名無し人があたたかく
抱きとめられながら
沈黙のうちに

ひかり ひかる
ひかる ひかり

還っていく日
内なるたましいのふるさとへ

(僕ら、この日
深い記憶の奥底へと
眩 ....
{引用=ひえびえとする
部屋の冬
ふゆとよぶものか
ぶるぶる
ふるえながら
つめたくなる
部屋のなかで
るびを
ふり
ながら
ふるえだす
たとええない
わたし

ちぢ ....
孔子が説いたという
ゆうざの器のいましめは

つぼ状の器に水が入っておらず
空の時は傾き

ちょうど良いときはまっすぐに立ち

水をいっぱいに入れると
ひっくり返ってこぼれてしまう
 ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
存在の孤独が
冷たく露わになるこの夕べ
雨滴は石を穿ち
震える胸奥を
抉るように流れ落ちる

ぽっかり深淵が口を開く
ぽっかり深淵が口を開く

遠くふるさとの汽笛が響き

わたし ....
神田の喫茶店エリカが休店したとき
台湾の映画監督ホウ・シャオシェン
は既に未来の光を見つめていたんだ
最初から知っていたような舞台設定
ひとりひとりの俳優のその後の活躍

東京物語のオマー ....
輝く満天の星に魅せられ
幾多の夢が抑えがたく渦を巻く
もしあなたがその言葉を発するなら
すべてが光り輝くだろう
すべてが夢の底を貫き
それぞれの価値に根付いて
内面のなかを力強く生き抜くだ ....
シンシンと
音もなく降り続け

零下の気温も重なって

朝起きて
窓の外を見てみたら

10センチも積もる
一面の銀世界

初雪としては
よくもまあこんなに積もってと驚いた
 ....
照れ隠しで
ヘルプミーと叫んだ

みんなは笑った
僕も淋しく笑った

世界には
後悔さえ残らない

僕は
本気だったから
屋根の上のネコは
大丈夫です。

問い合わせ
お断りします。


      店主
冬晴れの光のなかを進み行く遠いシグナル仰ぎ見ながら

シグナルは冬陽に揺れる揺れ動く日々の果てから輝き出でて

掴み取る光の海へ泳ぎ出す死すと生きると詮無いことと







 ....
細かな大切なことは
ぜんぶ教科書に置き忘れて社会人
遠い地平に
雨は降る
逃れていく
人声に
郷愁は募り
ひざまづく

この世の果て
夜の底
あの深遠な声の淵
(銀河は廻り爆発する)

人は産まれ生き
去ってはまた産まれ来る
 ....
今年のクリスマスなんて
もういいや

いくらくやんでも
仕方がないし

泣いたって
恋人なんか出てこない


みんなが幸せそうに
している今を

この目に
しっかり焼き付け ....
ひとりで生まれ
ひとりで死んでいく
たくさんの人々に見守られ
たくさんの天使に看取られ
根源へ 帰っていく

それは永らく喪失された場所
唯一無二の帰属すべき場所

透明な紐帯が雨に ....
死の山を ふみこえてゆく
死の山を ふみこえられてゆく
死の山を ふみこえてゆく

積み上げられた 石だ
つぶやいている
つぶやいている
つぶやいている
つぶやいている
つぶ ....
{引用=極々ありふれたおーとくちゆーるな
空ははじまりのようにしてはじまり
すっかりなくしていたのではないか

ポロポロとこぼれおちてきた
てのひらには三つの釦
ベージュの淡いまあ ....
この唄は夕べの思い
旅人がいつか満月の夜に唄った
ろうそくの下で読む人には
なかなか分かってもらえない
子どもにも分かることなのに

月に唄う、月は語る
いにしえの地球を目醒めさせ
そ ....
春の喜び、
夏へのあこがれ、
秋の憂愁、
冬のさびしさ

時は過ぎ去り
季節は巡る
人生は進み
垂直に落ち

わたしのいない、春夏秋冬
ひどく冷え切った大地の感触が
次々と押し寄せる波のように
切迫する夜、
わたしはわずかな白飯を掬い
震える口顎の明け閉めを
そっとそっと反復する

