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孤独な家である
夜になると
独り言のように明かりがぽつんと灯る
人の気配はするのだが
玄関がない ことりともしない
死んでいる ....
・
彼女は晴れの日でも傘を差している
雨を異様に怖がっているのだ
酸性雨を浴びると体が跡形もなく溶けてしまう
という話を子供のころに聞いて以来
ずっと信じているらしい
雨が降り出してから差 ....
わたしの手にとてもよくなじんだキーボードで、
いのち、と打って、
変換で、命、と出ないから、
めい、と打って、変換する、
いのちはどこへ、行ったのだろう。
いのち、と打つと、
胃の血、 ....
『便器に頭を入れて流してほしいんだ。』
その男は言った。
『えっ?』
あまりに突然の話しに戸惑う。
男はもう一度
『便器に頭を入れて俺を流してほしいんだ。』
別に、深い理由なんてな ....
からだがなかなか
かわかないので
手当たりしだいに
夜をあつめ
からからのからだを
あたためている
あたためている
そのうちに
いままで使った
うそや悲しみが
いっ ....
夜に
ぼけっと考えごとしながら歩いてると色々感情
ごっちゃになってなんともノスタルジックな朧月
満月もそう遠くないんだからこのまま晴れてな
悩む度に答えは出るし無理にで ....
何にもない
ただ真っ暗な空が
切り刻まれていた
いつも見あげていたはずなのに
真っ暗すぎて
切り刻まれていることに
気付かなかった
今 ....
日々にらみを利かせて
楽しく過ごされるため
頑張ってくださっている貴方は
政治的な方
わたくしには守るもの
ありませんので
いわせてもらったり
いわないことにさせてもらったり
楽し ....
夜をつくれるし
温度も変えられる
あなたが泣いていても
笑うことができるし
一日に七個のケーキを食べることもできる
わたしは
あなたのものになることもできるし
あ ....
頼みもしないのに
雨は今日も降ってきた
電信柱に
さよなら告げよう
きっと
寂しいと
思うから
ふじつぼが
乖離現象の
原因だったとはね
そういえば
昨日の夢の
夢の中 ....
アイスクリームは
こんなに冷たいのに優しい
甘い
すぐに消えてしまうのに
変わってしまうのに
甘くて
言葉の通じない
子供の笑顔もひきだしてしまう
冷たいのに
....
複雑の中の
単純さ
アルペジオの
和音
複雑な感情
簡単な気持
簡単な表現
複雑な気持
助けたいと言う気持
喜んで貰いたい気持
心が繋がっている
同じ気持ちになる。
....
ごめんね、顔を見せられなくて
僕は今日死んじゃうんだ
ごめんね、顔を見せられなくて
君があの日かけてくれた言葉嬉しかった
君があの日かけてくれた辛辣な言葉も嬉しかった
....
孫の走り寄ってくる靴音にも
萎縮する心がある
可愛い絵模様の靴の音なのだと言い聞かせてみても
すぐに戦中の行進へと
画面が切り替わってしまうのだ
あの時代の靴音は
平和の扉を無理や ....
女の子は涙でできているとしたら
それは逃げだというのでしょうか
うみがめの女の子は
涙を流しながら
出産します。
確かなことは
何もつかめなくて
....
緑の雑草、
白と黒との混血児…、
俺の心はどす黒い、
愚痴をばら蒔き歩いていく、
…ズボンは朱色にまみれた
川面は九官鳥が泳いでいく、
あれが真なる芸術なのか?
筆先の絵の具を噛み締 ....
ふと なぞる記憶
あの日みた 風景が
最後になるなどと
誰が考えよう…
眩い その笑顔の先に
変わらない
夏の陽
またね
が、こだましてゆく
どこから生まれてきたのか
どこまでゆくのか
なにが正しいのか
間違っているのか
なにをしていればいいのか
なにをしなくていいのか
だれも知らないのに
どうしてあせるんだろう
....
ホタル、採れたよ
光の点滅する虫かごを掲げて
妻と娘が遠くから走ってくる
遅かったじゃないか、心配したんだぞ
そう言って犬と駆け寄る
月明かりの下
家族で手を取り合う
(犬は ....
振り向けば銀鼠
雨の格子に閉じ込められた独りよがり
メリーゴーランドから逃げ出した木馬の
回転しか知らない走り
雨の日のベランダで
列になって群れないパレード
眠らせてハモンドオルガン ....
空いた
椅子の上には
ゆうぐれが降っていて
絵描きになれない風たちは
せめてもの代わりに
言葉を混ぜて
去っていく
取り残された場所に
おそらく施錠は
必要ない
....
絶望して
かすれたような希望に
しがみつくのも
哀しくなるようなとき
呪文をとなえるようになって
もうずいぶんがたつ
このこころ癖とさよならできそうだ
9 ....
今日の夕方 あなたに 逢いに行くよ
傘をさして 秋雨に肩を貸して
くたびれた花 疲れた川のほとりに
あなたを休ませる 大きな木があるから
愛すること それはとても簡単
難しい ....
着信気づかなかった
今 地下鉄
今日 外は金木犀の匂いがしてる
ぼくよりも
孤独を決意したたましいから
メールがきた
金木犀ははまだ
埃っぽくなった葉のま ....
夏の陽射しの中
曲がりくねった道を
君と一緒に歩いていると
丘一面に黄色い向日葵
僕はスケッチブックとクレヨンを取り出し
道の傍らに座り込んで
丘一面の黄色い向日葵をスケッチブック ....
ロージー
なあ
いらないよな
しあわせなんて
いらないよな
ロージー
金なんて
いらないよな
ロージー
なあ
季節なんて
いらないよな
いらないよな
ロー ....
扇風機は空を飛ぶ
ちょっと角度を変えてあげれば
扇風機は空を飛ぶ
ちょっと力を強くすれば
扇風機は空を飛ぶ
ちょっと羽を大きくすれば
扇風機は空を飛ぶ
....
17の夏、あの子と
ブラブラ、ブラブラしてた
大学受験も考えなきゃならんしさ
そろそろ、真面目になんないと
ああ、わかってるよ、わかってる
何もかもに集中できず
机に向かえば脱力し ....
ジーンズをはいたあの人を一目見たくて
地下鉄の階段をのぼって、まぶしい光に触れた
淡いブルーのコースターに
カラコロと氷をかき回す
ストローが映って
はっとするほど
あの人は、きれいだ ....
烏龍ハイのグラスに
きみの影が映る
悲しいことがあったのかな?
僕はデリカシーのある男だから
直接的には聞いたりしないよ
コースターに
ひとこと
「今日のパン ....
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