ひとつ物音が消えてなくなれば、
かき消されていた音が聞こえてきます。
テレビを消してみましょうか。ちょうど今頃
は庭先から、みなさんがよく知ってるものや
そうではない虫 ....
この、
洗練され切った
野蛮な社会にて
貴女の顔に触れられる
初めて、その機会与えられ
独り切りになる
解る ということ
その瞬間 のこと、
言語は他者に伝えるため
只 そのため ....
燃えている、燃えている、それはいつだったか、砂利道。石炭を運搬する線路のレールで擦りむいた、街街からころげ落ち、ひとり おいてけぼりにされた。それはみなに追いつこうと自転車を必死に漕いでいた、市(まち ....
待ち求め潜心し
ひたすらひたむきに
学問だけ許されて
いた時代は終わり
そんな輩は
草でも石でも喰らってろ!
呪うような声の響き
未だ問わず、
惑わされる肉体の ....
通り掛かる街角で
不思議な三角や五角形
浮かんでは消え浮かんでは
優しく柔らかに瞼くすぐり
遠い夢見の一時を
円かに綴り懐かしむ
清々しい外気、
澄み渡り包み込む
この青空の午後に ....
煌々と満月、只 白く
向かいの家、明かり消え眠りにつき
隣家の玄関、僅か灯火 薄黄に開き
煌々と満月、すべて浮き照らす超然
突き抜け
上昇し沈み込む、
限りなく際限なく
熱に貫かれ 声、
発せるということの
奇跡
歌、うたえることの
有り難さ
意味 以前に 声の言葉の響き在り、
わたしはひたす ....
静かに沸き立つ
底知れぬ欲望在り、
身震いしながら
受容する僕は
未だ生半可な途上の者
内面の旅程は外界のそれと呼応し
水晶の面を滑りながら内部を見通す
日が沈み隣家の明かりが灯 ....
オスは血のつながっていない仔を殺す
野生ではしばしば見られる
多くの動物で観察される
おれの場合は殺したりはしなかったが、
子をどれだけ愛せたかは測りようがない
おれの遺伝的な子孫である子供 ....
詩人にはむかないと詠む
知らぬ人
詩(4)の前に
差異に(312)気づいて
血走った眼に
いろんな色、
ぶつかり合い
弾け飛ぶ
走る閃光、
轟く雷鳴
私は知らなかった
この世界、怒りの様相
憑依する、諸霊のイカズチ
あらゆる色彩の遊離と切迫
わ ....
滲むように昇る
朝の陽、
なにものも犯せぬ
この世界、
此処に留まる
此処がすべて
此処に入る、深々と
魂、歌に放ちながら
言ノ葉、声に散らしながら
この奇跡を、 ....
波のたゆたい、
子供らの戯れ、
火炎の虚空に踊る天使たち
僕ら肩を組み、
渡り廊下踏み外し
水溜まりに落ちる、
映る鈍色の空 揺れ動き
星は無し、漆黒の聖書
凍結した青 ....
イーロンマスクが近いうちに日本が亡くなることを寂しがっていましたけど
急成長し続けているAIが全ての知的な仕事を持っていってしまうだろうから
(ネット内に実装されている無料のAIを少しいじって ....
今、そんなに強張っているけど、肩の力を抜
いて、眉間の力も抜いて、下唇の下の力も抜
いて、そしてなにより、心の力を抜いたら、
自然に腹の力も抜けるから、そしたら boo、
poo、 ....
森の緑、
躍り揺れ
吹き荒れる風
慟哭する世界
稲妻の烈火
爆発する雷鳴
力動の破線、
時の間隙引き裂き
この荒涼、この寂寥
いよいよ動かず
赤々と花、
咲く ....
毎夜訪れるこの、
微睡みの夢見がちな
覚醒状態において
歌 鳴る、歌 鳴り響く
波押し寄せ盛り上がり波頭創り
必ず砕け消えゆく現を貫くもの、
毎朝、太陽を仰ぎ熱、感じるたび
....
色褪せたアリスのレンジアクセサリー
ソフトでもなく鉱石には遠く
鳥雲にのらない
力のない日の予感
リズムもライムも
空き缶の表面に張り付き
気圧の狭間のきしみは
古るさびた
デザインの
キューピーまで
飛び出して
怖い目をした自意識が ....
茫洋として
掴みどころのない
この現の相貌に
いつ亀裂入っていくか
それをひたすら待っている
南米ペルーの段々畑
マチュピチュの傍にて
三メートルに成長する
ジャイアントコーンを
....
令
月や 文明開化の灯ワ宴 裸体禁止の下知ヲ覧る
菜の花を 朝餉に添えし 散り桜
すべての欲望から
逸脱し溢れてゆく声
すべての欲望を
手なずけ暖か哀しい声
、
言ノ葉 散らし響かせ
言葉、最初は
歌 だったんだよ
と、
音響 声に委ね証し。
....
まだ
緑の生い茂った頃につく花梨の実は
毎年のように
手が届かないところについていて
酒に漬けると美味しくなるとか
蜂蜜を加えたら喉の薬になるとか
はす向かいのKさんは毎 ....
とおくのびていく
声、
ういういしくかなしく
しずかさの相貌を帯び
わたしは待機し
ふるさとを想う
ふるえながらふるえながら
明日のことは
誰にもわからないから
....
雨が
少しばかり
降った夕、
円に閉じ込められ
濡れそぼった
喧騒の街が
内側から
破裂しそうに
なりながら
青に黄金に
風は吹き
吹き続け
一日の針を
進め ....
溌剌と
朝の風、
ひんやり受け
ふわり進む
陽の光に照り輝く
公園の緑、生い茂る葉に
排気ガスの白煙もんわり
車列は続く、街道の奥まで
陽の光の下歩く僕、
騒音と静かさの狭間を
....
現実は、
当然あるものでも不可知なものでもなく
掴み取られるものだ、
知覚と思考で あるいは 直観で。
そしてその営みは続くのだ、
死ぬまで肉体滅ぶまで
その手前、かろ ....
朝に目覚めて
濡れ光るアスファルト、
無数の影、映し
傘、さしたり ささなかったり
遠く近い山並み、蒼く連なり
冷たい風吹くなか
人、忙しい営みに生き
人、愛し愛され裏切り裏 ....
高原で野営する
鋭い冷気に
脚を震わせる
焚き火台で
爆ぜた火の粉が
ひとつ ふたつと
空へと昇り
風に流れて消えていく
魂のようだった
僕は思い出す
毀たれた幼獣の宝物や
....
ひらかれる
わたしの意識
ひろびろひろびろ
かぎりなく異界の感触
内から内底から湧くように
霊性帯び現れる在るもの在るもの
まどろみの
覚醒のさなか
わたしは実に平静だ
....
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