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少女は座る
コンクリートのひび割れ
髪を揺らす
残響がささやく
優しくすり減った骨を
胸に抱く
ごめんね
もう運んであげられないみたい
静かな光
紙の地図 ....
空気は暖かい
そして重い
死なない程度に手をつなぎ
死神と桜の道を歩く
路肩駐車。点滅信号
誰かの笑い声が遠ざかってく
腕がないおもちゃを拾う
灰衣の裾で風が舞う
....
ひとひらの灰
切れそうな電線で赤い鴉が鳴く
あれを訳してみて
意味のない歌のようです
そう
また歩き出す
瓦礫の橋で合成肉を齧る
この川を渡るのですか?
てんとう虫がとまる
....
一音ずつ弾くあなたと
一語ずつ書くわたし
電球が一つ
果てみたいな夜
肩が触れる
燃え尽きたみたいに
落ちる
灰
目を閉じて雨音に耳を傾けてる
庭先には菜の花と幽霊
生まれたばかりの春風が
私たちを経由する
指の痛みで目がさめた
握り込んだ爪が刺さって痕が深い
まだ夢を憶えてる
フリーマーケットでマスキングテープを買った
店主が困っていたので裁縫道具をあげた
家に帰るとパーティがもう始まって ....
冒頭に流れる陽気なラジオ
今年一年を振り返ってる
あてもなく車を走らせながら
あなたとの結末を思い出してる
ねえ、気付いたかい?
クレジットの旋律が物語全体と同じなんだ
側 ....
出会う前のあなたも好きとか
別れて十何年経っても好きとか
連続体というだけの他人を愛そうとする
汚れた水中眼鏡
雑草のように頭から抜いて
ポイッと投げた
地中に残された根のことも
若葉に齧り付いていたアダム氏のことも
考えず
太陽は影
月は見ぬフリ
少年少女は夢の中
2階の自室の窓を通して
....
傷つけないあなたと
傷つかない私が好きだった
「ごちそうさま」
そう言って席を立つ
「ねえ、明日」
声は喉の奥に消える
触れる月は手を溶かす
美しい通路
これから起こる悲劇を知らない
反射と再合成された
細やかな現実
....
職場でお寺の話になって
昔あなたと行ったお寺のことを思い出した
名前も場所も憶えていなくて
ネットで調べていたら
手が滑ってあなたの家を見てしまった
恐ろしいことに十数年の移り変わり写真 ....
田中宏輔さんのmizunomadokaさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
binary
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mizunomadoka
自由詩
7
25-4-3
魔法が追いつく
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mizunomadoka
自由詩
10
25-4-3
イトナミ
-
mizunomadoka
自由詩
8
25-3-29
holovy
-
mizunomadoka
自由詩
3
25-3-27
旅
-
mizunomadoka
自由詩
6
25-3-25
E_Altadena_Dr
-
mizunomadoka
自由詩
5
25-3-25
lean_back
-
mizunomadoka
自由詩
7
24-12-30
辻褄合わせ
-
mizunomadoka
自由詩
6
23-4-30
sweetest_sigh
-
mizunomadoka
自由詩
4
23-3-14
science_fiction
-
mizunomadoka
自由詩
7
23-3-14
digital_twilight_haru
-
mizunomadoka
自由詩
2
23-3-14
運命の分岐
-
mizunomadoka
自由詩
7
21-2-6
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