すべてのおすすめ
もう共感しなくなった年月が
物干し台にほされてる
夜になれなかったやみが
陽だまりで喘いでる
でも生きる方法なんて
なくならないのだと
笑ってる

昔言ったことのある言葉が
小川に産 ....
僕は見たんだ

きみは
そんなのはいないって
否定するけれど

横須賀の海に
照らされて
瑠璃色に輝く

猿を見たんだ

「サル!」って呼び掛けたら
猿は僕の方を振り返って
 ....
透明な何かがかすめた
それで十分
脳は甘く縺れる痛みの追い付けない衝撃に
砕かれ 失われ
死に物狂いで光を掴もうと
欠片たちは
凍結されることを望みながら
永久に解読不能
時間の延滞の ....
ごきぶりをみて
にげだして なきだした きみ

きっと いまの きみに

「せかいで いちばん こわいものは なに」

と きいたら

「ごきぶり!」


まよわず こたえる ....
カモフラージュされてしまうほどのオレンジ
大抵の人間が「夕陽」と呼ぶ現象が訪れる頃
少し冷たくなった風が そよと吹きかければ
花びらは ゆっくりと お辞儀をし始める

隣に似合うのは か ....
おい、みんなあ

声なき声をきいてるかあ

悲しかったり

つまらなかったり

みじめだったり

苦しかったり

そんなとき

みんなあ、声なき声をきいてるかあ


 ....
高架下に流れ込む
川は
いつも後ろ姿

追い越したくても余地はなく

一定の速度を保持し
行列を維持して
たどたどしく
けれど確実に
進んでいく


迷いながら
躊躇い ....
行ったり来たりの場面展開
ブランデーに似合うホワイト
真っ黒な猫に 似合う
根っこが確りしてる味
寝っ転がって 認めた
唯一の 甘さ

消しゴムの絞りカスや
カレーに入れる 最後の ....
静けさ
ちょこんと
夜底に
座っていた


 剥き出しの界、像なき界
 それは決して混沌ではなく
 何かを伝え何かを造形している 
 響き木霊し無限の力の生動する
 もう一つの界、 ....
よく晴れた初夏の午後
家の庭で、ダウン症児の息子に
青い帽子を被せる

まだ{ルビ喋=しゃべ}れない5才の息子は
うわあっ!と
帽子を脱ぎ捨てる

部屋の中にはBGMの
ロックが流れ ....
透明な羽が浮かんでいた

透きとおっているけれど
それは無いということではなくて

小さなシャボン玉は
虹を載せてゆくのりもの
パチンとはじければ
虹はふるさとへ還る

ふいに風
 ....
暗がりに恋情を隠す
心音が落ちてゆく
水の階段を登り下り
君の肌の質感に流され
簡素な語彙に抗えない
私の内部の熱源に点される
愛にも似たようなもの
鍵はそのままにして
綺 ....
本気になれば
生まれてから死ぬまで
一分一秒もらさず
動画に保存することが
出来る時代になった

超長編ドキュメンタリー映画
「そこらにいる単なる
ジジイババアの90年近い人生の軌跡」 ....
あした生きていたらひばりは80歳になる

酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ


レコードデビューまえ9歳の彼女は巡業中バス事故に遭う

死体としてならべられ白い布を顔に被されそうな ....
 白い景色の中で回るメリーゴーランドに人はいない。
 何かの気配を感じる朝はいつもより濃い目の珈琲を飲む。
 人工的な村は閑散として涼しげだ。
 そして私は今日もまた何かに迫られて過ごすのだ ....
木の高いところに骨がかかっていて
鳥が面白くなさそうについばんでいる
手にしたほうきでつついて落とすと
地面に落ちたそれは乾いて白い

夜中に夢から覚めて
台所で水を飲んで寝に戻る
さっ ....
朝は胸元を掻きあわせる、ひとりぼっちでうす水色の空のしたあるいている、しゃべることのできない胸のうちにぶらさがるのはサナギ、だまって羽化する日をまっている。夕暮れがきた、ほれ、いくつめだろうか、折って .... 雨が降っている
間断なく

なぜ 雨を物悲しく感じるのだろう

たとえば 勢い良く降る驟雨は 元気で精悍ささえ感じる
まっすぐで 常に潔い

でも 夜になり 家のなかで ひ ....
淡い知覚の海に 
ふと あたたかな弾力
戸惑いながらも知らぬ間に 
綻んで往く 原初の蕾


声音と面差しは波のよう
外から内へ 内から外へ
柔らかい殻を脈動させながら
会得して往く ....
薄く なまめかしい生を 朧にたずさえて
キミは 呼吸している


しみじみ キミは 黒曜石だ

意識する外界に ぶしゅと 放出させたものは
どんなにか甘美な夢でしょうか 
キ ....
ぬっとり湿った夜の膜を
そっとふたつの指で広げれば
胸を裂くような光のしたを
あたたかさ、なさけなさの影が歩いていた

