今夜は独りウオッカをあおっている
他に客はいない
棚に飾られた真鍮の潜水ヘルメットを眺めながら
海の歌をくちずさむ

ララル ラララルララ~ ラララ…

何時だったか
黒いドレスに赤い ....
サンクチュアリ とか 信じてないってポーズさ
頑張りすぎる君だから 強がりを肯定する ネガ
静かに味わうラム酒でまた生きてけるって云うし
逃げても無駄って本気で思ってるとしたら僕は何
気づくま ....
冬の凍空
水晶の塊となり
浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
空のクレヴァスに紡がれる
大きな心の屈曲を抱え
帰港すべき場所を探す

空のクレヴァス突き抜け
漆黒の宇宙を見出すとき ....
 

些細な思い出に別れを告げて何かをはじめるときは吉
 
まどろむ君のてのひらに
ワイン色のガーネットの大粒をそっと転がした

ぼくたちの明日はどうなるのか占う

危うい…

ぼくたちの関係はとても微妙で
紙一枚でやっと繋がっている

君 ....
うっすら片手から放った蝶の
宙に舞う
軽やかな息を継ぎ銀箔の輝き

陽光浴び

ささやか咲き誇る路傍の草花
から草花へ
蝶の軌跡 柔ら鋭く速やかに

 〈ありがとう〉

言ノ葉 ....
のっしのっし
あくまで青い
世界を歩く
大気に拡散し
冷気に凝集し

接吻する
あなた

なんにもない
なんでもない
もはやただ
のっしのっし
あくまであおい
せかいをある ....
鏡よ鏡よ鏡さん、この世でいちばんの愚者はだぁれ?

鏡よ鏡よ、この世で一番の愚者は、その質問をする者かもしれませんね。

ありがとう。おやすみ。

おやすみなさい。良い夢を。
今夜は君の言葉が妙に沁みる
何時も暖かかったり
冷たかったり

眠れないぼくは
あっちに行ったり
こっちを行ったり

何時も君は
ぼくの部屋にルビーのピアスを置いてゆく

無口な ....
東の風が吹いていた
醤油工場から醪(もろみ)の匂いが漂う路地
ぼくはスニーカーの紐を堅く締め直し
重いザックを背負い直した
遠くに行ってしまう前に白い灯台を訪れたかったのだ

乗客は三人だ ....
かつて帰る家路があった
今、帰る家・故郷、喪失し
新たな家路を辿り紡ぎ行く
憧れの地平 確と眼差し
内鳴るフルサト湧く沸くと


土佐の海鳴りカツオの叩き
はりまや橋の赤々と浮き立つ
 ....
ぽっかり
穴、あいて
なんの
深みもなく
なんの
形もなく

無限のたゆたい
無限のひろがり

 すっと黒い円のなかに黒い円が在る

白い点は円のなか
段々広がり破裂し

 ....
#WHO(フー)

聖樹になり仰せた大木も
世代交代の意味を知り
朽ちても若木の行く末を
あんじては身を粉にして
樹木は時代を乗り越えてきたの

世界樹があればいいのに

成人にも ....
北斗七星が傾いて 絵葉書をこぼす
ひらりと指でうけとめる なつかしい君のことば
仙女の写真にうすく 桃の果汁の染み
あいかわらずの筆跡に 白い歯を思いだす

君よりずいぶん遅くに 僕は生まれ ....
・遠く
離れたままで
わたしたち
白い季節を一まい隔てた
(冬の華は六角形に受粉する
その周りを
星の子どもたちが手をつないで
ぐるぐると回りながら
白を蘇生させようとしている
(か ....
なるほどね。小学校のときの夏休みの宿題のときとおんなじだ。ぼくはおませな爺になっていくのか。内なる魂はほんとうは違うのに町内にいる魅力的な民生委員を演じ終わったようなツラは、何処かさびしくてね

 ....
私が得る愛、
私が造る愛と等しい
と、ビートルズ最期に
努め営み続ける意識の過程、
それは真の愛に至る途だからと、私。


この肉の魂の精神(霊性)の
苦楽ジェットコースター、
なん ....
透き通る光が降りてきて
君の頬を丸く染めた
指折り数えたら
真っすぐ昨日に振り向いて
照れていた「おはよう」が
笑顔で溢れ出る

