飾りのパセリは、
最後まで皿にあった
涼しい夏の朝に、
君がはじめに運んだのは
5秒ビシソワーズ。
――トマトジュースと牛乳の、
かんたん冷製スープに、
ちょこっとだけ ふり掛けた
マ ....
おれはたぶん
いままでよんだそっくりを忘れるだろう

そうして
あたらしく下り坂を組織し
サーカスのピエロよろしく
お手玉しながら
一輪車をこぐんだ

おれは思う
このやまをこえれ ....
まずスマホ それからテレビ OFFにする

死ぬまでは 生きれるように 今は寝る

悪いのは あなたじゃなくて タイミング

無意識は あなたの味方 いつだって

嫉妬かな 嫉妬なのか ....
マシンガンもロケット砲もこの国の日常には皆無だ
なのに同じ地球の上
文化と振興の遅れた国の村ではテロ組織に襲われた住民が
100人近く虐殺されたとのヤフーニュース

だけど私たちにとってはは ....
欲しいものはたえず持っているつもりだけど
時々それを忘れてしまったりしてしまう
事がある

気になる女性は周りに何人かいるのは否定できない
だけどその彼女達をいくら欲しがっても
我が身のそ ....
x=日本語 , Aを任意の予測されるひとつの
日本語の文字 , y=詩心とするとき
x-A=yにおいて、晒されたAには詩心がある
のか無いのか(白か黒か、yes or noで答えよ)

 ....
男の人の後ろ背が
黒く浮き立つ丑三つ時
ラジカセから音楽が
プレイボタンを止めたまま
いつまでも鳴り続ける
執拗なその持続
一種異様な気を孕み
やがて大きな亀裂へと
その相貌を変えてい ....
ぶきような男にうまれてしまった
きような生き方ができなかった

会話が下手くそ
人前では緊張した

だけど
波長が合う相手と一対一になると
素直に自分を表現できた
会話を積極的にでき ....
青く照らされた砂浜に
微かに残した面影は

君が海へ帰る時

足跡は波間に消えて
涙だけが満ちてくる

「私を探さないで」
砕けた波飛沫は呟いた

寄せては帰る海の鼓動
君への ....
どよめく夜に
意識持つ
風がちりちり 
肌を刺す 
ざわめく、さざめく
わたしのこころ
今夜はこんなに孤独に耽り
己の在ることを感じている

(遠い遥かな思い出は
廻る銀河の旋回音 ....
『5わのアヒル』という子供の歌をききながら
水溶き片栗粉をこしらえてる

トロミというのをしっかりと扱えたら
いろんなことが
すこしはマシになりそうなので
だから
水溶き片栗粉なのだ
 ....
ペットボトルの口が開いて
 水蒸気舞い上がればイルカが波に乗ってやってくる
街のカラスが餌を探す
 幼虫は産声を上げるその時をじっと待っている

怪しくもない人々が夜を擽るのは   塵
 ....
「よぞら」

星のひかりとぬくもりを
お湯に照らした星たんぽを
かぜをひいているあなたの
足元に
しのびこませて

消えていく

のを、桜の花びらを
鼻にひっつけてしまった
黒 ....
{引用=すべては夢の中



中}
神秘に貫かれ
漆黒の夜が来る
ただ唯物の
儚い世を散らし
永遠が口を開く

ちりちりと吹く風
脳髄を縁取る陰影

意識清明に保たれ
夢は胎動する
静かに
いつしかの
岸辺を目 ....
十四の時にはじめて詩を書いた
校庭の桜がこわくて仕方なかったから

衝動買いの寝袋はけっきょく
使わないまま

今でも行けない場所がある
ぼくはいまだに同級生がこわい
世界の終わりに立ち会えるか
立ち会わずとも
その前に
自分の世界が先に終わるだろうね

誰でも思いつくし
考えつく事で

世界が存在してる
みたいだ
「 
  そうして
  真面目になった赤鬼のお話しは
  危なげもなく
  誰もついていけなくなったとさ
  
  おしまい
                 」
両祖母は国後島、樺太出身である。
現在国後島は北方領土としてロシア実効支配下にあり、
樺太は正式なロシア領土である。
戦時は幼少期ということもあり、両祖母の当時の記憶は非常に断片的である。
し ....
子供の頃からずっと写真に撮られたくなかった
自分の顔や姿

