軍人が来るというので
家財を全部庭に出さなければならなかった
皆家の道路に立って両手を挙げて来るのを待った
軍人は書記官を連れて家財を確認し書記官が帳簿に記した
そして父の毛糸の帽子をめくり何 ....
たとえば
不幸のどん底に叩き落とされても
たとえば
幸福の絶頂に
押し上げられても

時間が川となって
躊躇なく押し流してしまうから

人して
生きる事に
意味を探し求める
事 ....
嵐のなか歩き進み
燃える陽の光浴びる

 動きの最中に自ら在り、
 初めて解ることばかり

運命に導かれ此処まで来た
私は今、運命を促し生きる

 生動するイメージの海原に 
 思 ....
手を
あわせるのは
ここに
こころがあるからだ
これが存在だ
宇宙にしてみれば
悪も善も無い
けれど
悪や善のルールが
人間には必要だね



無事を
いのる
こころの
高さは
天だ



ありがとうさま
あなたの
おここ ....
ぼくは女だった
夜に二人の侍女を従えて
杉の巨木が立ち並ぶ参道を歩いていた
崖に欄干がかかっていて
石窟が幾つも空いていた
ある石窟の前に来ると
礼拝をして中に入って行った
老人が一人
 ....
フライパンなあのひとが熱くしたあたし
とけて 香って まあるくなって 
焦がれりゃ「おんな」のできあがり

皿のうえの色恋が放熱している
磨かれたグラスにたっぷりとミルクを注いで
にがいパ ....
水晶にろ過された水ほど美味いものはない
ある天竺の行者が言った
彼は24日間水だけを飲んでいた

それを知るために20年の歳月を費やした
誰に指図をされた訳じゃない
ただ行者の言ったことを ....
むすびめがほつれて
じゆうにほころんで
咲く
水平線まで
等間隔に続く道
深海から
水面を通して、陽を仰ぐ
さまざまな
屈折の偶然の中
ひとすじが
花と名のつくものすべてを咲かせる ....
深緑の
革製ブックカバーを
五行歌ノートの
私の魂(いのち)に
掛けている
黒人さんも乗って居た
死んだ叔母さんも
乗って居た
その車に、
私は今 飛び乗る




 思惟、燃える
  アッフリカの太陽!
   宝石箱ひっくり返り
  無数の宝石の煌め ....
いのちを
傷つけた人の
こころは
傷つけた人のいのちも
けがしている



悪は
悪だ
私の悪も
でもね自然にとっては
悪も善も無いよね



失って かえらない
 ....
 「ミズノちゃん、元気ありませんね…。」
 「まあな…。私らでも、ショックやからな。」
 旧館寮母室で朝のミーティングを終えて
 ミズノちゃんが出て行った後、
 若手職員らは話す

 三日 ....
隣の家の4歳年上のキーちゃんと
石神井公園にザリガニ釣りに行くことになって
乾物屋に餌のサキイカを買いに行った
サキイカの値札を見ると20,000円だった
ぼくたちは二人あわせて100円しかな ....
これは独白ですよ。たぶん。嘘は混じり込んでいるとも。もちろん。想像してみたくなる。いや、自分の死なんて想像してもつまらないものですね。幾ら考えたところで当たるわけないもの。なあんて、しかし捨ておけない .... 漆黒の夜は墨を流すよう
月を映す川面に
ひとひら ふたひら はらはらと
桜花びら舞い落ちて
ゆるり ゆらり {ルビ花筏=はないかだ}

