すべてのおすすめ
そよ風に負けている ひぐれ ゆるやかなひかり 
花火のか遠き子音 
あおぐ空で煙りとかくれんぼする月に ああ
そこにおるんね と あいそ笑う  
懐かしいね ともに見たあの日の火花は ほんの少しだけ本当だった 
あれは炎だ
理由も道徳も求めない炎だ
まごうかたなき赤い炎だ

怖れを知らぬ
黒い鳥が炎を目指す

命とはそういうものだ

せめて美しい君を覚えていよう
たった一日でしぼんだ朝顔
 ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。
スピーカーから、流れるテープ。

ツーリストが増える。
大型バイクが空気を、揺らして。

外国人が、増える ....
青い陶器瓦の下に埋もれた
記憶を掘り出してどうなるというのだ

焼け落ちた家の跡の
現実と幻想の交叉した風景の中に
私が立っていたあの日
陽光に照らし出された井戸の
湧き出る水に沈んでい ....
「しぇけなべいべなぁ」と書くための墨を黙って擦っている 雹かな?と思ったけど、シラウオだった
晴れマークの天気予報が
小魚が 朗らかに ピチピチはねて
アスファルトの下で壊死していた イノチも復活

死者だって降ってきて 必死に飛び跳ねて ....
繁みの間から語りかけてくる友だち

幼いころに拾い集めたら
食べるとどもりになるよ
あの子はきっと
食べたんだよ
という子がいた

友だちの中にひとり
どもる子がいた

きみはド ....
真夏の彼方から
静かな夜空へと手前に延びる
扉を開けると
独り涙に濡れている君がいた

ぽろぽろ汗を流しながら
仕事から帰り着いたばかり
ずっと一緒に生きていこうと
伝えた僕は
花瓶 ....
フィヒャアー
フィヒャアー

ぼく泣いちゃうもん
ママにだっこじゃなきゃ泣いちゃうもん

フィヒャアー

ぼく泣いちゃうもん
電気を消したら泣いちゃうもん
でも眠い時は暗くしてほし ....
道路に飛べない鴉がいた 危うく轢きそうになった
大人という者は 大人という冠を被ったガキだ
もう短い命だろう この鴉はそんな大人たちよりも
余程 命を懸けて生きている

……
 ....
投げキッスして逃げ去る足にドクター中松のバネの靴 おでこにおでこくっつけてジェリービーンズの雨降る 清々しい朝の光に芝の緑が艶やかに萌える。
美しい旋律は時代の背景となり、
脈々と流れ、
粘りを含んだ人々の呼吸の中で発展する。

季節の花々が咲き乱れる様は
まるで人間の感情のようだ。 ....
並ぶつもりで
並んでいるのではないし

何億光年も離れた小さな星の住人が
語り伝えた
神話など知らぬ

集まって
輝いているように見えても
それぞれ
果てしなく遠い

線でつな ....
涙を語るのは
あの流れに立つアオサギの得意とするところだ
ながれてゆく
今を
捉えようと
日がな一日立ち尽くす彼は、彼女は
ここに生き場所を求めているかもしれない
あなた、や、わたし。
 ....
蝉時雨が
それほど新しくない記憶を
影縫いするものだから
そのまま置き去りにもできず
立ち止まる

吹き出す汗
ハンカチを忘れたことに気づく
いつもそうだった
肝心な時に何かが欠 ....
君が隠すあの娘(こ)は誰だろう
そんなことまで整ったうたにしたい
わたしの心はまた自殺未遂
かなしさやさびしさを拾い集めに

また旅支度
帰ってくるつもりもないのに
旅先で帰り支度
お ....
阿佐ケ谷に引っ越したKに会いに行った
Kの働く作業所(主に知的障がい者の人たちなどが働く喫茶店)で
Iphoneのゲームの情報を交換などした
昨日ipadを買ったらしい
彼は高円寺の路上である ....
とりとるたらら
暑い中
とりりつぅたらら
汗を掻く
かすむ目の中
景色が揺らぐ
あたまがゆーらゆら
もやもやで
街路がユーらユら
ゆらいでる
並木がユーらユーら
ゆらいでる
身 ....
   窓を這う
   ゴーヤの日除けに
   蝉の声

