あおく
すみわたっていく
ひかりのだいち
わたしはとどまる
ここがすみか

季節は巡り
春が来て
土中に蠢く命たち
光を求め
飛翔する

あおく
すみわたっていく
ひかりの ....
荒涼とした
この地に独り立ち
君の傷ついた足を洗う

地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪われた異邦の声が響く
冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の灰

君は微笑む
いつまでも微笑んで ....
雪が止み
東京はいつもの晴れ
祝日の人々で
駅前は混雑している
駅前を外れ住宅街には
紅梅が満開で
そのしとやかな小さな花の房を
吹き抜ける北風に揺らしている

日常の変わらぬ光景が ....
思想的骨格なんてないんだ
生活の輪郭は薄葉のように
透けて見えているさ

命の混迷はシナプスの独語にすぎない
教育は幸せの基礎を教えてくれる

ルール。道徳。
大好きな理科。

ち ....
・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む

・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける

・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む

・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
訥々と繰り返される心音が冷える大気に反響し
舞い散る雪は別れの予感に打ち震えながら
ゆっくり大地を濡らしていく

誰もが不安と虚無におののく夜
鳴り響くアンセムにすがり付き
自らの行く末を ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
五行歌には賛成
とても好きなな発想
でも五行歌は町に満ち溢れる
ポスト資本主義みたいで
でも五行歌に賛成
無理矢理に二度寝させても午前五時
我が心の熱若者のまま
何処までも澄んだ声が響く
この夕暮れ
西の地平にうっすらと
青いシルエットを晒し
富士が佇む

明日は大雪、底冷えする夜

仲良く手を繋ぎ
お眠り、子供たち
夜を手球にとるほどには柔らか過ぎて
愛を味わうほどには幼なすぎる真理子

きみの歌を聴こうそれからふたりで
誰かのためのレクイエムを奏でよう

地球の形をきみに説明する能力のない僕は
厳 ....
赤ワインと睡眠薬
その助けを借りて君の腕の中へと戻る
安っぽいセックスと悲しい映画
その助けを借りて自分の居場所へと帰る
君は頭がどうかしているんだよ、多分
手紙を送り続けるのはやめてくれ
 ....
朝、温めたミルクの上の薄い膜に
ちいさな子どもたちの
つけた足跡を見つけると
その日、いち日中
胸の奥で
ちいさなサーカスが
開演するので

すこしうるさい
水回り修理500円から

なんて
よくよく考えれば
あり得ない安値なのに

急いであせって
だまされて

恐ろしい業者に
トイレ詰まりなんかを修理させたら
もうおしまいだ

 ....
詩人はたまに発掘される
死人はときたま以外には埋葬される

しょーもない音楽が僕のちからならば
ときどきとおるきみの声がとてもいい

貫通しないトンネルはいまもあって
とても大好きな僕の ....
何もかもが
ゆるされていくような
冬のおわりの鍵穴を覗くと
幼い春が
喃語でつかまり立ち
(あ、ぶぅ。)
ひらかれてゆく胸のうちでは
とても鼻のきく仔犬が
雨をより分ける

雨上が ....
空は晴れて
沈黙している
僕はぼろぼろの大地を進む
目から草木の緑を喰って
僕はぼろぼろの大地を進む

地球は退化しつつあった
死は迫りつつあった
一条の光が震えていた
僕はベストを ....
帰る場所はないのです
しんしんと降りしきる雪に
身も心も冷えきって
帰る場所はないのです

底の底で揺蕩うわたしの
向き合う時間はあとどれくらいだ?
ゼイゼイあえぐたましいに
残された ....
おれは、あんたがたもきっとそうにちがいないが、
おれたちは世界を体験させられている
それを強制というのかどうか知らないが、すくなくともおれは
おれがどうしたいかなんて尋ねられていないはずだ
拒 ....
冷えきった
孤独が敷き布団の上で
待機する
砕けた空、深夜の悪夢
見知らぬ人が出入りして

