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綺麗にしてたつもりなのに
悲しみの中に蜘蛛が湧いた

わたしは掃除機をかけた
ただ、黙って、掃除機をかけた
闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の病棟にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり
 ....
死角がない人を全能という
視覚がない人を盲人という
月の裏側に着陸した資格を
死角はそれで狭まったのか
視覚の拡張現実が伸びたと
月に尋ねて見るきはあるか

四角く仕切られた ....
ひと粒の種の眠りに欹てて
空と地は結ばれる
養い子らの息
殻の中で膨れる水脈 
夢のからだが眠りを突き破るまで

太陽が孵す夏の日は澄んだ炎
抱きしめた夜は火傷を負って
欠片ひとつ 片 ....
思い出の欠片も落ちてはいない
生まれて初めての南の島
君はそこで何を探したのだろう

たなびく細長い雲に薄くスライスされながら
溶岩のような輝きを溢れさせ沈んでいく
座間味の濃い夕陽
崖 ....
あの夏の朝に 私が見たものは何であったか

まばゆいかなしみがほとばしり
そして私は そのまばゆさのままに
一心に 泣いたのではなかったか

       *


 あ あ
   ....
あかやあ きいやあ きんいろやあ

愛を暗示されれば
とは、なんだ、とは、なんだよ おい だれか、

あつい、朱金の星が宿る
遠吠えを、したらいいわね
韻がおしまいになる前に まだいるの ....
夢から覚めると
現実に囲まれる

自分の中にあるものが
現実になって現れる
自分だけの人生

ポジティブ思考が
良い現実を生み出す

豊かな世界が
現実というキャンパスに
描か ....
置き去りにされた筆は
黴びて、いいにおいを放ち

窓の隙間から吹き込んでくる青空は
甘く舌に転がりこんでくる
永遠を誓うように

誓われた永遠はキャンパスの上で
苦しみにのたうち回り
 ....
とり忘れられ
赤々と熟れ過ぎた
トマトが、ふと
地に落ちひしゃげ
鴉が舞い降りた

赤い飛沫を舐めとるように嘴で何度も
つつき、カァァァァァァ、と鳴けども
人びとは潰れた野菜など気 ....
れいわ何とかなんて
クソみたいな奴等はどうでもいいのに
NHKのニュースは「反自民の受け皿になった」的な
コメントで持ち上げていた

それに引き換え
同じく議席を獲得したN国党には
なあ ....
あ、

歌が聴こえる

ほら、よく聴いてごらん

なんだかとても寂しげな歌だねえ

あなたには歌ってほしくないなあ

もしもあなたがこの歌を歌うときは

僕は何をしているんだろ ....
{画像=190721190331.jpg}



{引用=
詩とかわいいイラストを融合できないかな~と考えていました。
詩の説明のためのイラストではなく、
イラストの説明のための詩でもな ....
風は立ち止まると消えてしまった
草木が{ルビ堪=こら}えている囁きを零すまいと
螢を宿した子宮のよう緑は極まり
森は風の帰りに欹てる

蝶の影が肩を掠めた
あるはずのない感触は誰かの笑いの ....
  あの時のきみがずっと
  ぼくの傍でねむっている
  少しだけ、雨の匂いをさせて

  笑いながら喋りつづけた
  言葉はむなしい闇にのまれた
  若く優しいだけでいられた
 ....
太陽があまりに悲しい
あの永遠の寂寥のうちに
蒸発の悲鳴さえ許されないとは

風が、吹いている
あらゆるものの上にある空から
火と岩と水の星へと

そして冷たく聳えている街は
き ....
崖地から火葬場を見おろす2階建てアパートに生息した 夕焼けのもらい火が6月の風を駆り立てて死んだ
そんな風の噂

あくまでそんな 何処にも届かない声を追い立てた喉を 震わせて
6月から身を ....
あじさいは
梅雨の
花房

時の静謐に
心の寂寥
抱え込み

うっとり
薮に
踏み込めば

赤々と滴る
薔薇の花、
また薔薇の花

此処にも
季節の快楽
眩めき
 ....
水面を幾重にも抱きながら藻が囁く
流れは何をも見送るもの
躓くものも うつむくものも
嘲笑うものも 祈りのひたいも

魚が撥ねる
いま その尾が視とめた光の破片が
太陽の剥がれた抜殻とし ....
犬が
ニコニコ笑って散歩しています
お日さまが
梅雨を乗り切り威張っています
夏は
爽やかなレモンが良く似合います

