
暑いのか寒いのか
分からない
さっきから
エアコンをつけたり消したり
肉体が勝手に冷えたり火照ったり
荒い呼吸と激しい耳鳴りと
床から起き上がれば
肉体は痺れ振動する

夜を迎えてい ....
継続の為の正義とはなんだろう。

幾度もみてきた繰り返しの中で世の中にぽっと出の若い新人が老害を排除して楽しい公園を作りたくて年老いた浮浪者を狩ることにはその作為の最中には躊躇なく反省も自戒もなく ....
アナタはどこまでいくの?
この日暮れ
没する太陽を追って
論理を振りかざし
他者を屈伏させ

アナタは既に行き止まり

燃えたぎる溶岩流
散りゆく赤い花びら
あらゆる響きを融合し
 ....
哀しみの声が
何処までも伸びていくとき
限りなく独りで
魂の神聖な場所へ
融合する
明日、土の下に
埋められてもいいように
深いあこがれを抱いて
壊れた肉体の神経感覚系に
復讐し詩の ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4064)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みんなみんな、- ひだかた ...自由詩222-9-25
ジョンレノンのロックンロール・_「おまえにオレをつかまえるこ ...- ひだかた ...自由詩5*22-9-24
降りしきる雨、赤いテールランプ- ひだかた ...自由詩222-9-23
四百年に一人の探求者- st自由詩122-9-23
新しい朝- ひだかた ...自由詩522-9-23
意志のうた- ひだかた ...自由詩2*22-9-22
肉屋の情景- 足立らど ...短歌1*22-9-22
闇の奥- ひだかた ...自由詩222-9-21
なんでもない朝- ひだかた ...自由詩222-9-21
脱皮- 足立らど ...短歌122-9-21
音楽と君- ひだかた ...自由詩222-9-20
戦う必要はない、ただ光を眼差し- ひだかた ...自由詩422-9-20
2022年9月20日- 足立らど ...短歌122-9-20
讃歌- ひだかた ...自由詩2*22-9-19
朝、静かに- ひだかた ...自由詩4*22-9-19
イマ腎- ゼッケン自由詩322-9-19
風は吹いている- ひだかた ...自由詩622-9-17
青空へのプレゼント- st自由詩122-9-17
re:折々の歌_(旋頭歌)- 足立らど ...伝統定型各 ...222-9-17
次の世代- 足立らど ...短歌122-9-17
欲望する- ひだかた ...自由詩3*22-9-16
秋晴れの詩想- ひだかた ...自由詩3*22-9-16
足りないんだ、終われないんだ- ひだかた ...自由詩3*22-9-15
仮面を愛した少女- st自由詩222-9-15
九月の夏の熱風- ひだかた ...自由詩222-9-14
一人だけの収穫祭- 足立らど ...短歌122-9-14
今日の私の日常を- ひだかた ...自由詩3*22-9-13
継続の為の正義とはなんだろう。- 足立らど ...散文(批評 ...2*22-9-13
突き抜ける- ひだかた ...自由詩3*22-9-12
アヴァロン~すべての病んだわたしへ- ひだかた ...自由詩322-9-11

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