描き出すもの
  愛も欲望も全部絡まっていて

         ──Grapevine






赤とんぼ夕陽と共に籠に入れ

虫の音やそのお姿は置いといて

名を知 ....
夕暮れの川面に寄り添い

言葉もなく涙を流した

甘く 切なく ほろ苦く

結ばれぬ想いだけが通り過ぎてゆく

映画のようにリアルで

小説のように深く

ふたりは闇に溶けてゆ ....
理想と乖離している現実
指先にも触れていない
シャボン玉のような脆さを
壊さないようにするだけで
精一杯の炭化した燻りが
その暗闇で確かに熱を持つ
直視できずに閉ざそうとする程
胸の中で ....
三つの高さの峰を登らなければならなかった

一番低い最初の峰は登り終えた

けれど、残り二つの峰へのルートが見つからなかった

探している内に夕立が近付いていることを知った

私たちは ....
にゃんだ

こいつマジ可愛い良い人生にしたれ
こいつマジブス、地獄味あわせたれ
こいつマジ普通ー、お前はまだ早いわ
こいつキモイ、いじめたれ

にゃんだ

こいつ、やっぱ可愛いわ、も ....
苦いコーヒーを啜る
昨日の残滓を回想しながら
黒褐色の液体が食道を滑り胃に落下していくのを感じていた

かすかな期待が薄紅色にときおり光り
羽毛を生やした生き物のように少しだけ微動する
 ....
ブライアンウイルソンは、百姓がにんじんや大根と対話するように、音楽と対話していた。

ピアノを柔道のように演奏するピアニストがいる。
ピアノをポップソングを作るために、演奏するピアニストがいる。 ....
まだ整備されていない、
とても茶色がかった昭和の夢の中を、
ヨウイチ君と一緒に遊びまわって、
一体ぼくは何を忘れてしまっていたというのだろう、
彼の名字がどうしても思い出せなくて、
なんだか ....
午前3時に家を出て
ゲン担ぎのバイオリンソナタを聴きながら
捕らぬ狸の皮算用
今日で渓は閉ざされる
渓は水量が極度に減っていて
秘密のポイントも浅瀬になっていた
ピクリともアタリは無かった ....
君に走り寄ろうとして
転んで思い切り擦り切った
泣いて湿り気で覆えば
傷の治りは早くて
綺麗だったかもしれない
けれど泣かなかった
血小板の力を借りて
乾いて固まっていく体液
新しい皮 ....
ふわっと開いたらしゅるっと萎びたり
しゅるっと萎びたらふわっと開いたり

貴女と云う秋の庭で青々と踊り明かす私 、
              
でたりはいったりひっこんだりひょっこりでたり ....
これはあくまでも報告である。要するに、作品への罵倒という名のもとに行われたとある作者への侮辱とサイト責任者の放置の事実を伝えるものである。

まずはじめに、 B-REVIEW という場所は文学極道 ....
おはよう!

          起きてんじゃねえよ、アホ

                                  朝ごはん
                        ....
繋がり生まれる意味を求めて
無意味な旅を続けているのか
ありもしないのかもしれない
トップ オブ ザ ワールド

匿名の顔の見えない人たちの
名前も知らない北の街に来た

高い ....
集合的無意識

誰かが放った言葉に
自分が発しようとしていた言葉が重なって
なんだかドキドキする
そして先を越されたような気分
このまま自分も発したら
パクってると思われるかなと
余計 ....
今日も世界は青かった
にこりともせずただ青く
深い沈黙のうちに
自ら孕むもの差し出す如く


今日も私は呆れてしまった
自らの我意に振り回され
気付けばあることないこと
貴女に喋り散 ....
美酒に酔い

漁期が終わる明日を待つ

魚影は薄いと知りながら

銀鱗の重みを忘れぬよう

今宵最後の夢を見る
 めずらしく熟睡したようで、うっかり二時四十五分の目覚まし時計を停めてしまい、気がついたらすでに三時を過ぎていた。あたふたと準備をし、食後に飲む薬をポケットに忍ばせ、慌てて大便をする。洗顔、寝起きのス .... 目を覚ましたくないけれど意識はしっかり目覚めている
恐る恐る目を開ければ目ヤニがパリパリと
昨日酷使した恨みのバリケードを築いている
体は寝たがっていて布団にしがみつく
今日の空白の予定に敢え ....
すべてはもう終わりながら
自覚無きエゴイスト共の
競い合い殺し合い
此処は既に廃墟なのに、 

 解ってるって 

濃くなる青に冷涼な風吹き抜け
冬の凍結した兵士達の進軍手前 、
  ....
君のましゅまろ、
丸くて白顔、
微笑んで、
目もほそい口もほそい眉もほそい、
まるで五つの三日月、
一つの白月、
首をすこぉーしだけ傾げて、
甘くてふんわり、
ゆきみのだいふく、

 ....
来週の月曜日で渓は閉鎖される

天気予報は曇りだから

これが最後のチャンス

華麗な山女魚とも3月まで逢うことはできない

秋は心新たに本流の虹鱒を追いかけるだろう

清流のファ ....
これをかっこいいと思っているのか
ではなくてふざけてるんだよ
と、
君はいう、君はいう、君はいつまでもいう、もうやめてくれ

そこで火花を照らす

ぼくぼくぼくぼく、そうそうそう、じゃな ....
神は7日かけて世界を作った

1日目 プリキュア

2日目 ミスチル

3日目 神聖かまってちゃん

4日目 大森靖子

5日目 ウイスキー

6日目 ラッキーストライク

 ....
青い鴎が羽ばたいて
次の時代の到来を伝える
海の向こうから荒い波が
押し寄せようとしている
青で侵食されてゆく
触れられない場所で
舵取りが行われてゆく
繰返す歴史の歯車が作動し
神話 ....
薄雨の
降りし今日の
我が身を包む
涼風ふわり
ふんわり漂う
虚しさ何故か
胸奥を覆い
かさこそかさこそ
揺れる想い
魂の力を得んと
心の悶え震えながら 、 

向かい喫茶に灯 ....
きみにあげるよ

きみが望んだとおりに

全部、あげる
れいランランも訪れた
大阪は堺市にある焼肉の味楽。
煙もうもうの店内が食欲をそそります
キャベツ食べ放題が嬉しい、
エアコンなしはちょっと暑いけど、、

あ、煙もうもう系のお店では、
堺 ....
泣きたい夜には

愛してると言って

恋してると言って

涙が少し乾くから
胸の疼きをそのままに

甘い果実を分けてくれたなら
ぼくは夢を語ろう

正直に伝えてくれるなら
き ....
夜も更けて

飲む酒の

苦い味

帰り来ぬ

街の灯は消え失せて
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