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  旅


こころは
しらないうちに
旅に出る

笛のねに さそわれて
むかし 人びとがすんでゐた
海辺の村で
潮風にふかれてゐる

いつになつたら
かへつてくる ....
ふっと森の脇道に
消える女の
コートの裾が引き摺られ

土煙上がり
瞬間の
狂騒に黒い幹がそそり立つ

森はやがて雨に濡れ
ひっそり静まり返っている
さむい朝
世界じゅうで息は吐かれて
甘い詩をなめて生きていくの
といった
彼女が死んだ
僕の経営するさみしがり屋は年中無休だよ。
店先にちょこんと座り、君が来るのを待ってるよ。
青、
樹間に揺れ
白い巨鳥、
羽ばたいて
僕は行く
天に呑まれ

光の矢、光の矢!

蒼穹は割れ
漆黒の宇宙が唸っている
よく気にくわないものがあれば
重いとかウザいとか
軽々しく口にする阿呆がいるが

生きていく上で
大抵のことは
重くてウザいものだ

それを覚えておかないと
いつかバチがあたるよ
 ....
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ
 ....
目と鼻の先だからと油断しちゃいけない。
象の目と鼻の先って、結構なかなか遠いよ。
真夜中を折り返す靴下に
冷たい指を隠して座った

追われているような気分
追いかけてるような時間

迷路を抜け出す道がない
その胸の果てはどこなの

ススキが揺れて手を振り
さよな ....
無数の
真っ白な天使が
堕ちくるころ、想う、

あの夏、あの島で
透明な波の下、泳ぐ
ひとりきりの人魚の微笑みを。


雲の上に
漆黒の、帆船が、飛んでいる、

自由さがす百舌 ....
幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ

人は誰でもするよね

誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
 ....
地球人という名の宇宙人

ねえ、気づいてる?

たまに飛行船を飛ばして、
地球っていう星の監視にいきます

地球人はとてつもなく、
愚かで醜くそして無能だ

ねえ、気づいてる?
 ....
咲き誇る冬の薔薇
清澄な空気に
白く濡れたふくらはぎ
閉じられる傘

雨上がりの明るみに

触れ合う額と額
優しい石鹸の匂い
紅に染まる薄い頬









 ....
お金じゃ買えない、掛け替えのないものを、私はきみから貰ったんだよ。 雲、流れ
流れ、雲が空をいく

ぽっかぽっかり青を裂き
気流の鳴る音、響かせて

澄み切る初冬の夕暮れに
荒れる呼吸を収めては

私の宇宙を横切って
流れ、雲が空をいく


 ....
(うしろの正面ダアレ)

、いきなりですが
羽根を持ちあげては殺しあう

郭公が鳴いた

鏡に映るのは化粧の白い羽根

声音を十二階変化させ
モノマネをする

知らない
 ....
僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
ゆっくりと歩く蝸牛
それで
どんどんと黄昏の国が過ぎて
宵闇せまる暮らしの中で

わたしも
立ち止まったままの
蝸牛

さまよえる
迷子

冷たい風が
「シッ!」
っと ....
二足歩行の人間だけが
垂直に天を仰ぎ見る

天の先を凝視して
天の先を認識して
天の先を創造して

歩いては立ち止まり
立ち止まっては歩き
一夜、すぎ
油の匂いのする聖水の
油膜を
洗い、すすげない、
その匂いにキャンキャン鳴いている
かしこい顔の犬を追いはらい、
泣きそうな君を
バス停までだけどね
見送ったのに、
君の ....
「わたし壊れてるから優しくしてね!」
って微笑みながらナイフで切りつけるスタイル
抵抗してはダメ、声を出してもダメ
水気の多い果実を切った匂いが部屋に満ちる

(ほうら、やっぱりそんなオチ) ....
芝生の上にすわって
ぼくは
ポケットのビスケットを半分にして
ひとつきみに渡した
「あげる」って言ってから
ぼくはもう半分を食べた
きみは
となりにいなかったから
きみのぶんもぼくが食 ....
深いクレバスの底をめがけて
落下する白亜のプテラノドン

クレバスは狭く無風だから
翼を広げることができない

風に乗ることができなければ
翼竜は落ちるだけ

深い夜の底の
暗い氷 ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
{画像=191217132857.jpg}


{引用=
例によって言葉+イラストの組み合わせで詩をつくる試みです。題名も作品のうちになっております。
題名の役割は、昔は単なるラベル、中身の ....
吹雪はやんだ
静寂が深々と夜を沈めている
遠くで
プテラノドンの悲鳴が響く
ただ一度だけかすかに
電車の警笛のふりをして

吹雪の中をどれくらい歩いただろう
自分の足跡を見つけた時
 ....
回転台の壊れたヒーター
この部屋を暗室にしているカーテン

うまい嘘をつく季節風

渡すのか
渡すべきか

この使いきれない肉体を
その本質さえ死なぬ我が魂を
御存命でしょうか
なんて言われたらあなたはどうします
餌が鳩を縛るまま
衰退は止められなかった、と
御存命でしょうねたぶん
ただ、絵筆に描く人が見あたらない
それが哀しいのです

 ....
その墓はアフリカ大陸が視える小高い丘にある
だけど墓地ではない あるのはその墓だけ

その墓には埋葬された彼の名前も
1894.5.27に生まれたことも
1961.7.1に亡くなったことも彫 ....
殺してはならない

殺されたくもない

なのにさ
ゴキブリは平気で叩き殺せるし
殺さずにはおれない

たぶん神様も咎めないだろう
拍手喝采するかもしれない

戦争では
戦場で ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅・遺作- 石村自由詩19+*19-12-30
- ひだかた ...自由詩619-12-30
彼女- はるな自由詩619-12-30
さみしがり屋- クーヘン自由詩12*19-12-29
蒼穹- ひだかた ...自由詩619-12-28
バチ- HAL自由詩7*19-12-27
疼痛宿痾- ひだかた ...自由詩519-12-26
- クーヘン自由詩5*19-12-24
wasteland- ミナト ...自由詩319-12-24
寂しい空に(聖夜礼賛)- 秋葉竹自由詩619-12-24
幸福を満載に積んだトラック- こたきひ ...自由詩919-12-24
地球人へ- 都築あか ...自由詩119-12-24
再会- ひだかた ...自由詩319-12-23
かえない- 水宮うみ自由詩1*19-12-23
流れ、雲- ひだかた ...自由詩619-12-18
郭公- アラガイ ...自由詩7+*19-12-18
改行- クーヘン自由詩10*19-12-18
くらやみ蝸牛- 立見春香自由詩1319-12-18
凝視- ひだかた ...自由詩219-12-17
一夜、すぎ- 秋葉竹自由詩1019-12-17
天使はみんな恩知らず- もとこ自由詩6*19-12-17
12月- 両性具有自由詩319-12-17
その叫び声は- Lucy自由詩4*19-12-17
中村くん(改訂再録)- ひだかた ...自由詩5*19-12-17
空の計器- ふるる自由詩219-12-17
朝になっても歩き続ける- Lucy自由詩5*19-12-17
円環- ナンモナ ...自由詩12*19-12-16
失地- アラガイ ...自由詩13+*19-12-15
夜の果ての墓- HAL自由詩6*19-12-15
ゴキブリ- こたきひ ...自由詩219-12-11

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