田舎でお百姓さんやってりゃいいのにどうして東京なんかに出てきたんだって?
あの、かんたんに百姓っていうけどさ、農業のことなんか一度でも考えたことあんの?
このスマホの写真、おれん家の向かいの農家 ....
潰れた店のカラッポが
はためく旗の向こうに広がっている
イートインにてコーヒーを飲みながら
そのガランドウを見ているじぶん
じぶんの虚ろがガラス越し
帰属すべき場所を探しながら
街の通りを ....
待ちぼうけいつになったら自信つく
パラレルワールドのウサギ呼び寄せ
君の可愛い顔が微笑んで
青空が密やかに開けていくと
もう隣のお爺さんはくたばって
透き通る清風を浴びている

いつ果てるとも知れない
この肉身を背負いつつ
若き魂に祈っている

生活 ....
静かな時間はその壁の上に
わたくしたちの流れる
緩やかな河口の堆積してゆく汚泥のように
次第に色を失くしてゆく
冬の銀河のように
着水する水面にふれる羽毛の静けさ
波紋は辿り着く岸をもたな ....
霧のなかで死を捕える

異郷に目覚めて
寒風吹きすさぶ
荒れた大地に身を竦め
無に帰るのか
永遠へ還るのか
遠い地平に灯はともり
君の帰還を待っている

)もうどうしようもなくなっ ....
       身体
肉体とは生理であり、身体とは現実である。

       生理      
生理は観念同様それ自体で自足し、成長する

       自然
生理は身体にではなく自然に ....
五冠を手にしても

いまだ
森林限界の手前とは

一冠も持たない棋士は

さしずめ
冨士のすそ野にひろがる
樹海をさまよう人か

森林限界とは5合目付近

即ち
八冠すべて ....
霧が晴れて
青空が広がる
奇跡のように
(優しい石鹸の匂い
ほんのり漂い)
駆け回る
子供たちの笑顔が弾け
木漏れ日のなかで踊る

原色の広がりが渦を巻き

還っていく 
僕た ....
単発の鉄風で
装填された朝
君は
この世に残された
たった一つの貴重な卵を
お割りに、なられる

ベーコンエッグの
湯気の立ちのぼる向こう側
肥満児の群れが
対空ロケットランチャー ....
五冠となった
お祝いのコメントで

羽生九段や佐藤会長が
紙一重の強さが光った

などと
強調していたが

タイトル戦のデータをみると
とても紙一重とは思えない

二日制の
 ....
時速16キロの自由はとてもやさしい
細分化されない感覚が基調演説する共和国のユートピア

孤独や言葉が加速されない世界に
きみのスクーターがポイントして

僕だけが時速100キロで仕事しな ....
ぼくはちっちゃくて
やせっぽちで
ひとりふるえているよ

それは
青白い蝋燭の炎
風に吹かれ
常に揺らいでいる
その様を晒し
澄んだ歌声を響かせる

荒野に、この荒野に

ぼ ....
風に吹かれて
混沌とした現実に曝され
絶えずもう絶えず
風に吹かれて
唸ってリアルは唸って
この混沌に殺されていくよう

)君は月明かりのなか永遠を探している
)あの光に満ちた永遠を
 ....
あおく
すみわたっていく
ひかりのだいち
わたしはとどまる
ここがすみか

季節は巡り
春が来て
土中に蠢く命たち
光を求め
飛翔する

あおく
すみわたっていく
ひかりの ....
荒涼とした
この地に独り立ち
君の傷ついた足を洗う

地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪われた異邦の声が響く
冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の灰

君は微笑む
いつまでも微笑んで ....
ポイントを沢山とったものは、わたしの好みにあわなかった。『インディアン・サマー』など、絶賛されているが、わたしには陶磁器に描かれた絵のようにしかみえなかった。わたしは上絵ではなく焼き物の土の質や焼け具 .... 雪が止み
東京はいつもの晴れ
祝日の人々で
駅前は混雑している
駅前を外れ住宅街には
紅梅が満開で
そのしとやかな小さな花の房を
吹き抜ける北風に揺らしている

