{引用=運転免許証を取得した
身分証の代わりにだった
二十六年目と二ヶ月

振り切って進んでは
前方に注意を払いながら
左右を何度も確認する

ハンドルを握り
アクセルを踏み込み ....
はなしだし僕らはみんな悪くない たとえるなら
 男は種子
 女はその種子を蒔かれる畑
だけどそれを言葉にしたら今の時代おおいに批判されてしまう
だろう

でも いったい何で男女の体が結ばれるとき
性の快楽に火がついて燃 ....
  *

新年の夜が深まり
姿を持たぬ思考たち
五感の縛りから解き放たれ
星空の下で踊り出す
遠い過去へと遡行する
魂の営みの始まりだ
透明な窓辺で落ち合って
僕ら、それぞれの旅に出 ....
思い出すから
記憶なんだろう

過去の記録がヒトの脳内に蓄積される
その大半は埋もれたまま埃を被るに違いない

過去の痛い記録を

忘れる事によって人は安らぎすくわれるのだろう

 ....
 耳朶の下に隠れていた子鬼がふいに現れPCをシャットダウンさせてしまう。ふり向くと堆く積まれた原稿用紙がある。どこからか蝿が飛んできて、用紙のマスの中に不器用に死んでいく。促されるようにCDの記録層に .... 目を瞑ると
さっと広がる
闇のなか
光の気の熱の子が
くらげのように
浮遊する
泡立つ
暗い意識のなか
触手を伸ばしたり
縮めたり
反発したり
共鳴したり
それは忙しい
流動 ....
「落雷」

本当はなにもいえない
脳梗塞の後遺症が残った人の
下の世話をしたとき
涙ポロポロ流して
その人俺の事怒ったっけ
俺はあの時立ち竦んで
10秒間
職務放棄した
それが俺だ ....
水色の盥にすっぽり尻を入れた
部屋の真ん中でじっと
踏ん張り
捻り出す
すっぽんぽんのうんち
きみは二十歳を越えた若き主
ぼくはキッチンより
半開きの扉)背中)を見た
汚れ ....
何一つ思い通りになりません

たすけて下さい
私だってシアワセになりたい
でも変わりに
差し上げられる物は何もありません

そんな都合のいい願い事を
叶えてくれるやさしい神様は
どこ ....
新型感染症が蔓延している
らしい

昨夜遅く
父親と母親が交互にあらわれた
 何で一緒じゃないんだと怪訝に思ったが
何も聞かなかった

二人は入れ代わり立ち代わりあらわれたが
言葉は ....
鏡は水製がいい
こどものあしおとで
目を覚まし
こまやかにブレては
すっかり世界を
ちがった風にもできるだろう

海はポジティブでいい
波のフーガに
くじらの歌に
鮫の鰭やら珊 ....
大好きなママがいなくなると
君はかなしくてすごく泣く
ママが来ると君は安心する
角のとれた軟らかい積み木を噛んで
ティガーとプーさんを放り投げる
ママがお呼ばれする
すると君はすこしキョト ....
どんよりとした
鉛の雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きか ....
恋してるそっと掬って湯豆腐とタラと白菜 里は深雪 日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
もう五十年もむかし、
二十歳になったばかりのころだったが今も忘れることのできない面白い本を読んだことがある。
本といっても全集というか講座本の体裁になっていて『岩波講座 西洋近代思想史』というタイ ....
 この文学全集でこんな短編を読めたらなあ、という夢想。『筑摩世界文学大系』は言わずと知れた高名な文学全集だが、その素晴らしさは歳月を経ても色褪せることは無い。そんな『筑摩世界文学大系』の続きに、もしこ .... 腹底から
ヒンヤリと突き上げて来るモノを
ナイフの刃先に乗せる
熱く紅い血の滾り

)際の際に時を遡行すれば

緑と湧水の大地に到達する
沢登りの記憶の壁突き抜け
唐突にプスップスッ ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
暗い部屋の中に閉じこもる事で安らぎを覚える事も少なからずあった
眩しい光の方が痛く感じてしまう自分がいたりした

