すべてのおすすめ
           150709
小河内地貯水池なんて済ましてやがって
てめえ昔はダムと言われていたんだろう
ダムよ
返事が無いのはどういうわけだ

蜘蛛の糸を伝わって降りてきたのは
 ....
 嘘を重ねるたび丘の雲は地表を露わにする。
 それはどうにもならないくらい現実で
 自分の歴史の中の恥を上塗りしてゆく。
 自責の念は何の解決にもなりはしない。

 穏やかな音楽も今は音 ....
「世界中が雨だね」って
きみが言うから
手相占いみたいに
てのひらを差し出して
白いサンダルを気にして
ひとつの傘でふたりで濡れながら
「世界中が雨だね」って
きみが言うから

 ....
私にあだ名をつけたのは、おじいちゃんだった
些細なきっかけでついたもの

たくさんの人から呼ばれるようになったけど
最近のおじいちゃんは呼ばないね
きっと、つけたあだ名も、そのきっかけも忘れ ....
黄色いシーソーが二つ
同じ方を下げて
ならんで寝ころぶ恋人同士みたい 

ブランコも二つ
風にほんの少しだけこぎ出して
仲睦まじそう

のっぽの滑り台はひとり
空を見上げている 雨が ....
願いが叶ったかどうか
わからないまま
一年が過ぎて
今年も七夕は雨だった

短冊を結んだ笹は
燃やされて
煙になる

煙になったあと
願いはどこへ行くのだろう

いくら目を凝ら ....
パソコンに向って
キーボードを打っていたら
ブ~~~ン
という音が聴こえてきた
蚊か?
気づいた時にはもう遅い
手と足と三ヶ所 刺された後だった
痒い 痒いと掻きむしりながら
蚊の気配 ....
            150707

メロンを皮が薄くなるまでガジガジカジル
安物の悲哀だけど、メロンの味がする
甘さが足りないのだと見えない星空にも
同意を求めるのだけど、我が星には
 ....
手垢にまみれたコトバたちを 洗濯機に放り投げて洗い流す
駅前で叫んでいた主義主張たちを アイスノンにして頭で溶かす
空っぽの冷蔵庫から 私が居そうな卵を見受けて目玉焼きにする
フライパンか ....
赤く透き通った
血の様なワインを飲んでいる

酔っているので
詩は
書いてはいけない

酔っているので
なおさら書きたい

自制心が効かない時ほど
熟成しないまま
今すぐ
投 ....
小指姫



清水のはじまりを
そっと草をひろげて
ゆびさきで たしかめるとき
七夕の日の心の岸部から
あなたの冒険が 始まります

笹船に乙女がのることができるとしたら
親指姫 ....
わたしたちは水辺に立って
空が落ちるのをみていた
低い街はもうみんな焼けて
森たちは水びたしになった
わたしたちはみていた
焼けたりふやけていくそれらを
そしてちゃんと知っていた
ぜ ....
扉を開けると
眩しい光が飛び込んで来た
どよめく喧騒に包まれれば
異国に迷い込んだ気がした

*

時計の針がふいに
真夜中を知らせる
堂々巡りの物思いに
いたたまれず朝が来る
 ....
神様が作った骨の成り立ちを考えれば
猫背であることはとても自然な成り行きであるのだけど
猫背である自分をウインドウ越しにうっかり見てしまえば
あんまり素敵じゃなくて
ちょっとだけ無理をして背中 ....
 
 
人が笑っている
マユミが笑っている
マユミは母
オサムは父
オサムは死んでいる
 
首を洗って待ていろ、と
テルヒコに言われ
二十年、首を洗って待ち続けた
首だけがただ
 ....
いつかゆく約束
君は南で
わたしはその手前
同じ行き先のバスに
隣り合って
座って
わたしの知っているかもしかは緑色だ。松脂がびっしりと体について光っている。つやつやした毛並み、つぶらな瞳、五メートルほど前に立っていたかもしかは「誰?」と小首をかしげてみせた。

一歩前に出れば向 ....
私はアブリルラビーンを見た
昔 サマソニで覚えている 私は
座りこんだピアノの上で 彼女が
彼女の心の中から響かせていた あの歌を
という訳で、と 切り出してもて わかる方は解るくらいに 回数を重ねてきた
るるりらのお祭りのお知らせです。