日常の変わらぬ光景が ....
思想的骨格なんてないんだ
生活の輪郭は薄葉のように
透けて見えているさ

命の混迷はシナプスの独語にすぎない
教育は幸せの基礎を教えてくれる

ルール。道徳。
大好きな理科。

ち ....
・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む

・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける

・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む

・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
訥々と繰り返される心音が冷える大気に反響し
舞い散る雪は別れの予感に打ち震えながら
ゆっくり大地を濡らしていく

誰もが不安と虚無におののく夜
鳴り響くアンセムにすがり付き
自らの行く末を ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
五行歌には賛成
とても好きなな発想
でも五行歌は町に満ち溢れる
ポスト資本主義みたいで
でも五行歌に賛成
無理矢理に二度寝させても午前五時
我が心の熱若者のまま
何処までも澄んだ声が響く
この夕暮れ
西の地平にうっすらと
青いシルエットを晒し
富士が佇む

明日は大雪、底冷えする夜

仲良く手を繋ぎ
お眠り、子供たち
ベイジンの東、トンチンの虚空の中心に住むという皇帝、成る人。バルトが見た空もまた盗まれたものだった。平安京も平城京もきれいな碁盤目の格子の都だ。今の主はそこからやってきて虚空の形式を盗んだにすぎない。 .... 夜を手球にとるほどには柔らか過ぎて
愛を味わうほどには幼なすぎる真理子

きみの歌を聴こうそれからふたりで
誰かのためのレクイエムを奏でよう

地球の形をきみに説明する能力のない僕は
厳 ....
赤ワインと睡眠薬
その助けを借りて君の腕の中へと戻る
安っぽいセックスと悲しい映画
その助けを借りて自分の居場所へと帰る
君は頭がどうかしているんだよ、多分
手紙を送り続けるのはやめてくれ
 ....
朝、温めたミルクの上の薄い膜に
ちいさな子どもたちの
つけた足跡を見つけると
その日、いち日中
胸の奥で
ちいさなサーカスが
開演するので

すこしうるさい
水回り修理500円から

なんて
よくよく考えれば
あり得ない安値なのに

急いであせって
だまされて

恐ろしい業者に
トイレ詰まりなんかを修理させたら
もうおしまいだ

 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4100)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノーウェアマン- 室町散文(批評 ...3*22-2-19
カラッポ- ひだかた ...自由詩422-2-18
待ち惚け- 足立らど ...短歌322-2-17
清風- ひだかた ...自由詩522-2-17
The_Diamond_Sea- ちぇりこ ...自由詩322-2-17
Light_Of_Home_- ひだかた ...自由詩722-2-16
テキスト1.9- 室町散文(批評 ...4*22-2-16
森林限界の手前- st自由詩422-2-16
みつめている- ひだかた ...自由詩722-2-15
ミサイル日和- ちぇりこ ...自由詩822-2-15
紙一重の強さで五冠の謎- st自由詩222-2-15
時速16キロのうた- マークア ...自由詩722-2-15
KID_A- ひだかた ...自由詩8*22-2-14
風に吹かれて- ひだかた ...自由詩622-2-13
Stay- ひだかた ...自由詩8*22-2-12
足を洗う- ひだかた ...自由詩822-2-11
_私家版田中修子詩選- 室町散文(批評 ...2*22-2-11
祝日の今日に- ひだかた ...自由詩722-2-11
シナプスのうた- マークア ...自由詩1222-2-11
寝つきの悪い夜- ちぇりこ ...自由詩922-2-11
雪の夜- ひだかた ...自由詩422-2-10
挽歌- 壮佑自由詩8*22-2-10
五行歌2- マークア ...自由詩522-2-10
臥薪- 足立らど ...短歌322-2-10
Snow- ひだかた ...自由詩822-2-9
成る人- 室町散文(批評 ...1*22-2-9
真理子- マークア ...自由詩322-2-8
依存症とパラノイア- ひだかた ...自由詩5*22-2-8
サーカス- ちぇりこ ...自由詩522-2-8
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