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写真になった父が 昔よりよく喋るようになった
弘法大師ゆかりの寺で ボロボロのジャンバーに
白髪を風に舞わせながら 少し笑ってピースなんかして
誰もいなくなる家を前に大丈夫、だというふうに ....
――風よ 

木の葉をさざめかせ
やさしく掻き乱し

花房にそっと触れ
散り際へと誘う

子猫の背を撫でるよう
湖の面を煌めき立たせ 

風 おお風よ!

おまえが気まぐれに ....
四方に充満した水の粒子が
わたしの髪の毛を
ちぢれさせてゆく
梅雨に不機嫌になるのは
そんな他愛のない理由だった

透明な傘を持ち
すれ違う人が
生真面目な歩幅で
人を殺す理由
人 ....
私たち親子の手を見比べると

娘の手は白くて 細くて
張りがあって美しい
私の手は皮膚が薄くなって
血管が浮いて見える

やはり手には年齢がでるね

真面目なだけが取り柄で
洒落っ ....
元カレのTシャツで牛乳拭いている  
砂漠の真ん中で
洗濯機が回っている
インド綿のシャツを着た官吏が
時々中を覗きにやって来る
 
飛行機が上空を通過する
やり場のないコウモリ傘や
目新しい嘘を乗せて
 
真夏日 ....
踏まれた影は
足裏を剥がれ
午後の陽なたに取り残された

じりじり
地面に焼きついて

暗室に水を滴らせ
白く感光する
幼年の記憶

影を踏んだ子は
逃げていく

どこまで ....
家を背負っているのではない
としても
先祖代々の戒名が殻に閉じ込められ
捨てることなど出来無い重み

ああ
家を捨てたナメクジよ
お前は…
 
傘もかわかない間に

また 雨がふる

あなたの瞳に 雨がふる




 
神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人

懐かしの? 

わたしは懐かしのを知らない

知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの



右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
私は風邪で寝込んでいた
友達の誰もいない街で
言葉を無くした
フトンの上で
あまり眠れるというわけでもないまま
何かを感じていた
しばらくして起き上がると
イスに座って
窓からの風に吹 ....
{引用=(わたしには言いたいことって一つしかなかった)}

全てであって唯一であって
たとえて神さま宛ての一度きりの手紙だとして だから
たくさんを考えてたくさんを削ってみて
「伝わる」って ....
たとえばある種の硝子を隔てて
見つめても そこには世の冷たい写しと
見飽きた己の顏しか見いだせないのだが
硝子の向こう 不可知な領域からは
こちらの姿が逐一観察できるように

ひと筋の時の ....
職業は会社員
仕事は数字を殺すこと
会社に入るまで知らなかった
仕事は数字を作ることだと思っていた
ところがそれは間違いで
一年の始まりにはすでに数字が
月の始まりにもやっぱり数字が
山 ....
 湖岸に立つ私に風は爽やかで
 静寂の中に鳥たちの声が聴こえる。
 靄のかかった湖面から小枝が屹立する情景は
 私に生命力の尊さを教えてくれる。

 静かに歩み寄る初夏の足音に耳をすませ ....
 
ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ ....
言葉のたりない夕ぐれは

悲しみばかりが増すようで

いのりが言葉にのらないんだ

あたらしい朝でも来れば

疲れはとれて涙はかわいて

たぶん大切なこと思い出すよ


駐輪 ....
わたしは影だった、窓ガラスに映じた偽の青空に
殺された連雀の影だった。
わたしは灰色の羽毛の染みだった――しかもわたしは
反射した空を、生きて飛びつづけた。
また部屋の中からも、二重に映して見 ....
ハイスクールの生徒だった頃
バスを待つ間、暇で
バス停のわきにある
コインランドリーに
何の気なしに入ったんだ
そこで
乾燥機の中で回転する下着類を
見てしまった僕は
それ以来
コイ ....
 
