たくさんな人のたくさんなこころ
そのどれをとっても
たった一つのものだ
少し離れていればよだかの星か天の蠍に
それは
見えるけれど
近寄ればすぐ灼かれてしまう
ぼくはあす
近くのBOO ....
きるからころから
 きるからころころ

キラキラした音が耳の夜に
温かい雨のように
降りしきってくるのを幾らでも 溢れるまで
宝石箱にしまおう

こぎん糸を 祖母とほどいて巻きなおした ....
なんにもできない
この詩に涙の塩辛さを染ませることも
……
だから
それができないなら
詩などだめなのだ

ぼくは非才などべつにきにしない
たましいのことが
ずっと気にかかるのだ
 ....
菜の花のおしたし風にすきとほるほどな弔列春もみえずに


くちびるのまわりたくさんなかつお節のよな古語の御祠


とてもながーい縦書きの文章のよな気持ちです透き通ってゆくにごりみず哉

 ....
どんなに弱いか
ぼくがどんなに卑屈か知ったら
みんなぼくを傍に置いてくれるのだ
それがけっきょくはこの世界
世界の優しさは残酷だ
ぼくのりせいは
りせいと呼ぶにはあまりにみにくくて
それ ....
はなは
なんてやさしい
どくがろん
だろう
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し曝さ ....
あなたが深く絶望するとき
世界は絶望するけれど
その世界はぼくの世界とは違うのだけれど
そのことでごめんなさいと思うのは
あなたの絶望の世界のなんだろう
ぼくは
まあこんな人間でやってきた ....
{引用=運転免許証を取得した
身分証の代わりにだった
二十六年目と二ヶ月

振り切って進んでは
前方に注意を払いながら
左右を何度も確認する

ハンドルを握り
アクセルを踏み込み ....
はなしだし僕らはみんな悪くない たとえるなら
 男は種子
 女はその種子を蒔かれる畑
だけどそれを言葉にしたら今の時代おおいに批判されてしまう
だろう

でも いったい何で男女の体が結ばれるとき
性の快楽に火がついて燃 ....
  *

新年の夜が深まり
姿を持たぬ思考たち
五感の縛りから解き放たれ
星空の下で踊り出す
遠い過去へと遡行する
魂の営みの始まりだ
透明な窓辺で落ち合って
僕ら、それぞれの旅に出 ....
思い出すから
記憶なんだろう

過去の記録がヒトの脳内に蓄積される
その大半は埋もれたまま埃を被るに違いない

過去の痛い記録を

忘れる事によって人は安らぎすくわれるのだろう

 ....
 耳朶の下に隠れていた子鬼がふいに現れPCをシャットダウンさせてしまう。ふり向くと堆く積まれた原稿用紙がある。どこからか蝿が飛んできて、用紙のマスの中に不器用に死んでいく。促されるようにCDの記録層に .... 目を瞑ると
さっと広がる
闇のなか
光の気の熱の子が
くらげのように
浮遊する
泡立つ
暗い意識のなか
触手を伸ばしたり
縮めたり
反発したり
共鳴したり
それは忙しい
流動 ....
「落雷」

本当はなにもいえない
脳梗塞の後遺症が残った人の
下の世話をしたとき
涙ポロポロ流して
その人俺の事怒ったっけ
俺はあの時立ち竦んで
10秒間
職務放棄した
それが俺だ ....
水色の盥にすっぽり尻を入れた
部屋の真ん中でじっと
踏ん張り
捻り出す
すっぽんぽんのうんち
きみは二十歳を越えた若き主
ぼくはキッチンより
半開きの扉)背中)を見た
汚れ ....
何一つ思い通りになりません

たすけて下さい
私だってシアワセになりたい
でも変わりに
差し上げられる物は何もありません

そんな都合のいい願い事を
叶えてくれるやさしい神様は
どこ ....
新型感染症が蔓延している
らしい

昨夜遅く
父親と母親が交互にあらわれた
 何で一緒じゃないんだと怪訝に思ったが
何も聞かなかった

二人は入れ代わり立ち代わりあらわれたが
言葉は ....
鏡は水製がいい
こどものあしおとで
目を覚まし
こまやかにブレては
すっかり世界を
ちがった風にもできるだろう

海はポジティブでいい
波のフーガに
くじらの歌に
鮫の鰭やら珊 ....
大好きなママがいなくなると
君はかなしくてすごく泣く
ママが来ると君は安心する
角のとれた軟らかい積み木を噛んで
ティガーとプーさんを放り投げる
ママがお呼ばれする
すると君はすこしキョト ....
どんよりとした
鉛の雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きか ....
恋してるそっと掬って湯豆腐とタラと白菜 里は深雪 日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
 この文学全集でこんな短編を読めたらなあ、という夢想。『筑摩世界文学大系』は言わずと知れた高名な文学全集だが、その素晴らしさは歳月を経ても色褪せることは無い。そんな『筑摩世界文学大系』の続きに、もしこ .... 腹底から
ヒンヤリと突き上げて来るモノを
ナイフの刃先に乗せる
熱く紅い血の滾り

)際の際に時を遡行すれば

緑と湧水の大地に到達する
沢登りの記憶の壁突き抜け
唐突にプスップスッ ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
暗い部屋の中に閉じこもる事で安らぎを覚える事も少なからずあった
眩しい光の方が痛く感じてしまう自分がいたりした

人はどう生きるべきか
人はどうあるべきか
なんて教科書いっぱいに学生鞄に詰め ....
ねじられた
きざはし月へ架かり
時をもぐ手の
{ルビ海豚=いるか}らしさ

黎明さざなみ
{ルビ遁走曲=フーガ}の乱舞
もろ手に火の神
イフリート

銀河零時の
鐘のおと
時計 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(5216)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
本を買うんだ- 道草次郎自由詩4*21-1-22
星を縫うひと- 田中修子自由詩1121-1-22
無題- 道草次郎自由詩2*21-1-21
われに死地を- 道草次郎短歌3*21-1-21
錯乱と円環と- 道草次郎自由詩2*21-1-21
帰結- 道草次郎自由詩1*21-1-20
月下- ひだかた ...自由詩721-1-20
水は流れるところへ流れる- 道草次郎自由詩7*21-1-20
運転免許- 津煙保存自由詩2*21-1-20
あやつらはほっておけ- 足立らど ...川柳221-1-20
軽薄なつぶやき- こたきひ ...自由詩221-1-20
詩的認識ロンのために- ひだかた ...自由詩521-1-19
不安な演奏- こたきひ ...自由詩3+21-1-19
残響- 道草次郎自由詩4*21-1-18
幻視くらげ- ひだかた ...自由詩7*21-1-18
落穂- 道草次郎自由詩3*21-1-18
きみと朝食- 津煙保存自由詩1*21-1-18
願い事は叶えられなくて- こたきひ ...自由詩321-1-18
ふやけた心では- こたきひ ...自由詩321-1-18
創世- 道草次郎自由詩6*21-1-17
眠る世界へ- 道草次郎自由詩3*21-1-17
道草- ひだかた ...自由詩8*21-1-17
湯豆腐- 足立らど ...短歌421-1-17
独白- ひだかた ...自由詩821-1-16
Sci-Fi_anthology_筑摩世界文学大系編- 道草次郎散文(批評 ...221-1-15
遡行- ひだかた ...自由詩521-1-15
夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
もう一つあれば- こたきひ ...自由詩321-1-15
夜来の神話- 道草次郎自由詩1*21-1-14

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