すべてのおすすめ
架空の手紙を書きました
咲いて間もなく突風に打たれ
瑞々しく散った桜のように
泣くでもなく微笑むでもなく
同じ景色の縛りの中で
そこはかとない諦念の香りに包まれて往く
ひとつのイメージへ
 ....
座ったときの
長さが
一体なにを証明するのか
わからないまま
――座って見る景色はほんの少し懐かしいけれど
――座ってみる景色は背伸びする必要がないから
私は
計られ続けてきたけれど
 ....
それはひとが置いてきてしまったものへのノスタルジーのようなものだった

いや、ノスタルジーなどではなかった

ちがう世界の発展と調和に今を生きるぼくたちのこれからを重ねていたのだ


ひ ....
きゅっと乳首を抓られたときに見せる微かな苦悶の表情を浮かべてその男は

乗機中の旅客機が自由落下を始めたときに見せる表情を浮かべてその男は

梅雨の晴れ間の日中に冬物のスーツで歩き回るような不 ....
賞味期限切れた牛乳飲んでいる寝とれなかった女 桃の花が咲き 蜂が盛んに飛び交っている
林檎畑の中に二本ある 出荷しない桃の木
嫁いだのに 実を選るのは担当だと言われ 
なんで私がと思いながらもなんとなく親しみ
桃ちゃん と呼んで会うのが楽 ....
今日は
晴れてくれて
窓は全開
ほのかな潮と
草のにおい
洗濯物から漂う柔軟剤の香料も清々しく
戸締まりする気になれなくて
遠くの小型飛行機のエンジン音を聞きながら
まったりと
やじ ....
 
ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー

世界平和は無理だけど

守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい



 
  あたたかいミルクを 絨毯にこぼしてしまった日
  きみはゆっくりと愛していた
  町を、陽の光を、そでの長い服を



  きゅうくつなかなしみが胸を染める
  言葉にできな ....
もうすぐ
月とスピカがすれ違う

昔から
すれ違う月とスピカに願をかける癖

月の女神アルテミスと
子のスピカの女神アストラエア

親子の女神が楽しく出会うタイミングで
上機嫌 ....
売れ残った犬が尻尾振っている今日七杯目のコーヒー 十六の唇にさくらさくらさくらの血の味 「本日は晴天なり、本日は晴天なり
只今、マイクのテスト中
本日は晴天なあり」

朝礼が始まる
五月の風は希望に満ちて
教師たちは
民主主義の権化であった

JFKが暗殺された
生き ....
この国では
国民が憲法を守るのではなく
憲法が国民を守っているのです

憲法は国民を縛るのではなく
為政者を縛り
国民の
自由と人権と主権を
守っているのです
不戦の誓いも
そのた ....
痛みのない世界の
封を切れば風は青白くふいて
ビルの合間を見つけては
切先をくねらせる
光がこぼれるまで
誰も空を見つめないから
ちいさな浄罪として
足元に種をまいても
温度はなく
 ....

動物園の規則正しい給餌や
健康で安全なゲージに
拘束されることを嫌って
自然界へ飛び出す鳥がいる

自然界で生命維持するには
喰われることのすくないけものでも
ストレス ....
ムダイと読む
ムにアクセントをいれ、ダイは平たく流す
もちろん鯛の仲間ではないから泳ぎだすことはないが
イメージとしては泳ぎだしてしまうかもしれない
そのときは腹筋に力を入れ深呼吸して連れ戻す ....
公園のベンチにすわって深呼吸をする。
遠くに青い山が見える。山はいつも見る風景の中に、変わらずにある。
おじいさんにもらった山である。
というのは真実ではない。
自分の詩の中で、自分勝手に自分 ....
新しい財布を買ってから
不思議なことに
お金に困らなくなった

迷信かもしれないけど

新しい財布を買ってから
人でなしになることもあったけど
人になることもできた

 ....
ひたむきに生きて回送電車 <二度目の初恋>

もっと 諦めることが
上手になったと思っていたよ

初めて好きになった人を 好きすぎて傷つけた日々
あんな思いをさせることは 二度とないと思っていた

もっと大人に ....
洗いすぎて
ごわりとした
ネルの小さなパジャマ
ふたつめのボタンだけ
なぜか赤い糸で
不器用にくくられている
夜泣きのたびに
私にしがみついた
熱を帯びた袖
黄色いライオンの模様
 ....
やわらかい命たち

