複雑な格子模様が錯綜して
意識は奥まり広がり響きの舞台となり
哀しみや歓喜や憤怒や悔悟や驚きや郷愁や絶頂や
あらゆる感情が暴露され晒されていく

  *

遠い村の遠い海で
一日中泳ぎ ....
期待を
背負えば
この身も
軽し
歳なのか
夏バテなのか
毎朝眠い
気がつかぬ
いつどこなんで
目が覚めるのか

朝マック
整えるのは
ライムとリズム
ビックかな
重ね重ねて
ついでなのかな
うすぐもり
ベランダから
なにを見ているんだろう



それとも

ひとだけに
不自由がはびこる

気づくと
いつ死んだかわからない
カタツムリの
はりつめたよ ....
腰の曲がったおばあさんは
下から世界を見上げます
澄んだ眼で街行く人を見つめます
そしてひとりゆっくり歩を進めます
生きる静かな執念です

腰の曲がったおばあさんは
昼間ヘルパーさんに家 ....
いきすぎて
過去を忘れた
老いたせんにん
初動は
小脳にすら
届かぬまえか

カニカマを
メカニカル間に
引き裂かれたと
訴える
ノアの方舟
からの伝言
遠く
激しい雨が降りしきる夜、

官能の感覚の快楽を味わい
性愛も死の願望も体験し尽くし
肉の充足の限界に至って
虚無が虚脱が私の魂を痛打する

遠く
痛みの雨が降りしきる夜、

 ....
幻想の庭に咲く
赤々と艶やかな大輪の花を
呪い殺すように千切って
淡い光跡を残し貴女は沈む
深く澄んだ泉の底へ
湧き出る清水はこんこんと
幻想の庭を打ち壊し

なにが訪れたのだろうか
 ....
時刻版
何故か懐かしい
青春の
一心不乱を
読み解いている
青い青い空が広がった
完璧な青だ

コンビニの旗がはためいて
吹き抜ける秋風の歌が躍動する

歩き始めたばかりの幼子が
風によろけて道に倒れ泣く

溢れる涙は銀に輝く陽光の糧、
光 ....
クロノスに
たゆたる想い
のせて発する
虹かかる
橋上からみる
マナー源泉

汽車ならば
警笛ならし
出発するのに
遠くにて
まだ見ぬきみは
そのときを待つ
響きのなかに潜むモノ
闇のなかで光るモノ
遠い郷愁を掻き立て
内なる未知に
意識を招き入れる

波打つ旋律、躍る木霊
意識はその残響に包まれ
これ以上ない歓びに貫かれる

意識は待 ....
静かな朝だ、秋風吹く
走り過ぎる車の影が
澄んだ青空に映り透けていく
私の肉は相変わらず痛み
浮き立つ意識を押し留める

人よ、人よ、何処にゆく
時間は世界は
こんなにくっきり今此処に ....
二人寄り添い
昇った坂道
橙色に染まる
夕暮れに
奥まる時間を
二人して
ぐんぐんぐんぐん
遡行した

果ての果てに
開けた緑の
湧水大地に二人座す
静かに手と手を
握り合い ....
親知らず
土に埋めても
変幻もしない
忽然と
ある日消えても
知らず時経て

水の底
どうかと祈る
若い巫女より
届きたる
吉報の印
後半読めず
労働者ってなんなんだろうと思う。

1916年の工場法施行から既に100年過ぎているのだけど
江戸よりも前、労働者なんて曖昧な位置付けの者は
いたことはいたにしても、農民や一人親方やお侍は、
 ....
突き抜けていく、突き抜けていく
独りの個の限定された
知覚を感情を世界観を

声 響き渡る、声 突破する
混沌とした音響のなかを
この世界という音響のなかを

私という存在に真っ直ぐ突 ....
軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸は
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きを
掴み取る

沈み込む望みの無さは
苦痛の肉体と共に
忍耐 ....
地球が一廻りして朝が来た
雨降りの朝、風が吹く
疼痛は収まり、意識はクリア
道行く人は目的を持ち
僕は温かな喜びに包まれ
今在ることを抱擁する

いつ崩れるともしれないこの覚醒に
ゆっ ....
線を
縦に引き裂き
現れた

言葉には
置き換えられないはずの
僕たちの住む場所を

空白とか
地球とか
現世とか

手を合わせて
祈りとか
くるくる廻って空の青
開けて明るみ輝き
白雲の流れ急速に
呑まれいく呑まれいく

世界はただ泰然と美しい
在ることの驚きは神秘は
退屈な日常に転がりながら
私たちはいつも見逃す

 ....
この白い小部屋の空間に

鋭く浮かぶ氷塊に

貫かれていく肉体は

明日を安楽死させることはできず

ひたすら今この瞬間に
苦痛を増幅させる

ああ おれの脳髄はおれの神経は
 ....
パイを切る
データドリブン考えて
妹の取り分、
少し多めに
踊っている、躍っている
リズムが旋律が響きが
不思議な渦を巻きながら

迫って来る声、
沸き上がる直観が情動が
自由なイメージへと昇華されて
イメージは限りなく広がり
発声する、歌い語 ....
猫をふんにゃった 
奴をふんにゃった
母をふんにゃった

耳をふんにゃった
蝶をふんにゃった
山をふんにゃった

日は天高く
風は弱く
おそれなく
本日は
人生で一番
 ....
なんでもない一日が
なんでもなく過ぎようとして
でもわたしはやっぱりたましいの
不思議な深みにはまってしまい
途方に暮れる

押し寄せる苦痛
沈み込む哀しみ
息をつめて覗き込む

 ....
   男は、病が原因で生涯を閉じた。 

 生前には趣味であったロードサイクルを愉しみ、日本中を巡っては自転車ライフの素晴らしさを伝え、たくさんの人たちと交流した。

 男はよくテレビやラ ....
みんみん蝉が鳴いている
曇天空に、ただ一匹

細かい雨が降っている

みんみん蝉は鳴き続ける
それは私の心に木霊する
抑え難い生命の高まりが
溢れ続ける生への執着が
私の魂を掻き立て ....
藍い眼をした少女から貰った手紙
返信するのが面倒だから
読まずに放っておいてた。
心象の、現実の外側にある
見えていて、それでいて
目を閉じて、夏の熱気を
掻き消すかのように。

 ....
ガチガチの生き方だから忍び寄り
艶かしい人夏の暗い夜
田中宏輔さんのおすすめリスト(4059)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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2022年9月6日- 足立らど ...短歌222-9-6
青に包まれて- ひだかた ...自由詩422-9-6
挨拶の刻(旋頭歌)- 足立らど ...伝統定型各 ...122-9-6
意識という舞台で・マニフェスト- ひだかた ...自由詩322-9-5
人よ、人よ- ひだかた ...自由詩422-9-5
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若巫女の祈り(旋頭歌)- 足立らど ...伝統定型各 ...2*22-9-4
DXから学ぶべきこと- 足立らど ...散文(批評 ...222-9-4
- ひだかた ...自由詩4*22-9-3
とうめいに_すみわたる- ひだかた ...自由詩3*22-9-2
覚醒の朝- ひだかた ...自由詩5*22-9-2
()印- 足立らど ...自由詩222-9-2
空の青~世界と私たち- ひだかた ...自由詩522-9-1
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ふんにゃった- 上川自由詩2*22-8-30
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みんみん蝉が鳴いている- ひだかた ...自由詩7*22-8-28
写真- ryinx自由詩1*22-8-27
暗い夜- 足立らど ...短歌122-8-26

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