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三年前、秋田に帰ることを決めた日にも、父は空に現れた。
辰年生まれの、亡くなったはずの父が、夏の空に浮かぶ、龍の形をした雲になって。
それから三年後の今日も、父は空に現れた。
一度だけ、雷の音が ....
いとしいという気持ちは
どこにもたどりつかない
ただ生きてくださいと
おもうばかり

あなたはもうそれで
十分素晴らしいのだから
なにひとつあきらめることも
うしなうこともない

 ....
            祖父は腕に蚊が止まると
            自分の血を暫く吸わせ
            ふっと息を吹き掛けて逃がす ....
トッピングのようなもの男女の恋愛なんて
人生の道に咲く包み込むような寛大な 十分に雨宿り踊る
貴方の胸の傘 空が虹で虹が紺碧の紅一点

盲目なんて覚めた醒め方 闇の病み
トッピングに踊らされ ....
 
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
僻み根性のかけらも持っていない人の
笑顔はほんとに美しい
心まで透き通ってみえるよう
周りの人まで
幸せにしてしまう

あなたは日差しの中に咲く
どんな花にもよく似合う
あなたが少しも ....
『ミーハー宣言』

最近いろいろあるな
我ながら思っていた
坂本龍一氏までガンなんて
意気消沈してた
テレビを付けっぱなしにした

そうしたら閉ざされていた
感覚がよみがえった
お ....
酔っぱらったならば 吐ける本音と
酔い潰れたって 守る 秘密

秘密を ヒミツじゃ なくする セリフ
「ヒミツなので 誰にも 話しません」

そんな常套句ばかり 
ドヤ顔で告げるアイツに ....
オマエが銃を取り
生者にその銃口を向けるなら
オレは花を摘み
生者にも死者にも手向けよう

生者には「生き抜け」と伝え
死者には「マシな世を作ってみせる」と誓う

オマエは上官の命令だ ....
  窓に背をむけて
  なにかを書きとめていた
  あなたに小さく呼びかけた
  微かな灯りのともる夏、
  砂のまじったわたしの思いは
  野良猫のとなりで寝ていた
空が
ひとつの滴に落ちてきて
片目の上から動かないまま
やがて 消え去った



何か
わかってもらいたくないことが
あるようだった









 ....
面食いの部屋に首のない地蔵 人の住めない土地に季節流れている 果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
薄闇の中に残された
       一つの林檎から

向かい合い互いの髪を切った
鋏で剃刀で鑿で鋸で

欲深く嗜好を相手に負わせ続けた 
二体の異形は言葉を上擦らす

「わたしたちは互 ....
晴れだ

汚れた車を洗おうと
バケツに水を汲み運ぶ
曲がり角で
バケツが少し回転する
バケツの小さな遠心力が手に伝わる
あっ
懐かしい感覚
身体に染み込んでいる楽しい感覚

 ....
雨上がり傘は思いがけずに閉じる
嫌えば嫌うほど何故か奴には出会ってしまう
回り道をする
すると信号機で親子連れの奴に出会ってしまった
互いが無視をした
……どうしてなんだろうな
と ....
心を込めても
君に届かないのなら
無いものと一緒だわ。
ミモフタモナイけれど
ソレが現実だわ。

愛を語っても
最後に嘘になるのなら
ペテン師もご苦労様。
約束なんて
ソンナものだ ....
海を見渡すと
決まって悲しくなる。

波の音が
泣き声に聞こえるから。

砂の色が
灰の中のようだから。

けれど私は海を選ぶ。

波の音も。
砂の色も。

ただ広い海 ....
あの不安定だったひととき
この人のためなら
自分が持っているすべてを
投げ打っても構わないと思った

自分はこの一時、血迷っているだけなんだろうな、とは気付いていた
一晩も経てば、正気に戻 ....
月光に色彩を失った体温がナイフを研ぐ
知恵は分裂と融合を繰り返し
情欲に肥大した心が沸騰している
突出した眼が揺れて
生じた眉間の隙間にナイフが潜り込み
矛盾にゆれる知性を切り裂いていく
 ....
結露した鉄管を登ると
冷気の上がる自家発電の貯水層があり
ミンミンゼミは狂いながら鳴いていた
夏はけたたましく光りをふりそそぎ
僕たちはしばしの夏に溶けていた
洗濯石鹸のにおいの残るバスタオ ....
{画像=140712005301.jpg}





あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
  わたしの心が
  くらげのかたちになったら
  会いにきてくれますか



  手のひらに月をすくい
  くちびるを歌でみたし
  むかえにきてくれますか
  わたしの心 ....
職業欄に忍者と書いて消したあとがある 寿退社する君へと
パッションフルーツを
プレゼントする昨日
月末に送別会があるようで
退社するときに演説する
練習をまたしている

揺りかごから
墓場までと云う言葉を
知っている?と ....
やわらかな祭壇から羽搏く宝石函
銀のスウィートピーが窓辺で揺れる
炎と氷の繊細なレースを身に纏い
水平と垂直との幸福なダンス
ダイアモンドの心臓の生きいきとした旋回
ピアノの鍵盤は記憶と予感 ....
 掃除、片付け
 ゴミの分別

 始めるまでは厭わしく
 いざ取りかかれば簡単で
 終わってしまえば、
 気持ちがいい

 分っちゃいるけど、先延ばし
 そうして、かれこれ二 ....
涙をくみあげる ゆびさきの淡い痛みが枯れるときは来ない
かぎりない往復は いくつもの色で潤滑されて
かなしみの精度をふやし
五官のうつせみにくりかえされる干満
光のない静寂には 距離をはかるの ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(11986)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メッセージ- 小川 葉自由詩514-7-14
「ねがう」- 小夜自由詩514-7-14
蚊の悩み- イナエ自由詩9*14-7-14
恋_目次のページに瞳を細め- 朝焼彩茜 ...自由詩15*14-7-14
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
- Lucy自由詩15*14-7-13
ミーハー宣言- 小川麻由 ...自由詩3*14-7-13
とてつも無く_都合の良い世界で- 藤鈴呼自由詩2*14-7-13
武器よ去らば- 蒲生万寿自由詩4*14-7-13
野良猫- 草野春心自由詩4*14-7-13
ノート(空が)- 木立 悟自由詩614-7-13
面食いの部屋に首のない地蔵- 北大路京 ...自由詩414-7-13
人の住めない土地に季節流れている- 北大路京 ...自由詩414-7-13
題名を当ててください- Lucy自由詩18*14-7-12
反愛- ただのみ ...自由詩16*14-7-12
遠心力と太陽と- ichirou自由詩11*14-7-12
Mは消極的なストレス- アラガイ ...自由詩7*14-7-12
ミモフタモナイ。- 永乃ゆち自由詩3*14-7-12
海を選ぶ。- 永乃ゆち自由詩4*14-7-12
誠実と暴挙の交差点- クナリ自由詩9*14-7-12
寒い夏の情景- イナエ自由詩11*14-7-12
夏休み- 山人自由詩8*14-7-12
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩23*14-7-12
ソリテュード- ヒヤシン ...自由詩16*14-7-12
わたしはくらげ- 草野春心自由詩814-7-12
職業欄に忍者と書いて消したあとがある- 北大路京 ...自由詩714-7-11
ラストメッセージ症候群- りゅうの ...自由詩14*14-7-11
蒼星交響楽- 塔野夏子自由詩7*14-7-11
部屋掃除- まーつん自由詩10*14-7-11
夢、一夜- あまね自由詩1214-7-11

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