やわらかいその時代

ほのかな湿りと肉体に

都会の青空

ごちゃごちゃ煤けてとけていた


自由だった

悲しみつきぬけていた

ていねいだった
 ....
一滴のくらやみが 明るみに落ちたとき
わたしは黙っていてもわたしでした
愛などのことばも必要なしに

光を一粒あなたがとってみせたとき
はずかしく右往左往にばらけるわたしを
つぎはぎの ....
埃っぽい飛行場を飛び立ったら
もう、さいなら、ってな気持ちや
任務なんやからな
二階級特進の恩給が
後は、なんとかしてくれるやろ

しやけど
あの勲章どっさりつけた
偉そうなおっさんら ....
青く青く山が迷っている ゆうちゃんはひらがなをもっている
まあるいまあるい
まあたらしいひらがなを

それをこうえんにもっていって
ぽーんとなげたり
ころころころがして
ひらがなはどろだらけ
 ....
夕暮れが近づいて物悲しくなっていく
独り歩くこの道がとても寂しく感じる
広い道の人混みも細長い裏路地も同じ
ひしひしと心に沁み込んでくるものは
不条理と儚さ故の虚無感が唸っている


夕 ....
吾妻橋一九七二年六月
つぶれるはずのビアホールで
神保町の石屋の伜と
一八の僕はたらふくビールを飲み交わし
ぐでんぐでんの千鳥足

売り飛ばされたはず(?)のビヤホールは
そのまま生き残 ....
心の庭にヒヤシンスが咲き乱れている。
私は悲しみを言葉にする者。
拙い言葉で眼前のキャンバスを汚す事になろうとも、
現実を直視し、血のたぎりを一筆で描ききる。
昨日の悲しみが今日に及ばない ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五月のレター- ただのみ ...自由詩16*14-5-5
さよなら、座高- そらの珊 ...自由詩12*14-5-5
今を生きる- 吉岡ペペ ...自由詩414-5-5
なあ、きみの尻を触らせてくれないか。そのかわり俺の尻も触って ...- 六九郎自由詩1+*14-5-5
賞味期限切れた牛乳飲んでいる寝とれなかった女- 北大路京 ...自由詩114-5-4
林檎の花の咲く前に- 砂木自由詩10*14-5-4
ちょっと遅れます- ichirou自由詩10*14-5-4
どすこい- 殿上 童自由詩17*14-5-4
ミルクときみの春- 草野春心自由詩1014-5-4
月とスピカ- ichirou自由詩7*14-5-3
売れ残った犬が尻尾振っている今日七杯目のコーヒー- 北大路京 ...自由詩414-5-3
十六の唇にさくらさくらさくらの血の味- 北大路京 ...自由詩614-5-3
3_May- 山部 佳自由詩514-5-3
平和憲法- Lucy自由詩9+*14-5-3
真昼の夢に- 橘あまね自由詩1414-5-3
風にそよぐ掟- イナエ自由詩12*14-5-3
無題- あおば自由詩8*14-5-3
分け入っても分け入っても青い山- yo-yo自由詩9*14-5-3
新しい財布- 小川 葉自由詩12*14-5-3
ひたむきに生きて回送電車- 北大路京 ...自由詩714-5-2
二度目の初恋_など三篇- クナリ自由詩2*14-5-2
衣替え- そらの珊 ...自由詩2214-5-2
やわらかい命たち- 吉岡ペペ ...自由詩714-5-2
くらやみ- はるな自由詩914-5-1
自決- 山部 佳自由詩1014-5-1
青く青く山が迷っている- 北大路京 ...自由詩914-5-1
ひらがな- 小原あき自由詩7*14-5-1
挽歌・・・- tamami自由詩814-5-1
両国橋- ……とあ ...自由詩11*14-5-1
岩手の父に贈る詩- ヒヤシン ...自由詩11*14-5-1

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