朝8時の虎ノ門ニュースで解説していたが、忽然と消えた卵の行方を捜している母親が、自分は世界と捩れた関係にあるということが理解できないのは、母親には卵の抱いている密かな悪意が認知できないからだ。母親とい ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた
薫る潮騒、うねる波
何処までも続く浜辺に座し
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む
遠く船が落ちていき ....
緩やかな風が吹くようだ
穏やかな陽射しが降るようだ
わたしは微かに震えている
遠い記憶の化石のように
何も此処から始まらない
永遠に時間は止まっている
宙空に太陽が輝いて
優しい無関 ....
僕たちの時代
ソメイヨシノは
満開になつて
散つてゆくよ
雪より尖った
花びらが
僕たちの心に
積もつてゆくよ
大丈夫だよ
大丈夫だよ
亜種悪種の
サクラが散るよ
大丈夫だよ
....
ついに君には会えなかったよ。
君は、暇つぶしだったのかもしれないけど、
いい夢見せてくれたね。
僕は、君と抱き合えるだけで良かったよ。
気付いた ....
ところでどんな声が神に届くかしってるかい。
どんな人が天国に入れるか。
きみは本当に一生懸命あの時、生きてたね。
あのとき、君は言ったね。
一生懸命生きてる人って少ないって。
....
光の螺旋が、天使の渦になってゆく春の音階で、白い洗濯物を汚すお仕事です、と、あなた方は、わたしの腕などするり、と抜けると、二階へと続く階段を、ぱたぱたと何往復もする、日がな一日飽きもせず、光る足跡をつ ....
決戦場
町裏空地
チャオシュール
ねこが大好き
のらくろ嫌い
私が愛したあの人は、今頃、無数の精子を浴び堕胎を繰り返してるただのメスのように生きてるのだろうね。
女ってそんなものなのかな。
彼女の、軽い懺悔帳の一ページに僕は乗ったに過ぎないの ....
静かさへ 帰っていく
静かさの深淵へと
降り続ける雨に濡れ
次第に方位を失いながら
次第に意識は目醒めながら
あなたを見つけることはない
あなたに達することはない
あらゆる比喩の後ろ ....
ぼくは宇宙の一過性のノイズに過ぎないが
きみも深海生物の末裔に過ぎないではないか
とりあえず会話は成立するが
ちっぽけな男が地球を見降ろしている
この世界の現状に最後まで抵抗する民衆であり ....
ロリコンの僕はモハメッドのラジオを聴く
モハメッドは神託をもとに新しい世界を提示する
でも新しい世界には僕は居ない
絶対零度のユートピアに自生するメタセコイア
水深3000メートルの暗 ....
ナポレオン、ヒトラー
と
二回も助けてやったのに
その恩をわすれて
お前が侵略者になってしまうとは
と
神がロシアにお怒りになっている
侵略者を許すことは決してない
....
ぼろぼろと
食べこぼしたる
泪目の
動かぬ手足
爺捨て山の
神つきに
噛みつく犬も
いとおかし
りんご啄む
カラスが言った
ぽっと灯りがともるような
そこだけ救われていくような
歩き始めたばかりの幼な子が
強風のなかゆらゆら立っている
生きて、息して、活き活きと
強風のなか立っている
春は生命の胎動と
....
<先進国だった>日本が出来ることは多くは無いと思う。
4年間を振り返り誰が悪いというのではなく
4年前は(田中修子さんや朝顔さんが裏でサポートしてくれてたけど)、おのれとの内なる戦いに ....
澄み渡る空に
哀しみの穴を穿つ
(重層する声の木霊に
向こう側へと突き抜ける
大いなる励ましを得て)
ひかり、ひかり
光は射して
ひかり、ひかり
光は満ちて
哀しみの ....
風が吹く
青空が落ちて来る
ゆるやかに
初めて開かれる瞳のように
巻き込まれる、夢の兆し
うねり透明な時が訪れ
大地から外される、天へのきざはし
此処で踊り此処から突き破る
此処で ....
作曲者はプーチン
指揮は
もちろんプーチン
演奏はロシア軍
演奏会場はウクライナ
連日演奏される
残虐さが特徴のその曲は
WW3序曲
でも
その名前は
作曲 ....
「え~~本日はぁ、天気日頃もよろしゅう、氏神様のご祭礼によりぃ、
これより大節分豆まき大会を開催させていただきます。皆さま万障お繰
り合わせのうえ、ご家族お揃いでご参加下さいませ。なお~、お子供 ....
北はあじ変わらずミサイルそば。
東はロシアで冷酷プーチンそば。
西はキンペイちゃんの中華そば。
南はタイワン有事で戦場そば。
静けさが
夜底深く
沈んでいく
すべてを受け容れ
すべてを首肯し
窓辺には花が揺れ
均衡を保つ時が
匂い立つ花の香に
震えている
ただただ震えている
....
わたしが生きているこの場所は
冷え冷えとした哀しみと
沸騰する歓びと
あなたの透き通るその声が
夜な夜な交差するところ
離して、離して
遠退けず
ノイズまみれの花が咲く
花咲く脳 ....
詩の投稿サイトへ斯様な予言めいたトンデモを記すことに、どうかどうかお許しを。
しかしながら16世紀、ミシェル・ノストラダムスの書いた「諸世紀」も、予言書でありながら四行詩を集めたものであり、多く ....
ぼくは宇宙の一過性のノイズに過ぎないが
きみも深海生物の末裔に過ぎないではないか
とりあえず会話は成立するが
ちっぽけな男が地球を見降ろしている
この世界の現状に最後まで抵抗する民衆であり ....
桜の開花の翌日に
冷たい雨が雪に変わり
雪の東京、白い息
コンビニの軒先で
二人並んでホットコーヒー
神さまの耳くそみたいだねと
空を見上げて君は言った
ロリコンの僕はモハメッドのラジオを聴く
モハメッドは神託をもとに新しい世界を提示する
でも新しい世界には僕は居ない
絶対零度のユートピアに自生するメタセコイア
水深3000メートルの暗 ....
その1 しおどき
きっと
やってくる
新人に
この場を任せて
私たちは
そろそろ
前線から
ひきあげようではないか
一歩一歩踏みしめ
登っていく階段の無限
日は照りつけ身体は重く
おまけに心は白昼夢の最中
繰り返される映像がまとわりつく
繰り返される音像が離れない
刻まれる変則的なビート
鳴り響く ....
緩やかに
風が流れる
弥生の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに呼吸する
あゝ魂はうっとりと
息吹く命の香に包まれ
何処ま ....
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