雲一つない秋晴れの
きれいな青空が広がっている
だけど青空は
なぜか寂しそうだ
ついさっきまで浮かんでいた
白く高く輝く
美しい雲たちが
あっという間に
風に吹かれて
....
青だ
眩暈するような青空が
地震の翌日に広がって
雄大な弧を描き
流れていくいわし雲
金木犀の大木が
あまやかな匂いを散布して
のどかな秋の日を彩ります
街の機械工場の昼飯時
サ ....
仕事を終え
帰宅した父は
酒とテレビと新聞で
眠りました
引っ越しの際には
3階への踊り場から
下りていきました
車の運転席に戻ると
静かに ....
嘆く人の呟き
呟きのなかの
きみはきみの
多様を生きる
その眩しさの
一つ眼を閉じ
指に照らすは
その人の見る
帽子の似合う
あの子のように
騒がしさを操る
子供たちのように
誰かを怖がる少年は
ただ夢の中にある
全てを持つ少女に惚れていて
憧れと賛美を所持し
行方を求めていた
あの時のことは ....
ちょっとした工夫で
大変だったシェーバーの手入れが
驚くほど楽になった
使っているのは
PHILIPSのシェーバーで
小さな円形の刃が3つのタイプ
剃ったひげクズが
すぐ ....
犬が吠えている
熱する陽射し
蟻たちが隊列を組む
したたる汗
動かない空気
ぼうと
天を仰ぎ見る
眩めく視界
どよめく一日
過ぎゆく時の間に間に
救われない思いを浮かべる
....
石地蔵と夏
ゆうだち
金木犀のこぼれる石畳
空に続いてゆく秋
ちゅーはい飲みながら豆を摘んでおもった
僕をつまんでくれたきみを摘んだ僕
つぶやく
となりの人が
つぶやく
一日が
沈む
美しすぎる
ぱすてる
暴力のない家庭で育った子どもたちは幸福だが、おそらく今も昔も世界中の子どもたちが厳しすぎる躾けや暴力の犠牲になってきたのだと思う。そういう心に傷を負った大人たちが、この世界に光を、あるいは闇をもたらそ ....
樹間から
覗く秋晴れの青、
ふるふる震え
金木犀の香が舞う夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶の余韻が響く
)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ ....
哀しみのステップ踏みながら
いずれ遠ざかり消えてゆく
大きな爪痕をこの界に残し
大きな爪痕をあの界に携え
途方に暮れて消えてゆく
)自分は場違いだって気がするかい?
)自分は意味のない ....
足が地に
と声を出す
前に
動いてしまう
大切なことを
置き去りにして
うごめいている
ガヤガヤは
まとまる力で
形をととのえ
言葉に変わり
ハイ、ドゥ、ハイ、ドゥ
....
網戸の外は青い空
網戸の内は灰の心
青はあくまで深さ増し
鬱はどうにもどん底で
世界と私は無関係
私が無くとも世界は続く
ああ、全くそれなのに
涼風が肌を不意に撫でる
その ....
人生の走行距離はもう僅かかもしれないが
スーパーカブ程好きな乗り物は無いと思っている
角栄大臣の日本列島改造論で大陸との現実の橋ができていたら
スーパーカブに跨って日本のあるはずもない誇りな ....
古いふるいOSが
今も現役だと叫ぶように
ある日
その存在価値を主張した
というのは
20年以上も前の
もう使わなくなったデジカメを取り出して
ちょっと動かしてみたら
全く ....
ひっきりなしにしゃべっている
ひっきりなしにしゃべっている
沈黙の間が恐いのか
それは確実にやって来る
それは傍らに忍び寄り
それは傍らに息づいて
沈黙の間を押し広げ
未知なる問 ....
プールの天井を見つめれば
そこは宇宙
光の乱反射は
全ての思考を超えていく
わたしは水面に
ただ浮かんでいる
E=mc²
アインシュタインの直観は
多分正しかった
わ ....
あすへ かえりたい
。
明けの星
大きな鳥が舞う 静かな街
ぼくは飛び乗ったのだ
正しいものを、正しい答えを、正しい何者かを、
真実を探して、 ....
僕をいじめた彼は
7年前で30人友達がいた
ああ
僕は昨日やっとラインが
20人になった
僕だってライン以外にも
関わる人はいる
おそらく彼は
ラインが30人だとして
....
ライティングを行う助手
というには
あまりにおそれ多い日の出の太陽が
さあ
撮りなさいというように
今朝も美しく
天空を飾る雲たちを
あかね色に染めてゆく
この瞬間 ....
かなしみは
雨降るなかに
浮き上がり
泣いているのは
誰なのか
こころの奥処で震えている
遠く遥かな心象を
雨が静かに消していく
冷たい雨は降り続け
街はけぶり霞んでいき
救わ ....
あなたが云えば
うんうんと
頷く
こごえる唇 の
雨 の
したたり
あまたの声が木霊する
陽炎のように消えゆく前に
それらの声を抱きしめる
遠い地平と波打つ黄金
わたしは彼らと交わった
消えゆく前に、消えゆく前に
もう一度だけ抱きしめて
黄金 ....
小さな虫は
殺さないと
逆にバチがあたる
男風呂に入って
この湯は女みてー
とか思って
まさか俺女風呂入ってんちゃう?と思ってw
ははははははw
ペペロンチーノさんのように
なりたいです
だりいなんて言ったことない人間だった
友達になった人がだりいとよく言うので
僕もだりいとよく言うようになってしまった
それにしてもこっちでは女性にモテたり
こっちでは女性に粗末に扱われたり ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で
(金木犀が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)
遠くで鐘 ....
秋は仏頂面のヒゲ男を察知してイヌやネコも傍らに近づいては来ない
積み石で寝仕度を整えているのは巣を閉じた青蛇の一団だろう
まあるくそれでいて刈り取られた雑草の刺々しさがのこる畦道
....
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