卒業アルバムの集合写真には
集合から外れて丸枠の中に写っていた
まるで空中浮揚してるみたいに

三十代半ばに結婚を焦った私は自 ....
あめいろの
時が過ぎ行く
この夕べ
わたしの孤独は宙に溶け
一閃する光の海
瑪瑙の渦は天を駆け
静かさだけが降って来る
気の遠くなるよなこの時に
静かさだけが降って来る



 ....
若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ

大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ

顔や姿ではな ....
私は今年六十六歳。
押しも押されぬ前期高齢者。
ワクチン接種券届いた
五月下旬ごろから予約開始と明記されてた

五月になって予約始まる日に居住してる市の役所に電話して尋ねたら
コロナ予約セ ....
マルメロになる
かなしいので
月を見上げている
おんなじことだ
そのおんなじなのが
月面の星条旗みたいだ

億年に噛みつかれた孤独
おぇ
今しがた今は今に至り
雲丹の毒針と
あい ....
{引用=蛾の鱗粉と
きのこの胞子がまざります
そういうのが
たぶん銀河系です

蘇生する魂魄ひとくさり
ついえて
ひゃあらりり
虫。星

待遠しい秋をあさっての射程に
なつは
 ....
売れない絵描きは
売れない絵ばかり描いてしまう

売れない女優は
客の入らない舞台でばかり演技している

ペットショップで売れ残った犬や猫は
ダンピングされても売れなかった

ペット ....
ねえ
ねえ
ところで
エピクロスの残存する幾らかの断片を
読むことぐらいしか
もう
したくはない

(やけになまっちょろい物言いダナ)

小洒落た珈琲屋でひとり
超閲覧注意画像を ....
誰かがシャワーを浴びている
雨はすっかり止んでいた
林檎を囓る少女が独り

光は妙に屈曲して
迸る水を艶かしく
向こうの鏡に映していた

今夜は早々と眠りに落ちる
明日はきっと晴れる ....
オレの名前は無色という
ちょっと変わった
名前だ

みんなオレの事を
わかっているようで

ぜんぜんわかっていない

例えば
プラスチックやペットボトルのごみ出しに

無色透明 ....
やさしさの欠片

寂しさの砂粒

埃みたいに舞っている虚しさ

悲しみや哀しみは
雨粒

海の匂い
塩を含む砂浜

水平線に浮かぶ漁船
水平線に沈む夕日

山頂に昇る朝日 ....
田中宏輔さんのおすすめリスト(5216)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘却のパセリ- atsuchan69自由詩6*21-6-6
らいむらいとをもう一度観ると思う- 道草次郎自由詩221-6-6
脱鬱川柳- TwoRivers川柳7*21-6-6
マシンガンもロケット砲も- こたきひ ...自由詩121-6-6
欲しいものは- こたきひ ...自由詩121-6-6
(詩論)初級編:言葉の真理のチェック問題- 足立らど ...散文(批評 ...3*21-6-6
持続- ひだかた ...自由詩421-6-5
ぶきような男にうまれて- こたきひ ...自由詩321-6-5
海へ帰る- 宣井龍人自由詩9*21-6-3
どよめく夜に- ひだかた ...自由詩821-6-3
『5わのアヒル』を聴きながら- 道草次郎自由詩921-6-3
かけひき- アラガイ ...自由詩14*21-6-3
春だった_ツイッター詩- 田中修子自由詩821-6-2
眠ってしまえば- 津煙保存自由詩3*21-6-1
岸辺- ひだかた ...自由詩7*21-5-31
校庭- 道草次郎自由詩421-5-31
世界の終わり- こたきひ ...自由詩321-5-31
新・日本昔話_真面目になった赤鬼(ラスト)- 足立らど ...自由詩5*21-5-30
ロスケ- TwoRivers散文(批評 ...8*21-5-30
写真嫌いの- こたきひ ...自由詩421-5-30
この夕べ- ひだかた ...自由詩821-5-29
嫉妬- こたきひ ...自由詩321-5-29
私は- こたきひ ...自由詩221-5-29
今宵の月はいずこに架かる- 道草次郎自由詩221-5-28
COSMOS- 道草次郎自由詩221-5-28
売れないものは- こたきひ ...自由詩221-5-28
橋向こうの播種- 道草次郎自由詩321-5-27
雨上がりの密室- ひだかた ...自由詩421-5-27
無色の嘆き- st自由詩521-5-27
やさしさの欠片- こたきひ ...自由詩321-5-27

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