カーブミラーの歪みのなかの
少しだけ正しい領域を
裸足で歩くわたし ....
空腹のわたしに
パンを焼いてやるよ
というひと
でもあんまりやさしいので
ついていくことができない
さむいくらい空腹で
びんの蓋もあけられないというのに

波がひくみたいな当然 ....
俺みたいに
ウンコしながら
スマホで書いたものが
ウンコみたいなのは
当然と言えば当然だが
神妙な顔をして
パソコンの前で腕組みしながら
考え書いたものが
ウンコでしかないのは
悲劇 ....
ゆらり
ゆらめき消えてゆく
あれは幻だ

人生も過ぎてしまえば
ゆめまぼろし
ゆらり 
ゆらりと揺らめいて
消えてゆく

朝生まれ
夜は死んで逝く
カゲロウ

一日一生
 ....
外の日を入れよ、
外の日を

目を、眼を
ひたすら瞑り


泣きたい時はただ泣けばいい
自分で自分を哀れむことは大切なこと
深く哀れみ自ずと涙が流れるとき
涙の温かみは己の命の熱の ....
君のうなじが
白くうつくしいので
ことばを失くし


つつじ柄の着物に
雨が落ちてくる
そっと和傘をひらく
しぐさに湿り気が帯びる


 四つ辻まで
 ご一緒しましょう ....
冷蔵庫をいつもの如く勝手に開け
これおいしー?とコンソメキューブを持って聞く

これはそのまま食べられないよと言っても
好奇心の悪質は止まるはずがない

ダメダメダメダメ!
カンシャク
 ....
あなたを中心に地球なんか回させない!
親の意地である
子が中心に宇宙さえ回る
振り回されてたまるか!

 あなたを中心に地球なんか回させない!
 
   
   よく乾いた洗濯物をたた ....
ぼんやりと
ぼやけている世界に
浮かんで
あたふたとしているのだろう

あのイエスを見よ
どっしりと構え
落ち着きはらっていた

神の御手の上で
右往左往している
小さい人間よ
 ....
咲いた翌日から続く
低温と
強風にも耐え
寄り添って直立を支えあう

ある日訪れる真夏の陽気に
結束は緩み
感熱性の花びらは
ひた隠してきた
雌しべ雄しべの位置をも露に
くろぐろと ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12042)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もう共感しなくなった年月- 新人さん自由詩5*17-5-31
美しい猿- 花形新次自由詩617-5-31
スティグマティクス- ただのみ ...自由詩11*17-5-31
ごきぶり- 巴(とも ...自由詩6+*17-5-31
菜の花が見えない- 藤鈴呼自由詩2*17-5-31
声なき声をきいてるか- 吉岡ペペ ...自由詩417-5-30
夕暮れの赤い川- Lucy自由詩9*17-5-30
らヴ・ちょこれいと- 藤鈴呼自由詩2*17-5-30
浸透する静けさ(改訂)- ひだかた ...自由詩717-5-29
息子の叫び- 服部 剛自由詩317-5-29
夏へ向かう羽- そらの珊 ...自由詩16*17-5-29
トイレの鍵- かんな自由詩3*17-5-28
ドキュメンタリー- 花形新次自由詩317-5-28
ひばり讃歌- 吉岡ペペ ...自由詩317-5-28
無題- ヒヤシン ...自由詩9*17-5-28
水鳥の夢- 春日線香自由詩917-5-27
ばらばら- 田中修子自由詩8*17-5-27
- 前田ふむ ...自由詩11*17-5-27
三つの微笑み- ただのみ ...自由詩5*17-5-27
しじみ- るるりら自由詩12*17-5-26
犯す- 印あかり自由詩20+*17-5-25
パン- はるな自由詩217-5-24
オナニー自称詩- 花形新次自由詩117-5-24
カゲロウ- 星丘涙自由詩4*17-5-24
太陽- ひだかた ...自由詩417-5-24
つつじヶ辻- かんな自由詩9*17-5-24
コンソメキューブ- 朝焼彩茜 ...自由詩1317-5-23
意地が抜けたら- 朝焼彩茜 ...自由詩517-5-23
一事に励め- 星丘涙自由詩3*17-5-22
チューリップが限界に気づく時- Lucy自由詩10*17-5-21

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