独りの魂の
高い壁が
立ち上がる

青を含み
空は曇天
渦を巻き
唸っている、
叫んでいる、

糸杉は蒼白く戦慄き

野性の風が吹き荒れ
灼熱の太陽、消える星



 ....
コンサートの演目が残り少ないころにぼくは生まれた
終電の網棚にある週刊誌ほどには世間をしらずに
世の中にはどれだけの情報量が飛び交っているのだろう

量子コンピューターの時代に8ビットの
演 ....
外は寒いよ
凍りつく

あなたは
大変だったろう
その命燃やし
未だ二十四

どこにいる?
何処に居る?

)オマエは七階から飛び降りて
)砂漠の棺で陶然と
)いつも夜更けに ....
無数、無数
猫じゃらし揺れている
街道脇の歩道の傍ら、
太陽は傾むき沈みかけ

  *

過ぎた一日の夕暮れ時、

子猫と息子と遊ぶのに
一本、二本、三本と
猫じゃらし摘んだ
 ....
詩を表したい朝に

空は青く澄みわたり
光、溢れ 光、帯び
また再び、
この街に人に私に
降り注ぎます

いのちあるもの、いのちなきもの
そのすべて 一つ一つ 覚醒し
静かに佇みわ ....
天使になるための、Angel講座
その1.
「綺麗なものを食べて綺麗な言葉を喋る」
だからローズマリー、カモミール、ベルガモット、タイム、セージ、パ、セリ
わたし
そのうち花言葉しか喋れない ....
秋とはいっても
今年の秋は

日替わりメニューで
夏を装い冬を装う

まるでド派手な
ファッション好きの女の子


じゃじゃ馬娘の
オテンバぶりに

つきあわされる人間たちは ....
農薬がドリフトして
ばらばらと
並木通りは銀杏の雨
御殿場に
みくりやそばと
唐辛子
浮き上がる、一足の靴*1が、わたしを笑う

