すべてのおすすめ
ぼくらが詰まるのは
おもにモノやヒトだ
モノやヒトと過ごす時間を大切にすれば
モノやヒトとの距離を適切にすれば
つまり愛することが身近であれば
相手あってのぼくらなら ....
ひと息ついて
何を飲もうかな と思った時に
いつもの紅茶のティーバッグが手を挙げた
だから紅茶にした
そういうふうに私は
一人暮らしをやりくりしている
風を聴く日は多く
大きな声では言え ....
キャベツ千切りサクサクサクサク鳴りませら
したら意識、
奥まってゆく、 だんだんと
深まってゆく、 ゆっくりと
開いてゆく闇、 漆黒の
隙間隙間に優しい顔顔顔光り輝く
から
いっそも一度 ....
詩人の魂は宙を漂う
世界の響きを繊細に読み取り
心の琴線の僅かな震えを感じ取る
言の葉の海に身も心も投じ
狂おしく悶え苦しむ
時に歓喜の旋律を奏で
時に絶望の闇の淵 ....
寒空の下で
冬を謳いたくなる
大寒を 目前にして
落としてしまった思い出を
必死で 探すみたいに
防寒具は 必須
ちょっと ギャザーが入ったヤツが
オツです
キュッと ....
どこかの駅で
列車や言葉や人影など
待っていた
観念的な雪を肩に
積もっていくにまかせ
けれど沈む日の悲しさだけは
わたしたちを灼いてい ....
水子たちの
うつろな口から
明日が よだれのようにこぼれた
舗装された道をわたしたちがあるく
霧もないが月もない夜
大声で笑いながらあるく
ここは観光地だったけれど行列してまで食べたいものなどなくて
カラオケ喫茶みたいなところに入りオムライスを注文した
オムライスには外れがない
その代わり当たりもない
店のなかはペ ....
死刑廃止論者は
国家権力が仇討ちするのに
反対なのであって
殺人自体に反対な訳ではない
そうでなければ
殺人犯の片棒を担ぐはずがない
従って、民間人が
被害者に代わって
殺人犯を殺れば ....
影を踏んでみる
ドキリとする
世界が止まる
数えてみる
いち・に・さん
空を見上げる
太陽が輝く
白い雲が流れゆく
山の向こうへ
いち・に・さん
地平線に視線を落と ....
世界のどこかで
猫が丸まって眠っている
その背中を撫でてみたとき
自分が誰かわかる気がする
どうしてあんなに
夕焼けが燃えていただろう
どうしてあのとき
泣いたりはしなかったろう
レモ ....
険しい谷の崖っ淵
眼下にはうねる濁流
芸術家は
おもむろに背中から翼を生やし
かろやかに上昇気流に乗り
向こう側の崖に
降り立って見せました
芸術家は皆の喝采を浴び
伝説になり ....
訳の分からない事件は
取り敢えず
イスラム過激派の仕業だと
言っておけば済むので
楽だなと思う
だからと言って
地下鉄サリン事件も
そうだったなんて
言い出しやがったら
俺が許さ ....
そこで 街に住む誰かが描いた絵や
立体作品を見ていると
人気のない通りの何処かから
バンドの演奏が ぼんやりと 聞こえてきたりした
海に面した通りに スーパーマーケット そし ....
死んだはずの妻が、腐敗した体をひきずって襲ってくる!
暗黒の密室地下を舞台にしたゾンビストーリー!
・・・古事記。
カミングスーン明和電機の社長が奈良でのワークショップ
を終えてつぶや ....
太陽の匂いが漂うんです
懐かしいあの土手沿いの道の一画に
両手から
はみだしてしまう大きさの
おおきな亀裂のあるトマト
とうさんが ....
その町に着くとAと俺は新築の高層アパートの7階に部屋を借りて住みはじめた。8月。青い空にはツイストロールの形をした雲がいくつも浮かんでいた。共同生活はうまくいかなかった。食事や音楽の好みの違い、お互い ....
次世代のために
誰かがしなければならないから
そうやって
きずだらけのわたしを見ないふり
すんなよ
わたし、うまれなくてよかったんだよ
わたしのおかあさんおとうさん
だれかのおかあさ ....
首を幾度か右に左に旋回させて通電を試みるも、精神はどこか奥深くへ潜り込んでいた、日付変更線を少し過ぎたあたり、床に突き立った一本の小枝だった、これはなにかの目印だろうか、それともどこかから投げ出さ ....
言の葉を意味も無く
黙々と繋いでゆく作業は辛い
肩を落とし
改札口を出るとほどなく家は近い
商店街を彷徨いながら
肉屋の前に佇み
揚げられるかたまりを眺めた
一個100円のコロッケを ....
160717
ゾンビにはなりたくない
奴隷生活はご免だ
やめてくれ~
いくら悲鳴を上げても
ご主人様はジャズ聞きながら
投資物件を探している
騙されるなよと言いたいけど ....
きえねばならない思いをかかえて
心の溝を覗くとき
淵に足をすくわれそうな闇を前にして
問うてみる
闇は誰のため
誰の物でもない
とてつもなく広がる
だれそれのたそが ....
こどもをつくるためになんども
なんども裸で抱きあっているあいだ
ケーキをまえに三人で写真をとり
それを実家や友達にメールしているあいだ
ぼくはずっと
防衛省でコストダウン ....
軽く立ち歩く音 、迫り来る
響く裏廊下廻り 、ペタペタと
君が現れるいつもの時間、
濃密な沈黙にいつの間にか
白壁の前で膝を抱え
白いスリムのジーンズ
相変わらず
君は24歳のまま
....
午後の壁で
冷たい粉を拭う
わたしではなく、
あなただけが白い
子供になっていく海
無色透明な硬いさそりのようだ
一回きりの
嚏
手のひらに真珠をのせ
なめらかに海に流す
一連の動作は帰ることを意味する
君を待って
長らく浜辺で時を過ごした
捨てられたボトルや
流れ着いた流木と共に
私はもう待たない
....
ティーポットにそっと忍ばせる
その秘密が彼女には宝石すぎたから
一番上等なカップ&ソーサーでもてなしながら
待っている
誰かが口火を切るのを
「あらご存じなの?
頬は上気して
....
私たちの血に
記憶が
あるのならば
英霊はやがて
太陽の下に
くっきりとした
その輪郭を現す
私たちの血に
歴史があるのならば
一度の挫折が
終わりではない
繰り返される
....
音の滴、斑点となって飛び跳ね
郷愁、遠く奥から到来する
堪らない憧れ、未知から打刻され
遡行する時間、源頭の水流を浴びる
振動する大地 、脈打つ心臓
終わることのない命
....
きのうあたらしいところに行った
ひとりでは行けないところだった
猫の耳たぶがどこにあるか しってる?
わたしはきのうそれを見たんだ
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