すべてのおすすめ
きみがねむるまで
うたをうたおう
このよのふあんは
すべてわたしがたべよう
やすらなここちのべっどで
きみはすくすくそだつだろう
それをみて
わたしもすくすくそだつだろう
ははとして
....
何かあるはずだ
死角だけが欲しい 学習したものはいらないから
驚かせろ 貴殿の役目だろう
何かあるはずだ
首を傾げる阿呆な振る舞い 呼んでない
もの足りなさの 本当は満足 月に似 ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は
だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように
誰かに
だまされ ....
エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい
夫婦喧嘩しながら
酒を飲む
楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく
その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
生命線の短い人が
やたらはしゃいでると
少し悲しくなっちゃって
涙出ちゃうけれど
その一方で
きみはいくら頑張っても
そんなに長くは生きられないんだよと
教えたくてウズウズしている
悪 ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか
その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
誰にも見えない虹が
君には見えるのだろうか
僕は何十年もかかって
ようやくおのれの目の中の
黒い雲達の正体が
おぼろげに
見えてきたばかりだというのに
僕の言葉は
発音した瞬間 ....
生きる権利がある国では
生きる義務が存在しない
生きる義務のある国では
死ぬ義務も存在する
生きる術を持たぬ者だけが
生きる意味を知っている
その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう
やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
冴え々え光る三日月と
冬の冷たい夜気の風
今一度(ひとたび)正常な神経を戻せるようにと
ただただわたしに降ってくる
(赤子が欲しけりゃ薬など
飲まん方がいいんだけども)
あれほど ....
なくならない
昨日のむなしさも
紅すぎる夕日の色も
いつかみた映画の感動も
ありがとうっていわれてドキドキした鼓動も
失恋ノナミダも
やさしくしてもらったことも
あのときこうしてれば ....
僕の時間の砂が
指の隙間から零(こぼ)れ落ちる
さらさらさらさらと
零(こぼ)れ落ちる。
そのまま風に吹かれて
失われてゆく
砂の想い出
人生の終わりまで
掴(つか)んでいたい ....
リボンという名の首輪を外し
第一ボタンという名の戒めを解く
スカートを3回折って
わたしは走る
この足2本の赴くままに
どこに行くかなんて
私は知らない 君も知らない
ほんの小さ ....
愛と云う概念を言葉にしたものは
明治維新までは日本にはなかった
そのためツルゲーネフの小説
「アーシャ」に登場する女性が言った
「I love you」を「死んでもいいわ」と
三日三晩悩 ....
はじめから僕は登場人物ではなく
舞台の上を見上げ
憧れるだけの観客で
まもなく幕は下りるというところまで来て
なぜか華やかなカーテンコール
僕が不在の僕の人生
始まることのなかった ....
冬は突き放すような抱擁
軽くドレスの裾を振るだけで
白い吹雪が真昼を閉じ込める
冬は火傷するほど冷たいキス
サイドミラーの氷を指先で落とすと
風の中 君の声が聞こえてきた
子どものころ ....
私は穴ぼこだらけ
のそのそと歩きまわり
山の斜面にぼろぼろ突き出た粘土を掴んで
くにゃくにゃ捏ねて
ちぎって少しずつ穴ぼこを埋めていく
何だか安心する
舗装された山 ....
何もかも、失ってしまった。
そう思えてしまった時には
自分の手のひらを、そっと開いて見てほしい。
確かに、その手のひらには何もないけど、
だけど ....
探していた?
なにを?
鉄の味を
どぶのかたちを
骨の軋みを
探していた?
甲州街道に
サンタクロースたちが
冷えた夜を
道行くひとの
....
お母さんに
手紙を書いていたの
泣きながら
眠ってしまったの
おねむりなさい
おねむりなさい
深く優しく安らかに
君の夢の中で ....
弱として
私の子宮が主張する
私は所詮女であると
別段愛撫がしたいわけでも無く
だが時たま
私の子宮が
「私は女だ
私は女だ」
と主張する
....
かなしみを知る人の瞳に
映る光は
美しい矢を描く
夜を知る人の瞳に
映る光を
星と呼ぶ
いつか必ずなくなるさだめの
命もまた
美しい矢を描くだろう
天涯のあちらこちらに
美 ....
すていんあらいぶ
それすらなくて
きがつけば
「いけませんよ いきなければ」
せっこうと
かみでできた
いたの
きれいにせいれつした
てんてんと
....
「踊っているのでなければ、踊らされているのだろうさ」学舎で一番の秀才、リヒテンシュタインはそう言った。
彼が踊り手なのかマリオネットの操手なのかはわからない。
酒場の小劇場で煙いスコッ ....
日曜日の夕方
群青色の冷たい空
閉じ込められたような
地平線の端がじわりと燃える
正解がないのは
どの道を選んでも同じ
世界を美しいと思うのは
積み上げられてきた
歪な歴史 ....
{引用=
「 月曜うまれの子は、器量がよい 」
―――――― マザー・グース
マザー・グース、 マザー・グース
お前はなんでも しっている
....
今日も待ち針を刺す
心の縁に
ずれないように
歪まないように
一針一針
ゆっくりと
ただまっすぐに縫いたいだけ
私の心の裏側に
注意深く
ちくりちくりと
針を刺す
明日は真っ直ぐ ....
子狐のきょうだいが じゃれあっている
とんで
はねて
おって
にげて
まちぶせして
かみついて
雪を蹴散らし
狩る者の本能を
喰われる者の宿命を
疑似体験をしている
思い切り ....
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