すべてのおすすめ
透明な祭壇の上で
君は羽化する
私はただ見あげ見つめるだけ

君は羽化をくりかえす
私はただ見つめつづけるだけ
君はそのたびごとにちがう羽をひろげて
   雨の羽
   砂の羽
   ....
愛していると言わないで
そいつは僕を窒息させる

愛していると言わないで
がんじがらめにされてしまう


いつも いつも
あなたを気にしちゃいられない

いつも いつも
笑ってば ....
氷がとけて

カラカラまわる

扇風機の羽がとんでいく

いくつもいくつもとんでいく

レモンイエローそそぐよ光

玉粒の汗が夏の匂い

浴衣姿が綺麗だねと

寿司屋の前で ....
**というわけで 愛用の帽子はベージュのレース製
筋金入りの自由自在 たたんでひろげてひっぱる
突然ピンと宙に浮く
新しいのを買ったらと 90歳の母の助言

思い出の中に浮かぶ帽子たち

 ....
いまは天国におられる
カート・ボネガット殿

あなたは著作の中で
一切 悪人を登場させなかった

そこがぼくが愛読者であったし
敬意を払う大きな理由でした

しかし遺作となった《国の ....
 
叫んだ声も消えてしまう

そんな深い夜の日は

グラス片手に夜明けをじっと待つ




 
あなたのことを
見えないドアごしに
心配している
ひとり べんちで

そんなときにも
わたしのことなんて
考えてくれてないなんて
すねながら
ばかだよね
(ばかじゃないよってもうひ ....
故郷の僕が糸電話で
「お元気ですか」と尋ねる
それから
口にあてていた紙コップを耳に、
耳にあてていた紙コップを口にあて直し
都会の僕が
「元気です」と答える
そんなことを
終 ....
ピアノの音
芝生の上
アリが歩く
ネコの声

まぶしい
太陽
麦の穂
犬と遊ぶ少年

そよ風と
木々のざわめき
午後の紅茶
ティーカップ
人間という呼び名を 愛に 変えたらどうだろうと思う







こどもは際限なく なんで?と聞いてくる




みんな勘で生きているんだよ

そうとしか言いようがない
 ....
彼女は古いホテルに住んでいる

訪ねて来る人はいない

アールグレイの紅茶をこよなく愛し

その香りと味に心震わせている

そんな彼女のところに珍しく人が訪ねてきた

それはまるで ....
子どもの頃
夏になると
庭に母がとうもろこしを植えた
毎日水やりをするのは
弟と私の仕事だった

「これ、なんていうとうもろこしか知ってる?」
「とうもろこしに名前なんてあるの、おねえち ....
雲は刻一刻と姿を変えて

風が吹いている
僕は押し流され
吹き溜まり
澱んでいる

風に乗れる者は僅か
多くの者は無念を抱き
腐敗してゆく

何も変わらない
何も変えられない
 ....
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
さかんに水が降りますね
明日に蓋でもするように
おびただしく注いでおります

地面の下はどうなっているだろう
私はこんな時決まって
泥濘に埋もれた兵士の白骨を連想します
それから恐竜の化 ....
遠い異国の丘にある 
旅先の宿で、軋む階段をのぼり 
入った部屋の開かれた窓から、身を乗り出し 
いちめんの街を見渡す 

日々背負っていた 
「悩み」という名の重たい荷物が 
ここでは ....
 
 
最初から、少年も
少女もいなかった
ただ、名前すらない、
願いのようのものが二つ、
風の中で
寄り添っているだけだった
大人ってばかだね
大人ってばかだね
そんなことを
 ....
圧縮されたファイル
記憶という
過ぎ去った時間

遠くで花火の音
安全地帯からは
それをみることは叶わない

蒸れた熱が
蜃気楼のように、ゆらぎ
ここではない何処かへ連れていく
 ....
{画像=120721002547.jpg}



曇り空が雨になった
今日も外はたっぷりの湿気と
喉を締め付ける暑さだ
雨滴が大きくなって硝子を叩く

雫が流れていく
交差点は水煙 ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
CF制作の現場に於いて
誰も教えてはくれないが
絶対してはならない暗黙のルールがある