ブローチ

妻が声をかける
隣室から
お出かけの
ブローチを見てくれと言う
あれこれ五つばかり

結局、黒髪に合う
黒みががったのにした
素朴という言葉がある
辞書にはス ....
        卒寿となった いま
おらはすなおに 向きあえなくなった
        たとえば 漫才にも
       絶えず輪転をつづける
     中学大学時代での走馬灯が
      ....
青い血と、黒い血―白い血
すべてが、交ざりあって


赤い血


深い沼のよどみは
美しい湖よりも信じられる
汚れた水面のしたに
隠れたものの数 ....
チェスのオープニングに
苛立ちながら
不味いコーヒーを口に含む

朝からセントラルパークの
群衆を惹き付けるだけの
気力が沸き起こらない

相手のGMは
シシリアンディフェンスで
 ....
裏通りの汚れた酒場の階段で
少女が泣いてる
馬鹿みたいな拳銃を下げた警官に
殴られた左瞼を腫らして

「断らずに寝ればよかったんだ」
「そんなことしたら赤ちゃんが死んじゃう」
「死なない ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
藤は支えが欲しかった
己が生きて行くための

桜は藤を必要としなかった
だが支える力は持っていた

今では一本の木のように
鬱蒼と密にからみ合うが

異なる性を持つもの同士
時を違 ....
白骨死体と言っても
完全に白骨化していれば
もはや化学物質の集合体なので
正直気分的にかなり楽なのは
否定しようもないが
身が残っていたりすると
それがちょびっとであっても
引いてしまう ....
水より安い酒を友としている 長文及び乱文のごとく酒 おてんとむしは かくれんぼ
ちいさな星は めだつけど
みかけよりシャイなのさ
スターの数は 数えないで


すっかり いじけた おてんとうむし
さいこうの隠れ家 見つけたよ
大切な 種 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12014)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
写真- 為平 澪自由詩715-6-10
風と共に念ず- ただのみ ...自由詩14*15-6-10
パーマネント_ラビリンス- そらの珊 ...自由詩12*15-6-9
【_娘の手_私の手_】- 泡沫恋歌自由詩19*15-6-9
元カレのTシャツで牛乳拭いている- 北大路京 ...自由詩1115-6-9
真夏日- たもつ自由詩1315-6-8
影踏み鬼- Lucy自由詩13*15-6-8
カタツムリ- イナエ自由詩18*15-6-8
雨模様- 殿上 童自由詩14*15-6-8
木漏れて- 芦沢 恵自由詩16*15-6-7
誰も知らない日- 番田 自由詩115-6-7
___(2015.06.07)_往復書簡840)- もっぷ自由詩315-6-7
長くも短くもなく終わりも始まりもまた- ただのみ ...自由詩18*15-6-7
殺し屋のパラドックス- ただのみ ...自由詩14*15-6-6
明け方に- ヒヤシン ...自由詩7*15-6-6
梅雨- たもつ自由詩1315-6-5
大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩815-6-5
ナボコフ『青白い炎』第一篇・試訳- 春日線香自由詩2*15-6-4
コインランドリー・ベイビー- 花形新次自由詩215-6-4
_ブローチ- 生田 稔自由詩615-6-4
丘肌の淋巴腺⑤- 信天翁自由詩215-6-4
そしてすべてはあるべき色に- ホロウ・ ...自由詩3*15-6-4
私の1日- 花形新次自由詩315-6-3
flamingo- mizunomadoka自由詩215-6-3
天を見つめるということ- そらの珊 ...自由詩22*15-6-3
藤と桜- ただのみ ...自由詩16+*15-6-2
白骨死体と私- 花形新次自由詩115-6-2
水より安い酒を友としている- 北大路京 ...自由詩715-6-2
長文及び乱文のごとく酒- 北大路京 ...自由詩515-6-2
_たんぽぽに抱かれて- るるりら自由詩8*15-6-2

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