人はどう生きるべきか
人はどうあるべきか
なんて教科書いっぱいに学生鞄に詰め ....
ねじられた
きざはし月へ架かり
時をもぐ手の
{ルビ海豚=いるか}らしさ

黎明さざなみ
{ルビ遁走曲=フーガ}の乱舞
もろ手に火の神
イフリート

銀河零時の
鐘のおと
時計 ....
いかなる形をとったとしてもそれはその通り
そのものの道をゆくだけだろう

レプリカの矢じりの銘板には
そう刻まれていた


球体の表面だから
安心してしまう
とても古くて
そして大 ....
既に心の中で暴れずにそっといきづいている(煙草)   ハイテク大手は今や言論の自由の裁定者だ。
         ──イーロン・マスク(ステラCEO)──

  国民を暴力的に抑圧する独裁者でさえツイッターを使えるが、
  トランプ氏は使 ....
とある公共放送の番組で二本のドキュメンタリーをみた。ひとつは海外で創作活躍をしている画家ともう一つは日本で人気のあるバンドメンバーの音楽家だ。そのどちらも若いクリエイティブな創作家であることには違 .... ○「SF(勝手に)アンソロジー」~英米編~

こんなSFアンソロジーがあったら良いのになあと勝手に夢想。数篇以外は短編集やアンソロジー未収録のものを選んでみました。ちなみに全編が既訳となります。
 ....
そうしてまた
真っ白な一日が 経過する

僕は何一つ手に入れなかった
心の奥に貼り付く無限
認識の荒野に曝されたまま
謎は謎として残されて

そうしてまた
真っ白な一日が 経過する
 ....
「自分たちが道、真実、そして光を見いだしているような気がした」
(スコット・ギャロウェイ著『the four GAFA - 四騎士が創り変えた世界』)

たいへんな言論統制の嵐が吹き荒れている。 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
運転免許- 津煙保存自由詩2*21-1-20
あやつらはほっておけ- 足立らど ...川柳221-1-20
軽薄なつぶやき- こたきひ ...自由詩221-1-20
詩的認識ロンのために- ひだかた ...自由詩521-1-19
不安な演奏- こたきひ ...自由詩3+21-1-19
残響- 道草次郎自由詩4*21-1-18
幻視くらげ- ひだかた ...自由詩7*21-1-18
落穂- 道草次郎自由詩3*21-1-18
きみと朝食- 津煙保存自由詩1*21-1-18
願い事は叶えられなくて- こたきひ ...自由詩321-1-18
ふやけた心では- こたきひ ...自由詩321-1-18
創世- 道草次郎自由詩6*21-1-17
眠る世界へ- 道草次郎自由詩3*21-1-17
道草- ひだかた ...自由詩8*21-1-17
湯豆腐- 足立らど ...短歌421-1-17
独白- ひだかた ...自由詩821-1-16
トランプは何故リベラルに憎まれるか- 一輪車散文(批評 ...4*21-1-16
Sci-Fi_anthology_筑摩世界文学大系編- 道草次郎散文(批評 ...221-1-15
遡行- ひだかた ...自由詩521-1-15
夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
もう一つあれば- こたきひ ...自由詩321-1-15
夜来の神話- 道草次郎自由詩1*21-1-14
展示館にて- 道草次郎自由詩3*21-1-14
1行詩。禁煙報告「われ禁煙に成功せり」- 足立らど ...自由詩3*21-1-14
加速する米社会の狂気_- 一輪車散文(批評 ...3*21-1-14
破壊と構築について- アラガイ ...散文(批評 ...7+*21-1-14
Sci-Fi_anthology_英米編- 道草次郎散文(批評 ...1*21-1-14
真っ白な一日- ひだかた ...自由詩521-1-13
低レベルな日本のリベラル- 一輪車散文(批評 ...4*21-1-13

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