鉱物質の肉体と
欲望の魂と
唯一無 ....
おゃ
知らないのかい

本場イタリアじゃあ
サンタじゃなくって

魔女が
クリスマスプレゼントを運ぶのさ

もともとは
聖書のなかにある

伝説の老婆のこと

キリストをさ ....
ぼくときみ
文字の世界で
1となり
花と開けや
令和文化よ
遠くから降って来る歌声が
浮遊したまま哀しい音色を木霊させ
やがて地に落ち砕け散る

天に舞い上がる歌声は
満天の星達を暖かく抱き
やがて静かに沈み込む

歌声は現れ消え去る
現の壁 ....
耳には遠い音楽が響き
壁には醜い蜘蛛が這う
奇妙な屈曲、奇妙な距離
ブルーに流れてゆく雲
満天の星達が輝き
蜘蛛は行き場を失い
落下する、天から

叫び続ける声は孤独を打ち鳴らし
こ ....
遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない

数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人

純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
ゴメン


ひとこと言えなくて
いつの間にかクリスマス

わかっているけど
意地を通してゴメンと言えず
何人去ったかわからない


クリスマスの主役は
もちろん君さ

な ....
また、ひとり、戦後の昭和を作った声優が
亡くなったニュースが、流れていた。
わけわからん一反木綿にぐるぐるにされて
どれだけ揉め事は解決されてきたのだろう
ボヤッキーの呟きにどれだけの人が救わ ....
静謐の夜を穿つ
透明な明滅は
哀しみの在り処を指示し
沸き立ち、立ち消え
律動する

冷える夜底をひっそりと
移動していく影
背景に流れ
根なし草の寂寥と
一握の希望を落とし込み
 ....
笑うに笑えない

涙の
クリスマスプレゼント

できるなら
粉々に砕いてしまいたかった

ターコイズブルーの
恋のかけら

その一粒が
こころの隅に残って

チクリと痛む
 ....
厳しい冬の風が 吹きつけていた
冷たいアスファルトの道路に かなしく落ちていた
ちぎれてしまった その白い翼
捲れあがる 白紙のページのような
その ひとつひとつの羽毛


わたしは、あ ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メリークリスマス- ひだかた ...自由詩421-12-25
ひと、の- 津煙保存自由詩3*21-12-25
ゆうざの器のいましめ- st自由詩521-12-25
聖夜に籠る(改訂)- ひだかた ...自由詩421-12-25
名無し人- ひだかた ...自由詩921-12-24
東京物語- 足立らど ...自由詩321-12-24
幸福のうた- ひだかた ...自由詩421-12-23
雪をも溶かす松の体温- st自由詩421-12-23
照れ隠し- TwoRivers自由詩8*21-12-22
張り紙- TwoRivers自由詩4*21-12-22
シグナル- ひだかた ...短歌521-12-22
なんだかなーこれで良いのですか- 足立らど ...短歌121-12-22
遠い地平に雨は降る- ひだかた ...自由詩521-12-21
来年のクリスマスこそ- st自由詩221-12-21
たましいの断章- ひだかた ...自由詩521-12-20
死の山- 津煙保存自由詩4*21-12-20
ブルー__シャツ- 津煙保存自由詩2*21-12-20
月に唄う_- ひだかた ...自由詩421-12-20
春夏秋冬- ひだかた ...自由詩721-12-19
冷夜- ひだかた ...自由詩521-12-18
魔女のクリスマス- st自由詩621-12-18
令和文化よ- 足立らど ...短歌221-12-18
歌声たち- ひだかた ...自由詩821-12-17
ウィロー- ひだかた ...自由詩621-12-16
遺伝子のうた- 梅昆布茶自由詩1621-12-16
主役のいないクリスマス- st自由詩321-12-16
悩みのじょうじが死んだ- 足立らど ...散文(批評 ...421-12-15
夜の断章- ひだかた ...自由詩921-12-13
クリスマスプレゼントの罠- st自由詩421-12-13
隣人- 本田憲嵩自由詩321-12-13

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