東の山より
夜空を高く高く
黄身の色を灯した
地上のMを目指し
するーするー
まあるいのりものがゆくよ

はんばーがー
きみの
口元にけちゃっぷ
したたる窓

つき  
 ....
世界の厳かが露わになるこの夕べ
わたしは静かに此処に留まり
在るものすべてに身を委ねる

まるで人生の鍵を手に入れたかのように 

在るもの在るもの輪郭鮮やかな世界が
おもむろに眼前に広 ....
12月になると
どこからともなく流れてくる

-----きっと君は来ない
一人きりのクリスマスイブ-----

天上のキリストも気に入って
永遠の命を与え

12月になると
不死鳥 ....
在るものの
騒然と沸き立つ
この時に
天空遥か、三日月は揺れ
わたしのこころは
予感に眩めき
銀輪輝く初冬の夜、
なべて救いは
胸奥より来る

なべて救いは
胸奥より来る

 ....
眼が見ることのできる前に、
涙することをやめなければならない。
耳が聞くことのできる前に、
感じることをやめなければならない。*



僕たちはいつも
入り口の前で立ち止まる
様々な ....
生命の接続は永遠に緩やかに
僕らの日常は神経症的な仕事ばっかりで

いつかの森にかえりたかったとしても
その森じたいが無かったりするんだ

僕らの無力さは充分発揮されて原子力がときに
地 ....
海はにびいろ
雨の匂い
忘却された団欒が
遠い漁り火に
燃えている

降り始める雨
降り始める雨
にびいろを打ち
にびいろに渦巻き

 (今頃何処かの街角で
 産まれ落ちる子の ....
窮屈な革靴と黒い靴下を僕は脱ぎ捨てる。白い砂浜で白い素足になる欠勤。満ち溢れた創造性の海。喜ばしい陽の光と爽やかな風を肌いっぱいに浴びて、白い鴎の方向性。ワタシは白いワンピースを着た少女となって、平日 .... みなみ風を意識して

あなたのいない
空は高いですか


若いころの才能は
ライバルをつぶす
ことでしたか

年老いた権力者は
弱い者いじめが
好きでしたか

本当にいる暗 ....
行くあても無く歩行する
真っ青な夜に靡く草原を

やがて月の照る浜辺に出る
遠く漁り火が燃えていて
忘却された団欒のようだ

月光がつくる海の道が伸び
僕は何処までも歩いていく
青い空が何処までも
広がっていて
僕は泣く
青く在ること
それだけが
ただ哀しくて
僕は泣く

この無限の下に
曝され歩み生きる人
〈何処から来て何処へ去る?〉
永遠の問い掛け、 ....
跳びはねる
君のちいさな掌のくぼんだ池から


跳びはねる
その透明な小魚たちのまだ汚れていないが


跳びはねる
雲間からひろがってゆく青空と太陽にむかって


跳びはねる
 ....
底冷えする
夜に横たわり
祈っている

迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき
心の奥処の祭壇に
火を絶やすことなく
灯して、灯して

(不眠の夜を透過する
純白の雪を待ちながら ....
クリスマスが近づくと

スイーツの王国が
輝きを増してくる

王国を支配するのは
クリスマスケーキという国王

この時期になると
必ず世界中でつくられて

その名声をあげ
盤石 ....
ピンクムーンに照らされて
今宵、彼方へと旅立とう
仄かな明るみと陰影と
小刻みに震える声達が
旅の一瞬と永遠と
微かなその予兆すら
静かに呑み込み
消していく

ピンクムーン、ピンク ....
寒いけれど
すがすがしい

冬の青空が広がっている

晴れた日には
必ずといって良いほど

謎の大型4発のジェット機が

まるで
異次元のトンネルから飛び出すように
上空の途中 ....
    岩

   せせらぎがながれ

   葉やはなびらがながれて



    風

   計量器の退屈を戯れ




    ・

   無が刻印された
 ....
いつも通貨は飢民を迂回して流通する
いびつな地球儀の舵をとっているのは誰
鍋の底に経済の残滓がEDMみたいだ

僕は誰。僕のからだのなかには吸い殻と
古い写真と優しかった女しかいないから
 ....
この深夜
横殴りの雨が降り
街を冷たく濡らしていく

布団のなか僕は君のことを思う
遠くへいってしまった君のことを
二人とりとめなく温め合った時間のことなど

雨音は空虚を満たし、
 ....
何度も凍り付きそうになる。気の利いたゴムボールのように弾む会話をするということは、きわめて難しい。それは、僕たちにとって、お題を課せられて即興の詩を書くのと同じくらい難しい事のように思われた。(これが .... 光を感じ窓際に立つ
少女の夢の遥か向こう
今日も世界は廻っている

