宿命か大蛇に勝つのは夢のなか
どんなに足掻いても
逃げることもできず
雑多な大都会の
ありふれた駅前に
颯爽と現れた私人は
何もせず
人知れず
今日も虚のなか
生きていて ....
雨あがり
月がでる
とはかぎらない
虫がなく
ともかぎらない
+++
雨あがり
とはいえ
夜だし
仕事はしない
機嫌よく
さっきまでエアコン
入れてたのに
夜風 また
涼しく
網戸にし
数多病んだ肉体精神
はぁと深々ため息つき
耐えながら
相変わらず
夜闇の静かさ響き
安らぎ感受す ....
月の光 白銀
垂直に落ち伸び
形態と色彩、
この上なく曖昧に
なりながら
境界 保たれ
在るもの、
輪郭浮き立ち
深みの畔にて
自在に移動し
飛び立つ様に
在る者と在る者、
....
凝集の一点、
新緑の照り返し
忍び寄る青い闇に
天真爛漫を失わず、
光を眼差し深みに沈む
うさぎさんとカメさんが
かけくらべ
うさぎさんはあっというまに見えなくなりました
カメさんがノコノコ歩いていくと
途中でうさぎさんがおひるねしていました
しめしめ‥‥
カメさん ....
おかえりなさい おかえりなさい
旅先から帰って来たばかりの僕に
いきなり届く声の響、
おかえりなさい
おかえりなさい
夕に傾き燃え上がった太陽が
一日の最後を焼き尽くし
暗紫 ....
言葉をひろげるためにはどうしたらよいのだろう
涼やかな夜風、
網戸から流れ来て
私は病んだ肉体の苦、
抱え耐えながら
己を委ね預ける
流れ来て触れ包む、
風の優しさに精霊に
内なる魂 ふと目醒め燃え立ち
道端の草が
不思議に綺麗な花、
咲かせたよ
白くて卵形の
小さな花 無数
僕は思わず立ち止まり
見入ってしまったんだ、
不思議に綺麗な花の群れ
なんて謎に満ちた存在だろう
....
夕陽、ほとんどかなえられなかった恋、
その間、わずか一分たらずの、
あかく燃えあがる、いのちの巨星、
生きてきた、日中のおさらいをして、
ただ、果実のように、膨張してゆくばかり、
水平線の、 ....
雨の中 お弁当を食べた
山積みの木の枝を燃やす
離れられない仕事だったから
雨にぬれていくご飯 おかず
服に染みた煙の臭いは
ぬれるとちょっとおえってなる
思いがけず惨めさがこ ....
天空の
青い湖面から
堕ちて来た、
あの破裂する
黒い円の中の街、
これはその頂き
なぜ逢えなかったのだろう
あなたに
なぜ言えなかったのだろう
好きだと
....
剣とペンも使いようで
あんまりにも
早く咲くものだから
いくつも忘れ物をしたようで
ふりかえり
ふりかえり
している
手を引かれている子が
みん ....
夕暮れ
時 やわらぎ
広大な大地
ぽつんと独り
取り残され
失うもの
もはや
何ひとつ無く
ひたすら自由に
懐いていたもの解き放つ
抱いていたもの解き放つ
)わたしはあな ....
朝まずはじめに
プリン
食べる前から食べた時のしあわせ
ソワソワしながら
冷蔵庫の前で食べる
ああ
冷たいプリン 美味しい
でも
僕のじゃない
僕のはすぐ食べちゃうから
僕 ....
心に雛菊を抱き
淡い光のなか遊ぶ
静けさと均衡保ち
その時を待っている、
記憶のさらに奥から
現れ出る瞬間の光景
肉体から離れ出た魂
というリアル、
意味は枯れていき
永遠の ....
おふとんとわたくしの
さかいめがおぼろげ
すなのこまやかさで
ぬりこめられて
まぶたをきちんと
とじたまま
きょうのしごとについて
まとはずれなだんどりをくりかえす
お ....
路面に まぼろ 降る雨の、
激しく執拗に叩き付け
灰の雲、次々巨大に
意志持ち流れ動いて
輪を広げる窪みの水溜まり
いくつも、いくつにも
忙しく遠去かり近づき
急ぎ歩く人、また人
....
起床してシャワーを浴びながら30秒でイク、ブレインテック AV を観た
着替えるとレンジグリルで冷凍のモーニングセットを温めながら
エスプレッソマシンでカプチーノ・コン・カカオを淹れる
マネクサ ....
広がる夜闇に
明かり灯り
立ち上がる
白い人影
荒れ狂う魂
シラケる魂
そっと触れ
この永遠の刹那、
切り裂いた瞬間
酷い死の未明に
己へと覚醒させ
到来する初めの言 ....
ゆっくり立ち上がりながら
色彩の溶解、広がる波紋
静かさ 脈打ち
輪郭 保たれ
合一する、
ゆっくり燃え尽きながら
聖なる宇宙に、
荒ぶる風吹き。
#文字は独立した
*
私がやっているささやかな試みはオカルトでも
魔術でもなんでもなくて誰でもできるやっ
ているのにたぶん注意してこなかったことを
見えないとこでも有るとわかっている小石 ....
熱いよ、肉体
熱 私を支え
ロック鼓動、
意識クリア
残された時にて覚醒しろ
努めて
意味という言語、
越え抉り
今宵月明かり鮮やか
躍る魂
ジャイアントコーン
噛み砕き ....
青い青い空が広がった
完璧な圧倒的な青だ
コンビニの旗がはためいて
涼風が吹き抜け躍動する
歩き始めたばかりの幼子、
風によろけて道に倒れ泣いている
溢れる涙は銀に輝く陽光の糧 ....
哀しみの刻印、
誰の声?
夢見がちに
辿る旋律、
病んだ苦痛の
肉の彼方の故郷
覚醒しながら
意識保ちながら
垂直の次元に
泳ぎ出す
溢れ出る力、
制御し
刻印され ....
静かさの内懐に入り
高さの緊張、
感じ取る
燃える太陽の
中に生きて
物質へ感覚へ
傾き過ぎた
この社会で
平衡を真ん中を
取り戻す
ミッキーマウス、
相変わらず笑って ....
圧倒的な晴天に
階段を
上る
ぐんぐんぐんぐん登る
どこまでもどこまでも昇る
すると、
涼やかな風に舞い
純白透明な綿毛
無数、数知れず
飛び交って来る
階段の頂き ....
♪ドレミ♪ドレミ♪恋にはまるで「ファ」がない。♪ドレミ♪ドレミ♪まるで向日葵のミュ
ージックフラワーみたいに♪ドレミ♪ドレミ♪レミ♪その軽快なリズムにのせて♪ドレミ♪
ドレミ♪レミ♪まるで君はガラ ....
灯り消え
夜闇に
鎮まる
街、家々
わたしは
独り寝の床、
整え
眠薬服し
蒲団被る
人は毎夜、
深い眠りに
恒星たちの
うた、聴く
という
やがて ....
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