青みを帯びた夜の溶解は
哀しみの渦に霧散し
見知らぬ人が
心の廃墟を弄んでいる

やが ....
血のつながりを絶対化していた時代は
過ぎ去った!
跡取りもいなくなった!
また、一時期愛が血に取って代わろうとしたが
幻想に終わった!
今は家族は
何でつながっているのだろうか
お金だろ ....
誰もが寝静まった頃に目覚めて
なにも知らない深夜を想う
遠く漁り火が燃え
家族の団らんを照らして
消えいくものの虚脱を誘う
みな失い命さえ危うく
それでも残っていくものは何かと問い
虚無 ....
晴れた日に
息子と二人で海を見にゆく
私の背などとうに追い越して
何食わぬ顔をして
乱反射する水面の光を
キラキラと浴びているやつだ
いつの間にか
通過する季節を跨いできたね
海に突き ....
ひつじ雲はあんなに夕陽に映えて
街の建物はみなオレンジ色に染まり
見知らぬ異国になってゆくのに

君はやわらかに目をつむって
まだ見ぬ海の語りに耳を傾けている
僕には微かにしか聴こえないか ....
なにも知らない、
何一つ知らされていない、
わたしという存在が
億万年の彼方から送り出され
今日の宇宙を仰いでいる

あゝ天晴れ、
わたしは躍る
この地上にて
何一つ覚えず
何一つ ....
ちょっと待ってね
という間に五行は終わって
つぎの五行を考えている暇人は
たぶん僕ぐらいだろうな
五行の緩さがとても好きです
夜を飾る女が闇のダンスの指南役で
秘密の原始をあじわう

夜間飛行の天使はときどき行き先を喪って
微かにきこえる古いブルースに耳を傾けている

闇のスケルツォは楽章をかえても
いつか交響 ....
作りかけで壊れた
断片を繋ぎ合わせ
星のように祈った

暗がりから白手が伸び
祈りのカタチを崩していく 

後腐れのない別れ、転がる骸

哀しみは億万と木霊し
形態は次々と破壊され ....
ひらひら
くるりくるりと
舞いおちてくる

ふわふわの
わた毛のような

さらさらした雪たちが

どんよりと曇った
天空と

銀世界の
地上のあいだを

見わたす限りいっ ....
お花があって
それから
けむり?
雨ふりの森の中みたいな
ちがうよ
びゃくだん!
くすくす
しっ!
こえだしちゃ だめ
おそーしき?
そう
おそーしき
ぼわぼわって空気が
静 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(5216)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Stay- ひだかた ...自由詩8*22-2-12
足を洗う- ひだかた ...自由詩822-2-11
祝日の今日に- ひだかた ...自由詩722-2-11
シナプスのうた- マークア ...自由詩1122-2-11
寝つきの悪い夜- ちぇりこ ...自由詩822-2-11
雪の夜- ひだかた ...自由詩422-2-10
挽歌- 壮佑自由詩8*22-2-10
五行歌2- マークア ...自由詩522-2-10
臥薪- 足立らど ...短歌322-2-10
Snow- ひだかた ...自由詩822-2-9
真理子- マークア ...自由詩322-2-8
依存症とパラノイア- ひだかた ...自由詩5*22-2-8
サーカス- ちぇりこ ...自由詩522-2-8
地雷を嗅ぎ分ける- st自由詩322-2-8
アウトバーン- マークア ...自由詩622-2-8
立春- ちぇりこ ...自由詩822-2-7
旅路- ひだかた ...自由詩622-2-7
ノー・プラン- ひだかた ...自由詩622-2-6
別に明るい意味では使っていない未来から射す光に向かって進んで ...- ゼッケン自由詩122-2-6
孤独のトポロジー- ひだかた ...自由詩422-2-5
家族- ホカチャ ...自由詩2*22-2-5
夜想- ひだかた ...自由詩622-2-4
灯台- ちぇりこ ...自由詩822-2-4
海の開演- 壮佑自由詩9*22-2-3
名無し人- ひだかた ...自由詩622-2-3
五行詩- マークア ...自由詩9*22-2-3
闇のスケルツォ- マークア ...自由詩522-2-3
- ひだかた ...自由詩1322-2-2
雪の舞い- st自由詩422-2-2
good-bye- ちぇりこ ...自由詩922-2-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174