きみの面ざしを垣間見て
もういいよと呟いた

 ....
雲間に見えた朧月外堀眺める逢坂ブルース

雲間に見えた朧月外堀埋める逢坂ブルース

眺めうめられ冬の陣
たたくかおすかそんなもの
女顔の花咲き開き
笑って居るよ

ハローハロー

この暗く眩む森の明るみで
逢いたかった逢いたかった

    アナタよ、

 淡く薄っすら次第に赤
  濃密に赤く真紅へと
  ....
さびしい
小石は
お日さまに
じんわりと照らされて
あたたか
いのち
ここにある
そこにない
どのいのちも
大切なまま
 「おはよう。今朝も、正門前に救急車が止まってたわよ。」
 「二月になって、この数日どうなってるんだろうね?」
 雑木林から出て来たサバトラ猫の鈴ちゃんと
 施設の裏庭へ朝食を貰いに出向く途中の ....
 「な、見て。またやってはるわ…『松の廊下』。」
 「ほんまやなぁ。」
 午前の館内清掃へ向かう若手職員らが足を止めて
 視線を投げる主任と副主任の姿
 朝礼を終えた会議室から
 旧館へ戻る ....
かすかな生活の、いつ消えてもおかしくない繫りの
はっきり見えていなくても、それを想い描ける
聞こえないけれど感じる
小さな部屋で、今あなたが立てるあらゆる響きを
同じ夜の片隅にある、遠く隔てら ....
 「ハマさん、夕食後また三十万盗難事件ありましたよ。」
 「困ったもんやなぁ…。一昨日の空き巣はキクチ君やったしな。」
 「今夜あたしですわ、さんざん…。」
 宿直日の二十時前、事務所におられる ....
父の会社に泥棒が入ったというので
夜中に起こされ父の背中におぶさった
東の空に紅くて大きな月が登っている
黒猫が急げ 急げ!とせかしていた
下り坂をどんどん歩いても月は紅いままだった
父の歩 ....
                             
                                    わたしが傷ついたのは斑にみる視線
                ....
冬眠から目覚めたクマが一番にやらなければならないのは歯磨きだ。それから税金を申告に行く。顔を洗い髪の毛に櫛をあて下着を履き替えるともうこんな時間だ。できるだけ先のピンと張った歯ブラシを見つけて蜂蜜 .... はる、
にちようびのそくどで走ってゆく、
ひとときの、
ゆるやかな午睡、
草木は徐々に生いしげってゆく、
山沿いの線路で集約される、
一両の田舎の電車、
ちいさな無人駅のような、
ささ ....
生まれ与えられ育てた愛娘は
意識の視界から消えてゆき

 雪降る三月初めの東京、

流氷の次々押し寄せる如く
時のうねり過ぎゆく速度の異様





細き橋の真っ直ぐ
伸びゆ ....
雪の
結晶が
ほほで
解けて
私は熱を知る
田中宏輔さんのおすすめリスト(6664)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢十夜_⑥- レタス自由詩3*24-3-14
たとえば- 原田たけ ...自由詩124-3-14
途上にて- ひだかた ...自由詩324-3-13
※五行歌「これが存在だ」- こしごえ自由詩2*24-3-13
※五行歌_五首「諦めない」- こしごえ自由詩3*24-3-13
夢十夜_⑤- レタス自由詩3*24-3-13
バター- 福岡朔自由詩5*24-3-13
水守- レタス自由詩7*24-3-13
カスクルートをあなたに(即興ゴルゴンダr60306- wc自由詩8*24-3-12
※五行歌「深緑の」- こしごえ自由詩3*24-3-12
五行歌、燃える- ひだかた ...自由詩524-3-12
※五行歌_四首- こしごえ自由詩3*24-3-12
鏡像(18)「死の砦」②- リリー自由詩5*24-3-12
夢十夜_④- レタス自由詩3*24-3-12
仮定/ひとつの言い訳(死を下見して)- アラガイ ...自由詩7*24-3-11
旅路- レタス自由詩4*24-3-11
大阪城決戦(即興ゴルゴンダ、r6.0218- wc自由詩624-3-11
森の億- ひだかた ...自由詩2*24-3-11
※五行歌「さびしい_小石は」- こしごえ自由詩2*24-3-11
※五行歌「大切なまま」- こしごえ自由詩4*24-3-11
鏡像(17)「死の砦」①- リリー自由詩4*24-3-11
鏡像(16)「寮母さん」- リリー自由詩5*24-3-11
ゆっくりと- soft_machine自由詩5*24-3-11
鏡像(15)「長い夜」- リリー自由詩4*24-3-11
夢十夜_③- レタス自由詩4*24-3-11
水曜日には幕をあげる- アラガイ ...自由詩6*24-3-11
クマの申告- アラガイ ...自由詩5*24-3-11
はる- 本田憲嵩自由詩1024-3-10
五行歌、原野- ひだかた ...自由詩6*24-3-10
※五行歌「私は熱を知る」- こしごえ自由詩3*24-3-10

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