壁がある
どうしようもない限界だ
その先に広がる青々とした海原を
私たちは見ることができない
視界は閉ざされ
四月の気層の底に留まる

夜な夜な宇宙の突端に座り
爆発する星たちを見てい ....
なんと
一国の国民の
ほとんどすべてが

まるで
集団催眠にかかったように

その嘘たちに
戦争が終わるまで

ダマされ続けていたという
第二次世界大戦中に見られた

日本軍 ....
憂鬱な地平線を目指し
私たちは恐怖から手を繋ぐ
此処には居ない誰かのために
遠く響き渡る砲弾の陰で
如何に完全に消えるかを考え
冷え冷えと目醒めていく

居着く場所は何処にも無い
ただ ....
地球中を走れるキャンピングカーが欲しいな
砂漠でも海の底でもねそしてデートしようよ

束縛のない辞書は誰もが持っているんだ
独特の語彙の辞書なんだけれどもね

僕はきみを心でうけとめている ....
このまま静かに朽ちてゆきたいのだけれど
猫と僕と彼女は静止画のまま風化してゆく

アッピア街道の松のように或いは
ゴダールの気狂いピエロのように

いつか正気の世界に生まれ変わりたいものだ ....
あおばさんのラジオは未だ聞こえている
管球の図体のでかい奴だが昭和遺産の風格がある

あおばさんの電波はいまもアキバから世界に発信される
優れた詩人は理工系で詩は何気ないものであると

快 ....
◯シーモア ムーン◯

昨晩は満月だった
現代社会忙しい と
詫びやさびや風流は
忘却のかなたへ

さくらの花びらは天の川を通って月に着きました

そしていつしかわたしたちが月となり ....
立ち現れ
躍りやがて消えてゆく
寄せては返す波に呑まれ
無限の彼方へと旅立つ

あなたはあまりに美しく
あなたはあまりに未完成のまま 
別れは突然やってくる
郷愁と憧れを木霊させ
別 ....
風ふいて
clean upの
効果音
時のまにまに
打ち消されゆく
消えていくんだ
消えていくんだ
この壮麗な世界を
この残酷な世界を
後にして
荒涼とした廃墟へ
絶対のゼロへ
消えていくんだ
消えていくんだ

屈辱的なこの認識を受け入れ
私たち ....
今日も冷たい雨が降る
お庭で坊主が雨に濡れ
ひとりぽつんと笑っている

過ぎ行く時の哀しみは
麻痺した記憶の仄かな揺らぎ
孤独な個体を遠去けて
薄手の膜で包み込む
悲しみに満ちた逃避行 ....
兄弟民族を
徹底的に葬り去ろうという

ヒトラーさえやらなかった
タチの悪い残酷さ

まさか
21世紀の現代で
こんな野蛮な侵略が起こるとは

さすがに
夢にも思ってはいなかった ....
今日はお寒いようで
霧雨も降っているようで

こんな日は
寂寥と懐かしさがない交ぜになった
深い哀しみの感情にとらわれます

立ち現れては踊り
躍り続け
何処からか、何処かへ
未完 ....
どうせなら
食蜂操祈の
孤独感

キミらはみんな
彼女の手のうえ
ㅤ緑青色に腐食した月面の、クレーターの影に突き刺した太鼓ばち指を引き抜くと、穴から狒狒の呪術師達が踊り出て来た。俺は奴らの力を利用して、光速で飛ぶ闇夜と皮膚の間の一瞬の空隙に飛び移らねばならない。虚空 .... 遠く瞬きする君の瞳が
流れ行く彗星の尾に触れて
ますます輝きを増すから
僕は遥か雪嶺から駆けおり
渦巻く思いを君に伝えよう

小さな子供が身体いっぱいに弾け
ぐるぐる野原を駆け回る
命 ....
悪魔は微笑み
天使は嘆き

神々は
憂鬱そうにつぶやく

また性懲りもなく
はじめよったな

地上にある
すべての土地は

この世界を創ってやった
我々のものだというのに
 ....
この夜陰、
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている

境界の門が開く、その時に
意識は異界の木霊に ....
 【問答相撲】
健康は命の付属品ではない
生写しではあるが別の生き物だ
今日も飛び去ろうとしてタックルした
顔を洗えば鏡に逃げ込むかもしれない
醜態を晒しても命ある限りか
尊厳を保ててこそ ....
雨に濡れ
雨に立ち尽くす
あなたはあまりに未完成
過ぎた日々を取り戻すように
遠い記憶にすがりながら
神々の不在に安堵する