出演者の芸能人やタレントの
絶対に答えては貰えないが
プライベートな連絡先を訊くこと
そしてもうひ ....
街灯は静かに同じ夜を燃やしている
うすくかかった膜のような
どこにでもある話をしながら

特急を乗り逃して
ふてくされて爪を切っている
割と、大事じゃないような
そんなものに焦がれている ....
過ごす時間がない
私に残された時間
もうこの世にいられない
時間が経ってゆく

チューブを咥え
電子音だらけ
皆が集まっている
顔が見えない

声だけが聞こえる
懐かしい声
も ....
黄昏時の青空に 
遠く聞こえる 唸り声

暮れゆく山の稜線に
赤く響く 叫び声

黒く染めゆく山肌の
静かに震える 樹々の声

天空高く呼びかける
言葉の辛さ 曖昧さ

生きる ....
あの人は風だった
緑の髪をなびかせ瞳の奥に、あれは
夜明けの光をたたえて 水のようにやわらかい
あの人は風だった
わたしを見つめて笑う 流れる雲を空を映して


あの人は草だった
やさ ....
西瓜の皮の饐えた
匂い

溶けかけたアスファルトの
執着

潮の香りで擦り剥けた
夜明け

逆光の中で振り返った
誰か

何処から剥がれ落ちたのか
皆目見当がつかない
 ....
ダーウィンは《種の起源》の中で
生き残るのは 最も強い者でも
賢い者でもなく
変化に適応できた者であると残したが

間違いなくそれは真理だと想うけど
変化に適応せず自然をぼくらに適応させよ ....
 おれの才能はただひとつ
 きみをほんとうに好き、と
 死んじまってからでも言えること。

玄関の横の向日葵の鉢植えの横で
腹筋しながら光っているのはホタル。
奴が男でも女でもどうでもいい ....
音楽が僕達を奏でる
詩人が世界を創造し
画家が世界を色づけし
僕達の意志が宇宙を膨張させる
科学はよくできた物差しにすぎない
だが、その物差しもまた
世界の拡張に一役買っているのだが
人 ....
夏を待つ間
透明な
ガラスのコップに
冷たい水を注ぐ

満ちていく
満たされていく
透明な入れ物に
透明の中身で

夏が来る頃
どこからともなく
水滴が現われて
コップの魂を ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
羽化少年- 塔野夏子自由詩7*12-7-23
わがまま- まーつん自由詩10*12-7-23
レモンイエロー夏- 灰泥軽茶自由詩9*12-7-23
帽子と**考- 木原東子自由詩14*12-7-22
拝啓_カート・ボネガット殿- HAL自由詩3+*12-7-22
深い夜の日- 殿上 童自由詩19*12-7-22
わたしのとぶ日- 唐草フウ自由詩7*12-7-22
都会図鑑- たもつ自由詩512-7-22
昼下がり- ペポパン ...自由詩15*12-7-22
きっと_おそらくさ- 八男(は ...自由詩312-7-22
彼女- 月乃 姫 ...自由詩512-7-22
とうもろこしを茹でながら- そらの珊 ...自由詩19*12-7-21
流れるものと留まるもの- うずら豆自由詩6*12-7-21
ジブン_(_ヒト_)- nonya自由詩21*12-7-21
黒アンモナイト記- salco自由詩10*12-7-21
世界の絵本- 服部 剛自由詩412-7-20
ボーイ・ミーツ・ガール(もうひとつの)- たもつ自由詩13*12-7-20
夏の鍵- そらの珊 ...自由詩15*12-7-20
夏の雨_/_浸透水- beebee自由詩27*12-7-20
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
暗黙のルール- HAL自由詩2*12-7-19
とげの音- カマキリ自由詩612-7-19
7時間後- ペポパン ...自由詩5*12-7-19
詩人- ……とあ ...自由詩9*12-7-19
緑の人- 石瀬琳々自由詩16*12-7-19
鈍痛の南側の季節- nonya自由詩22*12-7-18
進化の悲しみ- HAL自由詩5*12-7-18
ホタル、きみはもう真っ裸じゃないか- 草野大悟自由詩6*12-7-18
スペース- yamadahifumi自由詩512-7-18
初蝉- そらの珊 ...自由詩23*12-7-18

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