さいしょに見たとき、その老人はまるで公園の置物のようにとても粗末なベンチにたたずんでいた。杖を地面につきながら。何をするわけでもないただ茫然と青い空を見つめている。ぼくは散歩のがてら一服でもしようかと .... 雪 踏んで歩く
雨 濡れて行く
陽 曝され進む

ひらの両手、かざしたら
どこでもない、此処へ行き着いた
ずいぶん努力したんだ泥にまみれながら

徹夜徹夜で、聴覚壊れ(突発 ....
フローリングに寝転がり
燃え盛る太陽を浴びる
降って来る光の洪水は
世界のすべてを受け容れ
温め熱し燃やし尽くす

 否、否、否
 肯、肯、肯
 越えて超えて!

気の揺れ動きに苦 ....
何処行こうとしてたの?
返事もなしに行っちゃった
さっきまで泣いてたような目をしてさ
真っ直ぐ前を見て

気になって振り向いたけど
もう見えなくなっていた
きっと時代が連れ去った
 ....
新生姜も好きだけど
普通の生姜も食べたいの

ひとときの柔らかさ 夏の思い出
それにかまけて忘れないで

いつも笑っていたいけど
人生 楽しいことばかりじゃないから

沈みがちな顔  ....
サフランライスを仕掛けて眠るの 明日がやさしくなるように

クミンをひとさじ願いを込めるの 昨日を許すように

きっと一晩寝かすから そっと涙を流すから


情けない私を ダメなやつだね ....
愛してるの響きだけで強くなれたらいいなぁ

そんなふうに思っていたら

「から元気でも良いじゃん」と聞こえてきた

そんな君が私を愛してくれたらだなんて

言えますか?言えません 桜吹 ....
風の吹いて
涼やかに歌い

葉のゆらぎ、
緑はながれ
葉のささやき、
緑はそよぎ

風の吹いて
涼やかに語り

「幼年、成年、老年
過ごし過ぎて過ぎ越し

今日、生きて 風 ....
入社式先輩風で散る桜

春の雷走って逃げる正義感

風吹けば結局みんな風見鶏

どの道も真っ直ぐ行けば突き当り

つばくらめ旋回すれば小宇宙

春眠と短い祈り新年度
この光の灯火
弾け跳ねる肌色の
水しぶき

言葉、世に響き放ち
言葉、世と絡み合い
言葉、世を力動させ

定着した意味、堀り崩し
トタン屋根の猫、鳴き躍る
もつれ合い床転がる郷愁の ....
円と正方形の
噛み合い、深まる
春の
冬と夏の境に在り
対立し合う響き、
揺動し息吹く
生命たちの
無限の彩りに

空の青 広がり
世界という意識、
充ちて
わたしは街に眩めく ....
厚板一枚で隔てられた
向こう側へ
飛翔する
手前、

在ります、あるものヒビキ在ります、ありがとう

荒れ狂う日々を終え
静かさに委ねる日々

病身引き摺りながら夜の一時 安らぎ
 ....
雨降る音 銀の色
空の高みから降り注ぐ
銀の無窮の音の連弾

私の意識の底から湧く
この愛惜と郷愁と憧憬を
何処にも属さず注ぎ込む、
そんな場所を見い出すため
渦巻く銀河の隅っこで
 ....
街道沿い、ひとりいく
雨降りの今日、水飛沫あげ
何台かの車、通り過ぎ
雨垂れ、傘に沿い落下する

春の深まり上がる気温、
冷ましひんやり雨降りの今日
浮遊するよな心持ち、
まるで何かに ....
見交わす、
立ちのぼる、
瞳の中にまるで陽炎のように揺らめいている
うす紅色の櫻の樹木
強い追い風に吹きつけられながら
一匹の猫が
民家の塀を
豹の速度で駆け上ってゆくさまが見える
掠 ....
ぼくの犬が消えた日
空には深爪したような月があって
そこだけがぽっかりと
穴が空いているようだったよ

ぼくの犬が消えた日
学校までの通学路はとても長くて
おまえのだらんと長く伸びた
 ....
アスファルト割り
僅かな隙間から
タンポポの黄色い花、
群れなし道端に映える

この執拗な生命の生育に
意味はなく意味もなく眼、
惹き付けられる
僕という人間にも
意味はなく
只  ....
いつまでも直らない。おのが、おのの肉を喰らい千切る。とりあえず寒々とした部屋で、リュックを背負う、罪を背負う。12.5キログラム、を背負う。もう一度破壊して、また再合成するために、つよく太く束ねなおす .... すべて逃れ去っていく
すべて過ぎ去っていく
なかで、
けっして忘れられないモノ
けっして忘れてはならないモノ

  *

誰もが
それぞれの
限界と可能性、
抱え生きている
そ ....
水の色する春の空

静か独り、浜辺に立つ

群れる者達、エゴイズムの海

逃れ、打ち寄せるイメージの波

浮かぶ波間の混沌は

思考の光に照らされて

弾む言ノ葉、生動の渦
 ....
   