虹が地平遥かに立ち
吹く風、覚醒を誘うとき
花を世界は少女に置く

(チリチリ舞う風の粒子
光はそれらを透過して
 ....
今日は冷たい北風が吹き
街はもうすぐ黄昏です
西陽が君の横顔を照らし
はにかむ瞬間を捕らえます
それは本当に美しい
この街角の光景です

(あゝ後何百年
待てばこの瞬間に出会えたのか
 ....
坂の下は霊魂の溜まり場だった
降りて行ってはいけない と彼女に言われた

彼女は二十四の歳に逝ったままの若さだった
その代わりにある家を見て欲しいと言う
二階に八畳間が二つ在るのだけれど何か ....
百万円と一万円とでは
重さが違う

札束にすれば明らかだけど

物理的な重さもあるが
心の中にも重さがある

何かを買う時なんかは
一万円なら気軽に選んでも

百万円となると
 ....
{引用=施錠された雨へたどりつくまでの足取り

輝ける虚空の大理石に屈服してしまうわたしの

 一歩を待つ夜を繋いだ

白熱灯が光る死角を擦れ
吸った湿気る一悶着に

手を打ち鳴 ....
さざめいている
ざわめいている

私の頭のなかで
  何かが、

輝いている
熱している 

巨大な明滅凝視、、

近づいている
波打っている

揺れ廻り 廻り揺れ
予測 ....
ちいさな、迷いの、
みえない、
硬い、戸惑いのプラスチックを、
決断の、とがらせた指さきで、
突きやぶって、
それから、送信の、まるで火災報知機のボタンを、
ほんとうに、
押してしまった ....

つめたい
銀の雨
腕を伸ばし
手のひらを広げる
空を見上げる
目を開く

降る
地に乾く
私を
すこしづつ

つかんでしまう
虹を風を
雲を




 ....
素晴らしい朝は
岬の鴎たちが啼き交わす言葉までわかる

遠い希望は持たないほうがいい
ただ一瞬の充実が幸福論のすべてならば

そこに集力してそれが結果になる方がいい
それからが始まりだと ....
雨上がりの後に時間があると

少女は
いつも散歩にでかける

行く先は
街の高台にある
見晴らしのよい公園

ベンチに腰掛けて
虹のでるのを待っている


今日もまた
い ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(4098)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
be__tween's_- 津煙保存自由詩1*21-12-11
断章- ひだかた ...自由詩1021-12-10
クリスマスが終わるまで- st自由詩421-12-10
信夜- ひだかた ...自由詩421-12-9
途上の光- ひだかた ...自由詩621-12-8
森のうた- 梅昆布茶自由詩1221-12-8
漁り火- ひだかた ...自由詩921-12-7
欠勤- 本田憲嵩自由詩5*21-12-7
みなみ風を意識して- 足立らど ...自由詩3*21-12-7
彷徨- ひだかた ...自由詩521-12-6
青空(改訂)- ひだかた ...自由詩421-12-5
あまだれ- 本田憲嵩自由詩721-12-5
冷夜- ひだかた ...自由詩421-12-4
スイーツの王国- st自由詩521-12-3
ピンクムーン- ひだかた ...自由詩621-12-2
異次元からの訪問者- st自由詩621-12-1
#- 津煙保存自由詩6*21-12-1
棄民のうた- 梅昆布茶自由詩1221-12-1
雨は降り続ける- ひだかた ...自由詩621-12-1
Ⅾソリューション- 本田憲嵩散文(批評 ...421-12-1
祝福のうた- ひだかた ...自由詩9*21-11-28
影踏み- ひだかた ...自由詩721-11-27
境界夢(改訂)- ひだかた ...自由詩621-11-26
金銭重力ゼロの世界- st自由詩321-11-26
- 津煙保存自由詩5*21-11-25
至高の光とドス黒い血- ひだかた ...自由詩721-11-25
通報者- 本田憲嵩自由詩1321-11-24
- 津煙保存自由詩3*21-11-24
平均値のうた- 梅昆布茶自由詩1721-11-24
虹を待つ少女- st自由詩621-11-24

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