(もう記憶は麻痺してしまい
過去は鮮やかな像を結ばない
 ....
暗い地平から
せりあがって来る
あなたのたましいを吹き抜ける風

夜風には匂いがある
夜風には匂いがある

それは静かな心の諦め
誰かを愛した心の残り火
最愛の人には届かなかった
 ....
わからない
まま言うけれど
その先を
見つめながらも
ただ繰りかえす
殺人犯が
自分がやりました

なんて
自首することなど
ほとんどなく

むしろ
ウソをつき通すなどして
逃げ回るのが普通だ

かくして
ウクライナの虐殺などを

ロシアがフ ....
時は静かに遡行する
魂の源頭へ
懐かしさに貫かれ
直進する時を凌駕して

揺れるカーテン、丸まる猫
大地がカッと割れていき
遥か銀河が渦を巻く

明るく白んだ道をいく
我、たましい ....
時は春の暖かみ
散乱するノイズ
辺り一面の死体
殺戮は不断に隠蔽され 
花吹雪が街に舞う
涙が溢れて
光が散乱して
此処は業火の世界
善悪の区別なく
焼き尽くされ
すべてが
灰塵 ....
ひとり見つめる青空を
透かし通した大宇宙を
あゝとてもクリアだ
わたしはひとりだ

充ちる春の街を行く
どこもかしこも光の散弾
弾ける人々の笑いは満ちて
いのちが優しく芽吹いている
 ....
Для детей
(子どもたちのために)

と胴体に
白いペンキで落書きされた
ミサイルが落下した

避難しようと
4000人もの人たちが
集まっていた駅めがけ

残酷な贈り物 ....
唾を吐き出して、溝を入れ換えてみる
(ああ、そうか、悔しいのでしょう、)ね。)
何一つ生まれてはこない、ここ庭の隅で、ですからぐるり
 と囲う柘植の柵をいつまでも見届けるのわ、らわら
右に ....
差し出された命より軽い全世界の質量を感じながら、
眠っている猛獣と眠れない赤ん坊がいる。

不釣り合いなそれは、論理の苦手とするところで、
寛容な精神という無理によってのみ許容される。

 ....
暗鬱としたコード進行が
延々ループしながら続く
僕らは没頭しながら従う
次々開ける光景は白昼夢
明るんだり暗んだり
いずれもそこは極北の地
いずれもそこは極楽浄土
君は泳ぎだし
僕を導 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(6718)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ひだかた ...自由詩422-4-19
恐怖の嘘ウィルス- st自由詩522-4-19
KID_A- ひだかた ...自由詩322-4-18
プーチンの暗殺者の明るい手紙- マークア ...自由詩422-4-18
猫って- マークア ...自由詩422-4-18
あおばさんのラジオ- マークア ...自由詩422-4-18
田中修子さんの作品、置手紙への返詩として__その2- 足立らど ...自由詩2*22-4-17
Unmade3- ひだかた ...自由詩3*22-4-17
clean_up- 足立らど ...短歌122-4-16
たましいと歴史- ひだかた ...自由詩222-4-15
今日も冷たい雨が降る- ひだかた ...自由詩422-4-15
核爆弾は神だったのか- st自由詩322-4-15
Unmade2- ひだかた ...自由詩4*22-4-14
あたま悪すぎるよ- 足立らど ...短歌122-4-14
媚薬エクスプレス- 壮佑自由詩4*22-4-13
- ひだかた ...自由詩122-4-13
ロシアの欲と罪- st自由詩222-4-13
待機- ひだかた ...自由詩122-4-12
即興小詩の集い- 宣井龍人自由詩4*22-4-12
Unmade- ひだかた ...自由詩2*22-4-12
初恋- ひだかた ...自由詩422-4-11
わからないまま言うけれど- 足立らど ...短歌122-4-11
フェイクと主張するのは当たり前- st自由詩222-4-11
霊性- ひだかた ...自由詩2*22-4-10
ブチャの春- ひだかた ...自由詩222-4-9
ひとり(改訂)- ひだかた ...自由詩322-4-9
ミサイルの贈り物- st自由詩322-4-9
一平米の憂鬱- アラガイ ...自由詩6*22-4-9
モノクローム- TwoRivers自由詩5*22-4-8
独りと独りのブルース- ひだかた ...自由詩4*22-4-8

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