宇宙が口を開く
大きく
海原、うねり
私は知らない、
雪降る冬の闇を。
隣家の灯、点り
遥か彼方に
遠い遠い
郷愁の火
開かれた聖書に
漆黒の闇、
太陽は輝き生きて
爆発し続ける光、光
私たちは何処へ向かっているのか?
私たちは何処へ還っていくの ....
艶めき照り輝く
黒髪、
街角に立つ少女の
光溢れる朝の美しさ、
わたしの意識、限りなく開き
街に少女に世界に浸透し
しずかな至福に出逢う、
この瞬間、瞬間の 光景
時間 ....
押し切ったな、
深みへ
もっともっと
激し狂い、
剥き出し、
クソッタレガ!
「限りない喜びは遥か遠く
前に進むだけで精一杯」*1
青い海原揺れ動き
ふるふる震え
....
雲ながれ
雲うごく
次々と次々と
雲、生きて
意志持ち
水の青
その透明、
背景に
不動
不思議な
不可思議な
感触、残り
眺めるわたし、
からっぽ
カ ....
わたしは敗者、
永遠に待ち続ける
この荒れ狂い何処か冷めた夜、
かっぱえびせん、カレーせんべい
痛む肉身、剥き出し大気に曝し
わたしは敗者、
最初っからのLoser*
旅立つ ....
あらわれる
逸脱した時の流れ、
溢れ返る言葉の海、
イメージはイメージを呼び
開ける新たな地平に
垂直に立ち上がる人、人、人
それぞれの哀しみ抱え天を仰ぎ
越える、超える
肉を ....
母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
....
あなたと別れてから
わたしは今まで確かに生きてきた、
そんな当たり前の事実がより複雑に強調される
漠然としていたものが、
一気に眩い青空へと吹き飛ぶように
それは今や複雑な雲間にかが ....
あたたかなひろがり
かくとくする
とうめいなひろがり
つかみとる
うろこのおばけ
あそびながら
ながれるくもにのり
まっさおなさけめ
あけてあいして
ふっととびこみ
まっさかさまに ....
悪とせば
ロシア男の
原点は
妻を愛した
子らを愛した
ちっちゃいな
ちっちゃいね
小さな子供たち、
姉妹
手を繋いで
コンビニのATMの前に
お金引き出す母親を待ち
キョロキョロしながら
立っている
マシンがコーヒーを抽出する間 ....
病んだ肉身に訪れる
この一日の夜、
燃え尽き
色褪せ哀し
千の耳鳴り
星月夜、
向かいの家は
灯り、橙
白々渦巻く
時に、何想う
イルカのように泳げたら
ボウイの声歌う、 ....
朝に歩き進む街の道、
東京は今日も青に包まれ
眉間に皺寄せ、歩き過ぎる人
落ち窪んだ目をギョロつかせ、歩き過ぎる人
目を細め忙しく、歩き過ぎる人
突然、目が合った
澄んだ瞳が僕 ....
味覚、湧き溢れる土星に
熱、滾り流れ
原初の宇宙を思考し遡る、
己、病に相貌窶れながら
未知の音色 無限に広がる、
静かさ夜底に
日々営み努め待つ、貴女の示唆
....
雪崩れ落ちる未知、
揺れ動く音像、
誰も知らない
誰か知らないか?
野性の風が吹き荒れ
夜闇が濃密に深まり
離れた梢は既に裸木、
舞い上がる葉っぱ
宙空に、ひたすら
宙空 ....
輝く白雲の峰、
光の横溢
青い青い天空、
石の苦痛
はらはら降る
じんじん滲む
病んだ肉体から、
解き放たれる心
どこまでもどこまでも
青い青い広がりに
脈打つ心臓 ....
晴れたら、寂しい日
溢れて溢れて、水
遠い海で、海月が死んだ
海月、一個体分の水分量が
この星に加わって、溢れるから、雨
水になる
水に包まれて暮らすということは
この春に入居したア ....
子供の見る世界は
活発な栗鼠のように目まぐるしくて
全てが産まれたての星星のように瑞瑞しい
けれど
その月日の流れる公転の速度は
その身体のなかにある地軸の回転は
じつは樹木の成長のように ....
ずんずんずん、
歪む脳髄かかえ
夜が更けゆく
横たわる、
私は巨大な恒星を視る
光の鼓動、
闇の胎動、
悪は善と成り
善は悪と成る
光と闇、善と悪
ひとつの均衡 安らぎ ....
次々と
完膚無きまで
叩き潰し
肉の断片まで踏み潰し
俺を裏切った人間ども、
無へと掻き消す
夢見した、血塗れ
悪夢、一晩延々
充満する憎悪と憤怒
右の拳だけで
殴り続け
両 ....
ピーナッツ食い散らし
焼酎ちびちび飲んでたら
いつのまにか
肉体の熱、戻り
でも何かが変、
脳髄痺れたまま
意識、鮮明に
向かいの家の橙の灯り、点り
今夜、音楽に浸らず
自ら ....
川辺にて
女達の洗濯する
波紋が広がり
空の青に
染まる、
輪っか輪っか
ただ楽しげに眺めている、
神様が いる。
肉体の
ドクドク脈打つ
鼓動に冷え切り
迎える、
この夕べ
意識、鮮明
世界はこの白い小部屋
だけ
誰かチャイム鳴らす
チャイム鳴り続ける
なんだろう
私のなかで
何か ....
しずまりしずむ
こころのおくで
なにかがいように
ことばをつむぎ
わたしにしずかに
かたりかける
どこでもない、
こここそむげんの
うちゅうのひろがり
わたしにそうかたりかける
こ ....
この冷える夜に
火を焚き付ける
哀しみに貫かれ
遠く眩む空、
割れ裂け
一番星、出ているよ
言った父、悪夢にベッドで横走り
狂った母、墓標叩きながら
二人、亡き家の
梅の木に寄り ....
陽が落ちて
病、鎮まり
床に座す
日々ほぼ独り静観思索し
透明な湖面を滑るように
夜を迎える、
病の様相、伺いながら
病の苦痛、耐えながら
激すること抑え、狂うを正し
冷え切る肉 ....
夜底のしずかさ、感じた昨夜
解体していく雨、冬の冷え
降ったり止んだり、繰り返し
脳髄の苦痛は朝から、鋭く
引き摺られる意識、この肉の体
耐えては努める、今日一日
夜底のしずか ....
木星、輝いて
夜の冷気に
橙色の灯り
向かいの家
スッとする、すっとするんだ
わたし
またピーナッツ頬張りながら
夜の深まりを
感じ 静まり
未知の明日を 請い願 ....
スーパーの
6個で350円くらいの
安いどら焼きが
ある日突然
高級ケーキに化けたのには
本当に驚かされた
いつもは
結構おいしく食べてはいるが
唾液の出が少ない時は
....
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