すべてのおすすめ
学校帰りの女の子がふたり
ひとりはピンクのパール系ランドセル
ひとりは水色でステッチが入っている
驚くほど洒落たかわいい服を着て
(これは昭和の感覚 たぶん)
さえずりは巣の中の雲雀の卵のあ ....
ぼくは生きてゆく

ひとの向こうにあるもののために

それがいちばん永続的に

賢明なのだと思う


ぼくが地球なら

浴びる光を待っている

ぼくの個性は

跳ね返す光 ....
ドラッグストアの棚に並んだ
石鹸の類い
これでもない
あれでもない
おそらくどこにもないのだろう

探している香りは
高電圧のくしゃみのように
蒸発してしまって
世界のどこにも、ない ....
コクゾウムシの一亜種
体長3〜5ミリ程度の
半透明の短躯
頭部に繊毛が生え
触角の役割を果たしている
専ら樹皮の線維などを主食とするが、
近年木造家屋の柱などに付着し
家屋倒壊を招く害虫 ....
わたしが何かを語るとき
あなたは何かを問うだろう
闇はふたつに離れ
それは風に運ばれ
光の雨を照らしだす
やがて氷河は乾き
海が聳え立つ
地に埋けるもの、
、その多くが応えに導 ....
思い出した
思い出してしまった


宵の寒空
その底に沈む空気を吸って

木枯らし

髪は乱れ
呼吸は出来ない
内臓を風が通り抜ける感覚
僅かに揺れる身体

静けさ ....
シャボン玉1000個
一息で出せますって
書いてあるシャボン玉を買った
入り口は一つで出口は5個
あの子がいくら吹いても
523個が最高
なんどやってもね
なにが1000個だ
嘘つき
 ....
立派な事を 書いたって
無感動じゃ いけないね

立派な事を 言ったって
無行動じゃ 伝わらない

こんなにも熱く こんなにも痛い
南部鉄器で沸かした湯の 飛沫が

とても 元気良く ....
逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこが ....
たどり着いた秋は
なかば過ぎてゆき
振り返れば軌跡が
じぐざぐとみえた
買わなかった白旗を悔やんではいなくて
その代わりに買った鞄を
抱え込んでなみだしてみる

(泣いているわたしを好 ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする

今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
ヒール脱げない恋と寝ている 動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう

あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください

大きな腹を抱え
一晩かかって ....
 うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている

 し を そっと ひらいて
 し に じっと くるまれたい

 ....
海底が隆起し水位が下がって
エベレスト界隈が空中に生えた頃
ナマズは汽水に放り込まれて
激烈な減圧に体を硬くしていた

それから雨が際限なく降り
雷鳴をも呑むほどの洪水が引いた頃
ナマズ ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして


「おまえもおんなじ
       襤褸だねえ


握りしめた石ころ落とす 
脆弱な意思の皮袋


かけはぎなんかいらない
ミシ ....
上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある

お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ....
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない

吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる

しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
 ....
あなたが深いところに落ちないように
手を差し伸べて 支えていきますから

私が寂しくならないように
どうか お隣にいてください

でも笑ってばかりだと変だし
二人で泣いたりすると ....
その靴は私の足にあわないので
履くたびに痛みが増しました

1日その靴を履かなかったら
少し痛みがやわらぎました

どうしても
その靴をはきたかったので
翌日は我慢して履きました

 ....
それは時を越え届く手紙
――封筒は茶色く変色して
だが土色の背中に亀裂が入るように
そうして新たな啓示を告げ知らせる妖精が
花弁のような華奢な翅にその霊妙を巡らせて
そよ風とワルツを踊りなが ....
誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ 
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
空に向かって融けてゆく
指のかたちの切る花
切る花
空に向かってかがやく花


鏡に映る 名前の無いもの
欲めると同時に満たされるもの
すぐに消える言葉の背を
長い長 ....
君の居なくなった虚空を
ふんわりとした雲が 流れてた
何故だか 涙は 出なかった
何故だかは ハッキリしている
「喪失」でも「消失」じゃあ
ないからだ

それでも 繋がっていた  ....
私のことに触れるには
最低限の言葉をきちんと
リンスしてこないと
知ってる人の大半は知っている
外で通じるからって
うな丼じゃないんだから

過去は思い出
悪いのもある
貴女に傷つけ ....
決別せよ
もーうんざり
何も考えなくていいのなら
深く静かに眠りたい
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12042)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
並木に沿って小さくなる背中- ただのみ ...自由詩17*14-10-18
ぼくの個性- 吉岡ペペ ...自由詩614-10-18
かりそめ- そらの珊 ...自由詩1714-10-18
害虫- ……とあ ...自由詩8*14-10-17
ロゴス- アラガイ ...自由詩8*14-10-17
独りきりを思い出す- 凍月自由詩14*14-10-16
シャボン玉- こいち自由詩314-10-16
立派な事- 藤鈴呼自由詩3*14-10-16
裂織- フユナ自由詩1214-10-16
思いの薫り- もっぷ自由詩514-10-16
沈黙の百合- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-10-16
ヒール脱げない恋と寝ている- 北大路京 ...自由詩514-10-16
じょろうぐも_【詩人サークル「群青」_九月のお題「悩」への提 ...- そらの珊 ...自由詩14*14-10-16
今は干からびる- 唐草フウ自由詩5*14-10-16
ナマズ- salco自由詩1714-10-15
顏もないのに笑ってやがる- ただのみ ...自由詩21+*14-10-15
ネズミ- 為平 澪自由詩13*14-10-14
おもいのおと- nonya自由詩21*14-10-14
瞑想曲- 乱太郎自由詩20*14-10-14
走る青空- 砂木自由詩18*14-10-13
台風を待つ朝に- そらの珊 ...自由詩16*14-10-13
二人- 瑞海自由詩14*14-10-12
新しい靴- Lucy自由詩17*14-10-12
敬愛- ただのみ ...自由詩15*14-10-11
【_レジリエンス_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-10-11
ひかり_かたむき- 木立 悟自由詩314-10-11
喪失- 藤鈴呼自由詩2*14-10-11
イメクラちよこ「雨が下から降ってくる」- 花形新次自由詩214-10-11
_- ある夏自由詩114-10-10
赤い月はノクターンを奏でる- そらの珊 ...自由詩17+*14-10-10

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