   薔薇の美少年

                         
かれの手よりも おおきなオレの手で
エスコートするように そのかたく骨ばった
小さな手をとって
かよ ....
今日の残り時間を いや
これからの日々を
一体どうやり過ごせばいいのか
博物館の展望室の幅広い窓から
霧に包まれた青い湖をみる
博物館って言ったって
それほど大きい訳じゃないから
あの切 ....
肉体という
形姿帯び、 

それぞれがそれぞれに
進み歩み脱落したり先頭切ったり

あきらめて
あさましくいどんで
果てには悟り
絶望もなく希望もなく
諦めてただ挑み続ける

 ....
ぽつんと 取り残された
わたしは、何処にも属さずに

まっ逆さま空中でシャドウ
ずっとずっとかがやいて
白骨咥え肉を喰い千切る

貫通する対角線、
無数無数交錯し伸びる
直線たちに支 ....
総武線が僕を運ぶ
大きな川をいくつも越える
すばらしいスピードで、チーバ君のあごのあたりに
たいへん多くの人生を乗せて、突撃
(hello!)

ホームに滑り込む勢いそのままに、
僕は階 ....
 手を出さないでください!
  (握手だけだよ!なんでダメなの?
手を出さないでください!)

黄色な歓声の中でひらひらひら~舞うピンク色。そんな雑然とした場所を僕は忌避していた。
数時 ....
天空、ぼうと青く
葉桜、ゆらゆらの揺れ
子供、両手委ねひろげて

緩やかな風に向かい

走り出す、走り出す
僕の心はイチゴ模様
街へ世界へ溢れる愛惜

天空に火を放ち、葉桜むしゃむ ....
   1

水門の釣り人たちがいる
その長い長い棹を振りまわしながら
おのが鯉のぼりのように
まるで浮遊している
座布団の上に立っているかのようだ

   2

ついぞ一度も
 ....
1.
夜の陽だまりに
昼間見つけておいた
幽霊の足が咲いていました
窓辺で奇妙な咳をする
子どもの背中は丸くなる

(月のドーナツを齧ったのは
(わたしです
(歯型がぴったり ....
いろんな生き物 いる

美醜、嫌悪共感 催させ

いろんないきもの いる

緩やかに飛翔しながら
すべて私たち、進化を共にしながら
地球に帰属し 大地、踏み締め浮遊しながら


 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(5216)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
職歴- 本田憲嵩自由詩2*23-4-19
夜想47〇ジブン- ひだかた ...自由詩3*23-4-18
日光浴(改訂)- ひだかた ...自由詩4*23-4-18
- 妻咲邦香自由詩223-4-18
薬味に頼る夜- 短角牛自由詩4*23-4-18
カレーな気持ち- 短角牛自由詩2*23-4-17
モノクロ- 短角牛自由詩3*23-4-17
今日、生きて- ひだかた ...自由詩4*23-4-17
春、風、それから- TwoRivers川柳6*23-4-16
痕跡- ひだかた ...自由詩6*23-4-16
対立し合う響き- ひだかた ...自由詩3*23-4-16
夜想46〇熱- ひだかた ...自由詩5*23-4-15
雨の木霊- ひだかた ...自由詩3*23-4-15
雨降りの今日に- ひだかた ...自由詩4*23-4-15
櫻坂- 本田憲嵩自由詩623-4-15
オムライス- ちぇりこ ...自由詩923-4-14
ノンセンス2〇言葉の向こうに- ひだかた ...自由詩3*23-4-14
磔刑- 本田憲嵩自由詩3*23-4-14
ノンセンス- ひだかた ...自由詩6*23-4-13
静観の時に(改訂)- ひだかた ...自由詩7*23-4-13
過去作二編(薔薇の美少年、百合の男)- 本田憲嵩自由詩3+*23-4-12
市立博物館の星より- 本田憲嵩自由詩1*23-4-12
魂の進化- ひだかた ...自由詩523-4-12
夜想45〇官能愛の向こう- ひだかた ...自由詩5*23-4-11
This_is_the_Chuo-Sobu_Line_tra ...- fujisaki自由詩523-4-11
桃色批評_(1)- アラガイ ...自由詩4*23-4-11
命の大地- ひだかた ...自由詩7*23-4-11
旧水門の星より- 本田憲嵩自由詩4*23-4-11
Ghost/Leg- ちぇりこ ...自由詩1123-4-11
夜想44〇緩やかな飛翔- ひだかた ...自由詩523-4-10

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