わたしたち 現代詩フォーラムのすべての参加者は、詩を介して より幸せになりたいと ....
西の海に陽の帰ってゆく憧憬を
一度もみたことがない
焦がれながらまた
首都高に落ちてゆくきょうをあきらめている

校庭をあの子と屈託なく駆けまわっていたこと
その日日がほのかな願いに育って ....
故郷の水産加工場で働き始めて二年になる
腹を裂いて 卵を取り出す
完全な流れ作業
嫌な仕事 本当に
だけどこんな田舎ではまだましな方
特に何ができるでもなく
コネがあるわけでもない
男相 ....
五段の醤油団子と七段のあんこの団子の
櫛が五本並んであって
隠れた山葵入り団子を探してみる
こころにもないものは
不味いものだと教えてくれた先生は
いまはいない
和紙に乗っかって
上 ....
雨止まずマッチ箱の家 いないいない 紙飛行機 夜を往く 縹色の霊 蘇生(された) 独り言.14 奇妙な日 虚空 水面(を) ふわふわタッチ falling stars 古いCD 知らないじじいが家 .... 身籠って 産み落として
遠のいていった 円の扇子

縹色に染めた夜空を次元のフィルターに通して
オパールが形を整えてゆく 円から欠け円へ満ちる

側面と円柱と竹のよう

東へ西へ梯子に ....
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アース ....
冷たい窓ガラスに
一匹のヤモリがいた
わたしとヤモリは
互いの存在を
ほんの一瞬で認め合う
空気がほんの少しだけ
動いた気がした
目が合ったのだよ
確かに
あの時

人間と虫
 ....
いつだか忘れるくらい昔のことだ
うたたねをしていたやかんは飛び上がった
お尻に大火傷を負い落っこちた
あららお水を入れ忘れた
それにしても駄目なやかんねえ
優しいおばちゃんは呟いた
無茶苦 ....
    蒼くて暗い水槽で
    浮かぶ海月のそのさまは
    まるでたましいのようなこと
    ふうわりとぷかぷかと
    あてどもなくぶらぶらと
    行きつく先もわ ....
 
 
理由のいらない椅子が並ぶ
未明に墜落した紙飛行機の残骸と
食べかけのルーマニア菓子
砂浜の砂の数は
既に数え尽くしてしまった
栞の代わりに挟んだ魚が
静かに発酵して
すべての ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ダム- あおば自由詩8*15-7-9
疼き- ヒヤシン ...自由詩11*15-7-9
せかいじゅうガアメ- Rin K自由詩14*15-7-8
おじいちゃんと私- 若桜自由詩215-7-8
雨の日の公園- ただのみ ...自由詩18*15-7-8
短冊に書いた平和- そらの珊 ...自由詩17+15-7-8
【_蚊を殺す_】- 泡沫恋歌自由詩16+*15-7-8
星合- あおば自由詩7+*15-7-7
暮らし- 為平 澪自由詩8+15-7-7
赤い酒- Lucy自由詩15+*15-7-7
小指姫- るるりら自由詩9+*15-7-7
水辺で- はるな自由詩215-7-6
戸惑い- 未有花自由詩12*15-7-6
猫背考- そらの珊 ...自由詩1915-7-4
薔薇- たもつ自由詩2015-7-4
約束- もっぷ自由詩315-7-2
かもしか、君が好きだよ。- チアーヌ自由詩1315-7-2
アブリルラビーン- 番田 自由詩115-7-2
★七月七日十七時七分七秒★七夕祭のお知らせ。★_- るるりら自由詩10+*15-7-2
みずうみ- もっぷ自由詩5*15-7-1
『遡上の果て』__卵から始まるはな詩⑥- ただのみ ...自由詩18+*15-7-1
短歌- 乱太郎自由詩10*15-7-1
雨止まずマッチ箱の家- 北大路京 ...自由詩615-6-30
銀河__2015/6/30/18:54- アラガイ ...自由詩10*15-6-30
縹色の霊- 朝焼彩茜 ...自由詩14*15-6-30
みずから- るるりら自由詩19*15-6-30
跳躍- そらの珊 ...自由詩17*15-6-29
やかんとおばちゃん- 宣井龍人自由詩11*15-6-26
蒼のなか- 石田とわ自由詩11*15-6-26
理由- たもつ自由詩1615-6-25

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