しかれども
それらはかりそめの
初夏の陽気なまひるの ....
六十四歳になってしまった
今更
文学への高い志しなんて持ってないよ

ただただ
インターネットいう海に
言葉の葦の舟で漕ぎ出しただけ
もしかしたらその行く末は
砂漠の果てに打ち上げられ ....
犬が
風に毛をなびかせている
冬毛はやわらかな鎧
夏毛はワーカホリックな諜報員
さっぱりと生まれ変わった夏毛たちは
世界を傍受する

遠い国のミツバチの羽音
湖でおぼれたアリがもがく音 ....
わたしの前の席が空いたけど
今しも都市のかなたに沈もうとする大きな夕陽を
見続けていたかったので
座らなかった

燃え滾る線香花火の火球のような
太陽だった
それを反射して真紅に光る壁面 ....
考えなしに
イイねなんて入れると
それで許されたと思って
自分で働いて生きて行こうという
気を失くします
(元々0に近いですが)
あなたがイイねをくれるまで
ずっとこの場所から
離れな ....
ほら、あの窓から記憶を
覗いてごらんなさい。
風が吹いてカーテンが
まだ、朝早すぎてだれにもふれられていない ひかり を孕んで揺れている。

そこにはかつてあなたの( )があった、と、重たく ....
巨大な宇宙の夕焼けが
今日も雨降りの向こうにやって来る
私も君も雨に濡れ
その時をじっと待っている
今日という日を取り逃さないため
在ることの不安に呑み込まれないため
祝祭の刻を、永劫の瞬 ....
わたしの大事な人形は
美人と言われた器量よし
ぬばたまの夜に家出して
レールに身を投げ轢死した
バカな恨みに身をやつし
身近な優しさ見失い
乙女の時を棒に振り
憂さを晴らしに酒浸り
昨 ....
大きな一頭のゾウの写真をこっそりと 
一人だけ見ることのできる男がいた

男はゾウを連れてきて
人々に目隠しをして触らせた

北の民はゾウの耳を撫でて
ゾウは耳だと言った
東の民はゾウ ....
  光に眩む草刈りの
  発動機の音
  青々とした虚無に吸われて
  日めくり捲る孫の手中
  また皆殺しの夏が来る


「頭のいい憂鬱はよろしくない 理屈っぽいのは特に
「そんなや ....
朝が来ると鏡の前でこい。を頭の中で漢字に変換をする。雑踏を歩くと踵が痛い、世の中に埋没する生き方を足し算し続けると、私は空を見上げない、結局地面を見下さない。黒板の文字がぼやけて、目を細めると現実 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12042)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲しみの中に- 印あかり自由詩12*19-8-24
闇と孤独(改訂)- ひだかた ...自由詩1219-8-12
まるでシカク- るるりら自由詩3*19-8-4
擬態標本- ただのみ ...自由詩4*19-8-3
南の島で君は- Lucy自由詩12*19-8-3
Happy_Birthday- 塔野夏子自由詩3*19-8-3
- 田中修子自由詩719-8-3
現実- 夏川ゆう自由詩419-8-3
置き去りにされた筆の言葉- 印あかり自由詩1119-7-28
夏の階に立ち- 帆場蔵人自由詩11*19-7-22
偏向報道- 花形新次自由詩219-7-22
- 印あかり自由詩9*19-7-21
散会_くじら_オノマトペ- ふるる自由詩119-7-21
反射光- ただのみ ...自由詩7*19-7-21
海からの光- 草野春心自由詩719-7-21
零度の透明- 新染因循自由詩819-7-20
さよなら、ジューン_アニマルズ- DFW 自由詩11*19-7-20
季節の快楽- ひだかた ...自由詩919-7-20
虫のなみだ- 由木名緒 ...自由詩15*19-7-20
初夏の犬の散歩- 秋葉竹自由詩519-7-20
六十四歳になってしまった- こたきひ ...自由詩719-7-20
アンテナ\ネバーランドはどこにもない- そらの珊 ...自由詩919-7-17
高架を走る電車の窓から沈む夕日を見つめていた- Lucy自由詩13*19-7-3
自称詩人にエサを与えないで下さい- 花形新次自由詩219-7-1
だいどころ- 田中修子自由詩9*19-7-1
夕焼け(改訂)- ひだかた ...自由詩519-7-1
わびぬれば- Lucy自由詩4*19-6-30
ぞう- 為平 澪自由詩319-6-30
内出血- ただのみ ...自由詩5*19-6-30
No_spring_chicken- かんな自由詩3*19-6-30

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