つがいの鳥は鳴いていますか
細い君の指が苦しそうに ....
セブンイレブン、イートイン
初冬に飲むアイスコーヒー、
砕氷は溶けず身体冷えて冷えて

向かいに営業していた喫茶店、
半年で潰れ
ガラス戸越しの漆黒の闇

日々青い青い空ひろがる
東 ....
 まったき明るい赤みがかった砂利道をゆく
 砂利道はやがて深い深い森へ至る


感覚され艶めきの外界、確かに在り
直観され浮き立つ内界、確かに在り

この世界、これら二局面から成り在り  ....
熱気籠るこの白い小部屋に
雨が降る、静かに 銀の雨が降る
世界を透明に染め私の意識を覚醒させ

五感の縛りを解き
浮き立つ様々な形象
この意識の最中に在り
私の内底から溢れ出る

精 ....
早朝の待合室で手袋をとってひと息入れる遠い国から たくさんの秘密を分け合おうよ。ときには魔女のように下卑た笑みをいっぱいに浮かべながら、沸きたつ好奇心に駆られて、たくさんの楽しいことを。
たとえば小学校の男子用トイレ。その鍵がかけられた個室のドアー ....
清らかな
水流、蒼天を流れゆく

鳥の啼き声、辺りから鋭く響き

きらり、きらり
太陽の光滴 蒼天の水流を飛び跳ね

ふと躍り入る巨大 宇宙の心音在り。
朝に、

緻密に絡まり合う
力動の
自己意識持つ
黄金の
おもちゃ箱

創りつつ

アパートの部屋、外に出れば

とどろきの宇宙大河
意味を凌駕し垂直に流れ
盛んな響き輝き ....
そうだ。1995年3月のあの日。缶コーヒーを買いに外にでたら、ボロ車に乗ったフリージャーナリストみたいなだらしない男が私の姿を見つけて「無修正のエロ本買いませんか?」と声をかけてきた。気持ち悪かった。 .... 時間、凝縮され
空間と為り
展開される 一瞬にして
その瞬間、瞬間 ソノ強度永劫に
わたし今生かされて在り


あらゆる意味規定
逸脱し破壊していく
創造する力動、
無意味の実在実 ....
遠い地平に雨は降る
逃れいく貴女の声に
憧れ募りひざまづく
この世の果て夜の底、
あの深遠な声の淵

人は産まれ生き
去ってはまた産まれ来る
それぞれが自ら造り出した
苛烈な運命を背 ....
一切の耳鳴り幻聴
停止し消えた束の間に
静かさに包まれ
遠き遠かさ
夜闇の底、

 懐かしき声の言ノ葉ヒビキ

未知未来から木霊する。
台所を独壇場にする、
梅干しよりも止めどない、
はるかに暴虐的な唾液の滝、ほとんど果汁にも紛うほどに、
強烈な、そのかおり、
それでいて、
主役の実力を才能以上に引きだす、きわめて個性的で有 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(5216)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
石の花- レタス自由詩623-12-6
hide_and_seek- 46U自由詩423-12-5
水晶の空- ひだかた ...自由詩7*23-12-5
#御神籤- 足立らど ...自由詩5*23-12-5
珠玉- レタス自由詩523-12-4
交歓- ひだかた ...自由詩723-12-4
接吻する- ひだかた ...自由詩323-12-4
鏡よ鏡よ鏡さん、この世でいちばんの愚者はだぁれ?- 足立らど ...自由詩4*23-12-4
書簡- レタス自由詩523-12-4
地の果て- レタス自由詩923-12-4
五行歌、家路- ひだかた ...自由詩6*23-12-3
意識の光景11- ひだかた ...自由詩623-12-3
フー- 足立らど ...自由詩6*23-12-3
銀河通信- 46U自由詩4*23-12-3
Fairytale_Of_Snowland- ちぇりこ ...自由詩1323-12-3
いまだ山登りを続けている君へ- 足立らど ...散文(批評 ...323-12-3
詩想43〇愛について、五行歌借り(改訂)- ひだかた ...自由詩7*23-12-2
中庸の頬- 由木名緒 ...自由詩10*23-12-2
朝の天使たち- ひだかた ...自由詩6*23-12-2
詩想42- ひだかた ...自由詩5*23-12-1
貴女(改訂)- ひだかた ...自由詩3*23-12-1
2023年12月1日、遠い国からおはようございます。- 足立らど ...短歌523-12-1
- 本田憲嵩自由詩623-12-1
意識の光景10(改訂)- ひだかた ...自由詩523-11-30
おもちゃ箱2(改訂)- ひだかた ...自由詩3*23-11-29
2023年11月29日_だらしない男の話しから- 足立らど ...散文(批評 ...3*23-11-29
詩想41〇ヒビキ〈音楽〉*について、五行歌借り- ひだかた ...自由詩223-11-28
声の淵- ひだかた ...自由詩323-11-28
詩想40〇声のヒビキ- ひだかた ...自由詩323-11-27
檸檬- 本田憲嵩自由詩923-11-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174