ハロウィン 七句


ハロウィンのドアに小さなノックかな

ハロウィンにヤクザの白いお菓子かな

「おいでやす。」ハロウィンに言ふ京女将

ハロウィンや和菓子を貰ふ京都の子

 ....
難波から紅いひのとりに乗って、
ひとり険しい顔で電光石火へと向かった
本店は広島にあるのだけど、
東京と名古屋にも店があったのだ

鉄板に載った人にやさしくは、
贅沢にも肉の量がダブルで
 ....
人間の始まりの前まで遡れば
この血を継いできたものは
世界中の人と同じ
私たちは地球人家族
誰もが誰をも愛せたら
人が人を殺さずに済むのに

どこかで戦争が起こる度
太古の先祖が
悲 ....
悠揚たる時空の逍遥、
紫炎の鳥の群れが飛び
無数の光の樹林聳え立ち
血縁切断した剥き出しの自我 、
着地する新たな地盤の響き聴き入る

 水空に為って逝く迄に鼓動刻み
  ゆっくり凍り付 ....
肉体の苦痛発作に
毎夜苛まれながらも
耐えて居るのは
確かにこの魂の内なる独りの聖なる私、

私である と、自らを繰り返し定め立てながら。◯
小さな敷地に境界線を作成しました
そこに私というものを置き
外側から来るものを
刺のある鉄線で追い返す
または深く傷つけるのです

また私が外で息抜きをしようとすれば
肌を刺が引き裂くで ....
与えられた一日を
弛まず営み努め
時をかち割り続け
次第唐突に現れる

沈黙の凝縮
瞬間と云う時点 、

ゆるり延べ広がり

直進する時の
現れ 新たに為し
響き放ちなから展開 ....
核の冬まるい地球も腹立てる

ぼくだけのご馳走キュウリ・マヨネーズ

あの秋のテープを指で巻き戻す

白いもの髪に混じりて僕も秋

鯛焼を待つポケットの手も温し

元気よく風で後ろ ....
光バイト 銀行口座は以下の通りです。貴殿が数ヶ月の余命宣告を受けたならその1割でも良いので振り込んでください私たち家族の生活が楽になります。私たち家族が幸せになれます。よろしくお願い致します。

 ....
何かが生まれ落ちる
瞬間に 、
太い光の柱が走り

独りとしてのひと、
この聖なる私なるもの
剥き出しに曝け出され
大宇宙の天蓋の切迫し、

この異様な人生の反復の内に高められ

 ....
命令には従う
自分の気持ちは地蔵に預け
斬るべきものを斬り
証拠の首を狩る

仕えることしか知らない
狭い世界の中で
死なないように
家を守ることだけ考えた

返り血を浴びては
 ....
片足に秋の小蝶の影淋し

野良猫の影のか細く冬隣

基次郎レモンをひとつ置く書棚

さつま芋ご飯をつまむ{ルビ新=さら}の{ルビ箸=はし}

金柑を中心に秘めお饅頭

ふた口で終は ....
 
短句より慣れひたしんだ長句かな
主題詩「Little Wonder」 ひだかたけし



銀の粒子の
無数無限躍る、

街並み突き抜け
伸び広がり奥まり
奥の億迄にいつしか、

いつの間にか途と為り
鳴り響き ....
ふた口に消ゆる小遣ひモンブラン

こほろぎや僕はキュウリにマヨネーズ

{ルビ蜻蛉=とんばう}は{ルビ牧場=まきば}{ルビ蜻蛉=あきつ}は牧歌的

手を離し団栗拾ふ園児かな

男性をも ....
秋雨に濡れ
さやか赤々と
はぐれ泣く子を
眼差す曼珠沙華 、

 今の此の世のあからさまの一端
  図らずも見てしまい
  居場所無くし泣き続ける子の
 その恐怖と絶望を知ればこそ
 ....
幼い私は母に手を引かれ
美容院に入った
髪を切るのは私ではなく母
私は椅子に座って退屈した
置いてある雑誌は
私にはまだ意味がわからなかった
美容師は母に頻りに話しかけている
母の顔がの ....
十年前、なお思いだすと、古い教室の、とびらのむこう、鳥のなき声がかなしげにちくちくと鳴いている。
手でつかまえたすずめ、元気よく教室の窓のそとへ、飛びゆく。
なお、
わたしがかなしげな目で、先生 ....
そよいでいるそよいでいる
涼風にそよいでいる
ゆったりとゆっくりと
のびのび伸びゆき
声が言葉が
内面の細やかな
発露を求め現し
言の葉の種を蒔いた
宙の宇宙に焦がれながら
みずみず ....
中学1年の時
クラスの新聞係になって
毎月クラスの新聞を書いて
掲示板に貼っていた
新聞には毎回タイトルをつけていて
10月の新聞を書いた時
季節を表すつもりで
栗とリス
というタイト ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣

秋蝶の影消え風の軽くなる

つぶやけば淋し野菊といふ語感

うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}

それぞれに名の美しく秋の草

団栗のひと粒 ....
試験管に血が流れ込む
僕の一部が閉じ込められる
流れた血の意味は
あらゆる尺度から分析され
結果を見るまでは
不安が僕を緊縛する
生きることに無頓着な筈が
執着して食い込む不安の言いなり ....
赤い帽子被った
ふっくらした頬の
白人の金髪の女の子の
眼差しふと受け点火され

 だから私は云ったんだ、

私は存在スルと直截に
時流切り裂き垂直に絶えず
私である、私が在ると
 ....
 わずかに
 ふるえる眼
 こわれた
 奇妙なかたち

 なきごえをあげる

 うぶごえのように

 呼びかけ
 じりじりと
 やまない雨の音
 旗にまぎれ

 一 ....
今宵の冷え込む時に
何時もの如く肉体の硬直し始め
尚も氷噛み砕きつつ瞑目し、
魂の意識の光 点火し鮮やか
次第に広がる大洋に
自らを置き更に沖まで泳がんとし

 少しばかり自らの核を識る ....
思い描くだけの夢は綺麗だったけれど
シャボン玉のように瞬く間に爆ぜた

飛び散る虹色

砕けた夢を拾い上げた
見るも無様な凸
現実の凹みに差し込んでみる
今から⬜︎を転がして
年月が ....
書きかけの手紙の様な薄紅葉

カーテンの影絵淋しく冬隣

秋しぐれ束の間淡き木々の色

シュッシュッと刻み金平牛蒡かな

稲の波案山子も少し溺れけり

生姜混ぜきれいな水で蕎麦食べ ....
優しくふんわり膨らみ真ん丸になりかけのお月様、
今宵も宙空に銀白の輝き放ち在りて
あゝこれは正に
この途からはぐれ呪われ茫然と
迷い世界を売り争い合う人の世を
照らし暴き出すこと無く
只ひ ....
げんこつの様な顔して虫が鳴く

猫じゃらし風とくすぐり合ひにける

まだ夢を見てゐる様に蟬の殻

やきいもを割ればその湯気天高く

永遠に感じ栗むく指痛く

主人待つ仔犬繋がれ冬隣 ....
引き寄せようと
力任せに引っ張る
編み込まれた繊維が
あちこち切れて
最後の繊維一本が残り
伸びて手繰ることはできない

曖昧な愛は

いっそのこと離そうとすれば
繊維一本が絡んで ....
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