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見栄坊の
見栄を重ねて八重桜
散るまで止まぬ枝の肩こり
列を成す
車の息にむせ返り
雲は咳き込み五月雨を吐く



胸と背中に挟まれた
狭い胸郭のお立ち台で
夜もたけなわと、踊る心臓

ドックドックと五月蠅くて
寝返りを打つベッドの独り身

いっそのこと、止まってくれれば
永遠の眠りに ....


目ざめの雨音が
昨日の悲しみを洗い流す

クズと呼ぶ声、狂った手もと
外した目論見、無残な成果

傘を置いたまま外に出て
頭から水に打たれると
体温と記憶とが
皮膚から剥が ....


僕らが互いに
傷つけあうことで

互いの心に
拳を打ちこむことで

五月の空に
広がっていく亀裂

それは、樹のようにも見える
幹の下から仰ぎ見る
真っ白な枝の広がりに ....
夢は、どんなに甘くしても
虫歯になる心配のない
お菓子のようなもの

思い切り、
甘やかしてあげて
いつもいつも、
苦い苦い薬ばかり
飲まされている
心の味覚を

神様が
DV ....
傷ついた心は、高値の付く宝石
伝えるすべを持つ者たちが
言葉や音、像に添えて
ショーウィンドーに飾る

傷ついた心は、ため込まれた負債
精算できぬ者たちが
なけなしの硬貨と引き換えに
 ....
田中宏輔さんのまーつんさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
見栄桜- まーつん短歌4*25-5-27
濁る五月雨- まーつん短歌6*25-5-25
白いシーツの波跡- まーつん自由詩9*25-5-18
空に還る雨- まーつん自由詩3*25-5-17
ひび割れた空- まーつん自由詩6*25-5-10
甘い夢- まーつん自由詩425-1-13
共感の宝石- まーつん自由詩324-3-16

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