どういうわけか米を売っていないので
じゃがいもを食うことにする
イモサラダの日々だった
狭い台所に立ってじゃがいもを
ひとつ
小さなまな板の上に置く
巻き尺で測ると
縦5.5cm
横は ....
鳥になれ
輝く太陽をめざして
大空に羽ばたけ
自由な翼で何処までも
青い空に染まりながら
悲しみの地平をあとにして
やすらぎの風を受けて
成層圏の彼方まで飛んでゆけ
さあ 鳥になれ
....
あらゆる場面の悲しみが
不変の透徹とした哀しみの
響きへと変わりゆく瞬間、
あゝ打ち付けられ心張り裂ける
あの瞬間の磔り付けにされた感覚
識る者ならば 、
それ以上を何を語れると云うの ....
電車に乗るとすぐにブランドバッグから化粧品を取り出し
のっぺらぼうに顔を描いていく妖怪
にんげんのふりをしているけど
もうぼくは騙されないぞ
顔を書き終えると座席に座り
派手なワンピースから ....
シリカゲル燻したネクタイが舞い
TOKYO の秋はもの静かに始まる
石破の目付きの悪い
あの真剣に思い詰めた眼差し
何処を何を観ているのか 、
派閥の論理に揉みくちゃにされる理想
あゝまたこの人も押し潰されるかと。◯。
こんな冷たい雨降る夜は
夢を見ないことがある
こんな冷たい雨降る夜は
とても寂しく人恋しい
濡れたアスファルトに街灯が映り
水溜まりのありかを教えてくれる
傘をさしては手のひら擦り ....
{引用=漂泊の 時のなかに ゆめのように 揺蕩う ゆめの、なかで 夢から さめて あてどない 意識に かすかな ゆめの 名残に 仕舞いこまれた 時間と めにうつる ゆれる 視界のなかに 沈む 夕日と ....
冷える朝の大気の最中を
自らの熱しっかり保ち
駅階段昇り歩む人の
ひとりの影踏み締めながら
独りに次第に成りては
歌声内に鳴らし響かせ
明るむ意識にふと眼をぱちくり
駅最階上の奇跡の光景 ....
人類と金の行き先はどこでしょうか
この国を乗せた船の行く果ては?
スノーデンが語っていたことを
知っている人はどのくらいいるだろう
彼の国の言いなりにならざるを得ない
仕掛けは今も有効かもし ....
「君の名は。」
{ルビ秋=アキ}といふ選手の名知りボディビル
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
どん兵衛に五分待たされ秋愁ひ
「羊たちの沈黙」
....
何故、東南アジアは、こんなにもいろいろな言語があるのかフィリピンでは英語が使えるといっても、全員流暢なわけないし、ベトナム語とタイ語の文字は違うし、ラオス語はタイ語に近いのか?ミャンマー語は、日本語に ....
なにもない壱参捌億の静かな宙
喧騒の我らはONE STAR覚え,,
ひとつとせ座敷童子と手鞠する
ひとりあそびか これはニ人?
オープンにする意識の段階で
読み手いれれ ....
歳なれどバッタみたいに跳ねてみる
歳時記もそろそろ冬のページかな
毒に死ぬドラクエのキャラ鳥兜
午後{ルビ紅茶=ティー}を買ふ自販機も壊れ冬
ハロウィンや職質なれど笑むカボチャ ....
私という現象は何処から来て
何処に往くのでしょうか
月の女神に聞いても微笑むばかり
いま私は銀河を超えて
星巡りの歌をうたいます
自らの居場所無くさないようにと
滲み出す果てない家族の団欒に
一時の幸せを噛み締め味わい吐き出し
果てを見切りて一切の血縁を切断し、
引き裂く力を凝集スル覚醒の魂に 、
わたしの絶 ....
選挙に行く動機は不純
投票用紙のあの書き心地
その快感を味わうためだけに行く
普通の紙では駄目なのだ
あのユポ紙ならではの魅惑
なるべくゆっくりと丁寧に書く
嗚呼 ....
きわどい経験は何もなかったのだろうか
日本中から選択されて入るニュースは
いつも表層を滑っている毎日のなか
私と貴方は歳だけとってしまった のか
すでにSNSで得る判断後 ....
野菊 八句
足元に落ちてる様に野菊咲く
誘ふごと微かに香る野菊かな
永遠に翅音聴かざる野菊かな
野菊のみ逸れて地を打つ雨の糸
青い空雲ひとつ持つ野菊晴
野 ....
彼女はゆらゆらと深海魚のように
磨かれた廊下を歩く
手のひらに握られたピースがあまやかに香った
休日の病棟はとても静かで
耳を澄ましてみても無音の廊下は揺るがない
空気は澄みわたり
光の廊 ....
確実に変わりつつある意識は
見ちゃいけないものを見てしまったようだ
社会からはみ出す
去年と今年ではまるで変わった
今年と来年ももっと変わるんだろう
カレンダーに予定を入れる度に失ってい ....
ちいさなやはらかなあなたの手が
わたしのかたい手から離れたとき
到来した秋の空はどこまでも青く高く
知らないうちに路傍の小花は咲き開き
ずっとずっと一緒だよといふ声
どこかからどこか ....
ハロウィン 七句
ハロウィンのドアに小さなノックかな
ハロウィンにヤクザの白いお菓子かな
「おいでやす。」ハロウィンに言ふ京女将
ハロウィンや和菓子を貰ふ京都の子
....
難波から紅いひのとりに乗って、
ひとり険しい顔で電光石火へと向かった
本店は広島にあるのだけど、
東京と名古屋にも店があったのだ
鉄板に載った人にやさしくは、
贅沢にも肉の量がダブルで
....
人間の始まりの前まで遡れば
この血を継いできたものは
世界中の人と同じ
私たちは地球人家族
誰もが誰をも愛せたら
人が人を殺さずに済むのに
どこかで戦争が起こる度
太古の先祖が
悲 ....
悠揚たる時空の逍遥、
紫炎の鳥の群れが飛び
無数の光の樹林聳え立ち
血縁切断した剥き出しの自我 、
着地する新たな地盤の響き聴き入る
水空に為って逝く迄に鼓動刻み
ゆっくり凍り付 ....
肉体の苦痛発作に
毎夜苛まれながらも
耐えて居るのは
確かにこの魂の内なる独りの聖なる私、
私である と、自らを繰り返し定め立てながら。◯
小さな敷地に境界線を作成しました
そこに私というものを置き
外側から来るものを
刺のある鉄線で追い返す
または深く傷つけるのです
また私が外で息抜きをしようとすれば
肌を刺が引き裂くで ....
与えられた一日を
弛まず営み努め
時をかち割り続け
次第唐突に現れる
沈黙の凝縮
瞬間と云う時点 、
ゆるり延べ広がり
直進する時の
現れ 新たに為し
響き放ちなから展開 ....
核の冬まるい地球も腹立てる
ぼくだけのご馳走キュウリ・マヨネーズ
あの秋のテープを指で巻き戻す
白いもの髪に混じりて僕も秋
鯛焼を待つポケットの手も温し
元気よく風で後ろ ....
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