   首に巻いたタオルで
   額の汗を拭く

   夏の昼下がり

   冷たい麦茶と
   生ぬるい扇風機
   微か ....
都合よく堕ちるサヨナラの螺旋  
検診前なので、節制中

恋愛前なので、節制中

節制クラブ、部員募集中



 
糸色 意図的 色々と
軽く 韻を踏んだつもりに なりながらも

ミシンは 踏めぬから
人には 踏まれぬようにと

歩き 続ける
これぞ 雑踏

雑多なコトを 考えながらも
大雑把に ....
瞳の奥底に隠れてこっちを覗いている
裸の抒情の手足を縛り上げ
哭きながら何度でも犯し続けよう
石切り場から運んできた
重い想いを凪いだ風に浮かし
寛容な字面をことごとく摩耗させて
のっぺら ....
ミッキー
世界中の君がひとりきりのふりをするのは
掛け替えのない存在でありたいからかい?
ミッキー
今日君のぬいぐるみを抱きしめている女の子を見たよ
あの女の子にとって
君のぬいぐるみ ....
一対の鉄塔が
街をはさんで見つめあっている
(病気のような時間帯)

頭痛もちの少女が
おぼえたての寂しさを抱きしめて
影をうつした空へ飛びおちていく
{画像=140727093221.jpg}




赤い緞帳越しに見える殺人現場、
暗闇に浮かぶ赤い血の色、
こぼれ落ちたワインの痕、
倒れた男が最後に見た冷笑が瞳に焼き付いている。
 ....
       伸びざかりの庭木にも負けず
        ぺんぺん草も群叢となって
       素っ裸の夏をオードしている
        セミのスケルツォに応えて

     なのに 老 ....
廻廊を二つもやり過ごすと以前の記憶は戻ってこなかった 。奥まった待合室には先着が何人か居て、そのうちの何人かは連れ添いの家族のようだ。しかし誰が患者で誰がそうでないのか、わたしには特に気にはならな ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12014)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そよ風に負けている- 北大路京 ...自由詩514-8-2
【五行詩】ひばな- 凛々椿自由詩714-8-2
夕火の温度を僕は知らない- そらの珊 ...自由詩2614-8-2
八月のそらの夢- umineko自由詩14*14-8-2
八月の記憶- イナエ自由詩18*14-8-2
「しぇけなべいべなぁ」と書くための墨を黙って擦っている- 北大路京 ...自由詩514-8-1
「おかえりなさい」- るるりら自由詩18*14-8-1
ドングリ- 殿岡秀秋自由詩914-8-1
真夜中の向日葵- りゅうの ...自由詩16*14-8-1
フィヒャアー- 朝焼彩茜 ...自由詩17*14-7-31
- 陽向自由詩8*14-7-31
投げキッスして逃げ去る足にドクター中松のバネの靴- 北大路京 ...自由詩714-7-31
おでこにおでこくっつけてジェリービーンズの雨降る- 北大路京 ...自由詩414-7-31
- ヒヤシン ...自由詩11*14-7-30
プレセペM44- Lucy自由詩18*14-7-30
凍える- 草野大悟 ...自由詩1*14-7-30
蝉時雨- nonya自由詩25*14-7-30
原石たちよララバイを- もっぷ自由詩614-7-30
高円寺、阿佐ケ谷、下井草、中野- 馬野ミキ自由詩314-7-30
夏・公園- ……とあ ...自由詩8*14-7-30
【_昼寝日和_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-7-28
都合よく堕ちるサヨナラの螺旋- 北大路京 ...自由詩7*14-7-28
節制中- 殿上 童自由詩21*14-7-28
ミシンは- 藤鈴呼自由詩2*14-7-28
わたしは喜んで嘘を書こう- ただのみ ...自由詩27*14-7-27
ミッキーマウスへ- ichirou自由詩8*14-7-27
鉄塔- はるな自由詩814-7-27
死骸は犯人を希求する_/_傷つきたいと思ったのは自分だった- beebee自由詩16*14-7-27
丘の街で_⑩- 信天翁自由詩314-7-27
空白の館- アラガイ ...自由詩9*14-7-27

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