有らしめよ、在らしめよ

と、

みんな、とおいむかし、でっかいひとつの、カタマリだっだんだ*2

と、

流れ出たこの世に、
溢れ出 ....
青だ

青一色に染まった、
世間を突き抜けた、

世界だ

この世界が在ること

それがすべてだ

青にこの街は澄む、
この街に私は住む、

此処に私は活きる

アイス ....
読者の皆様へ

狂団
とすべきところを

教団
と間違えてしまいました

謹んでおわび申しあげます


教団と誤って判断し
献金などをした場合でも

弊社はその責任を
 ....
冷たい風、
死者の影に
まとわりつく

あなたのいる限り
無限の光彩輝く限り

渦巻く潮の底、
ひっそり潜む
もの 想う

瞬く星は消え
高く高く、紅色に
明ける空、
百万 ....
「美とは理念の感覚的残照であるのに、人はそう言わない」・ゲーテ



光さす無常の沃野に躍り出る

透明な湖面を割って巌の影

肉の苦と共に生きゆく勇気抱く
最近使い始めた
ホウキのパワーに驚いた

三台も
電気掃除機があるが

文明の利器といっても
どれもこれも欠点だらけだ

まず
三台全部に言えるが

場所ごとに
先端のノズル ....
太陽が輝き
雨が降り注ぐ

この広大な墓地にて、

声を限りに叫んでも
誰にも届かない棺の中

沈黙の荒野を想起し
この砂漠で寝起きする

変拍子で進む旅
くぐもった声が絡み付 ....
くつろいでいるんだな
いつものイートイン、
いつもの濃いめのアイスコーヒー

午前だけ、
朝の薬に病状は落ち着き

顔を上げればガラス越し、
街はいつのまにか
雨に濡れ
傘の黄、黒 ....
祝福の瞬間は、闇に沈み佇む時と共に

この孤独という人生に唐突、到来する

永遠の剔抉、すべて在るものとの共生

若い、老い、病み、自然な必然を生きる過程で

出逢い別れ、また出逢い別 ....
ひそやかに
野辺の一角で
根を張り芽を出し
やがて見事な花咲かせ
遂には色褪せ萎れ枯れていく

密やかな野辺の
一角で出来し消滅し
降り注いだ瞬間、瞬間の
在るもの在るもの、艶やかな ....
ほのかに しずか 迫り来るもの

時間の持続、通り過ぎる人
髪を掻き上げ、白髪落ち

ヴェールに包まれ ただ 在るもの

降り注ぐ瞬間、喋り続ける人
この曇天に、息を継ぐ

どこか ....
眠りについて

夢の世界が
扉を開くまで

さあ今日は
どんな夢を見るのだろう


小さな期待に

いつも
ちょっとした幸せを感じている

でも
夢はそんなに甘くはない ....
夜風に紙垂がゆれる

 一文字だけの汗

斜影のない自転車を追いかける

       金星はいつも金星で

見上げれば笑う檸檬の月

御前三杯酢をと乾く舌から 季節は巡り
 ....
雪の頂きへと進みます
あなたと隣り合いお茶を飲み

雪壁は凍りつき輝き神が宿るよう
あなたはいつもチーズケーキと紅茶

頂きは遠い途方もなく遠い
あなたは若く微笑みは優しい

ピッケ ....
ぽつんと ひとり
つめたい かぜ

ふいてふきつけ
つーっ と 水 

はだをつたわり
したたりおちる




母の腹の底に沈む
母の腹の其処に浮かび
六歳の美奈坊と絡み合 ....
茫洋と
宙に浮く
私の意識が
けだるい身体を
支配する朝、
路面は雨に濡れ
ひかり、
コンビニの前に並んだ
自転車たちの
在る輪郭が
黒く艶めくアスファルトに
浮き立つよう
そ ....
どうしようもねぇな

つながらねぇ
あめはふりつづき
みつからねぇ

死ぬしかないのかな
生きるしかないのかな
かあさん、かあさん



実在が立ち上がる瞬間、
切る、斬る ....
響、響、響

連鎖し連弾され

繋ぐ

この世界の、
次元と次元

響、響、響

路面に濡れた雨の痕跡は、
軒下にて透明を見つめる少年の その存在

世界の、この内で
あ ....
路面が濡れている
静謐な朝

一晩降りしきった
雨の響きに

喚び起こされた
深い歓びと哀しみの輪郭が

街の八百屋の主人を透過し
街のコンビニの店員を抉り

そっと そっと
 ....
この世に
善などというものは
めったに存在しない

ちょっと
まわりを見ても

酒タバコ、ワクチン、戦争
などなどと

小悪、中悪、大悪の

どこもかしこも
悪だらけ

 ....
青い空、深く
包み込まれ
清澄な甘露
探しながら
柔らかな、
優しい、
女の抱擁を
受け容れる

生々しい
艶かしい
懐かしい
声に
意識を
明け渡し

旅は続く
休 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4054)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
痕跡- ひだかた ...自由詩4*22-10-21
ありがとう- マークア ...自由詩1322-10-21
この秋晴れの空の下- ひだかた ...自由詩322-10-21
猫じゃらし揺れている- ひだかた ...自由詩222-10-20
詩をあらわしたい朝に- ひだかた ...自由詩222-10-20
天使にそっくり- ちぇりこ ...自由詩3+22-10-20
じゃじゃ馬娘- st自由詩722-10-20
農薬ドリフト- 足立らど ...短歌222-10-20
みくりやそば- 足立らど ...俳句1*22-10-20
プロセス- ひだかた ...自由詩222-10-19
青の瞬間- ひだかた ...自由詩122-10-19
誤植のおわび- st自由詩322-10-19
散逸〇独りの異人の声、聴きながら- ひだかた ...自由詩522-10-18
イワヲのカゲ- ひだかた ...俳句322-10-18
原始のパワー- st自由詩322-10-18
ミイラ- ひだかた ...自由詩8*22-10-17
朝にくつろいで- ひだかた ...自由詩7*22-10-17
一つになる一つになれる- ひだかた ...自由詩1*22-10-16
直観的思考と命の饗宴- ひだかた ...自由詩122-10-16
天のラッパ- ひだかた ...自由詩122-10-16
時間の真実- st自由詩522-10-16
晩秋- アラガイ ...自由詩16*22-10-16
あなたと隣り合いお茶を飲み- ひだかた ...自由詩122-10-15
キオクの怪物- ひだかた ...自由詩122-10-15
茫洋と朝- ひだかた ...自由詩122-10-15
Please- ひだかた ...自由詩2*22-10-14
奥に澄む- ひだかた ...自由詩222-10-14
この朝の光景- ひだかた ...自由詩322-10-14
マルティン・ルターが言うように- st自由詩222-10-14
サウンドに身を委ね、導かれ- ひだかた ...自由詩2*22-10-13

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