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土踏まずの深い足裏で
たわわに熟した葡萄を踏みつぶす
たちどころに
赤紫の液体が
{ルビ箍=たが}で締められた
大きなたらいの中でほとばしる
秋の森は
少年と少女の息遣いで色づき
どこ ....
       なんと醜いものだろう
       ただの肉塊であったなら
       赦されたものを
       このなかには
       潜み蠢くものがある
       ....
         温かなみそ汁が
         食べたい
         薄い短冊の大根が浮かんだ
         真夜中のそれは
         少ししょっぱいだろ ....
鏡越しに女子高生が見える席に座った みんなにさよならを言ってまわって
疲れて帰ってベッドにもぐる
時刻なんてわからない
黄昏だったか真っ暗だったか
なぁんにもわからない
ここはわたしだけの場所
やっとたどり着いた
今日の日 ....
夏の空気に寄って立つ 少女はあざみの花
かな文字で記した遺書のような視線が
日焼けした少年のまだ皺のない心のすみに
紅い糸を縫い付けることは終になかった
四季が幾つ廻ろうと心の真中が憶えている ....
雨に道がひかっている

この街のそこかしこにぼくらがいる

傘をささずにぽつぽつとやられている

そこかしこにぼくらがいる


街路樹が霧を呼吸している

さわやかな別れに涼しく ....
滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ

だってね 明らかにアウトだもの

ほら 入口からセーフのアチラが観えない?



「ふーん」



(ふーん )は負 ....
「今日アッキー帰って来るって知ってた?」

「知らない」



わたしからメールをしてみると
近所のマックから
パパにメールをいれたよう
「突然で用意していないだろうから ....
歪む光
無数の粒子
極限まで集められた音たちが臨界点を超えるとき
女戦士は
降り立つ

ライトセイバーの軌跡に沿って鱗粉が輝く
とらえられない
存在
残り香
薄く しなやかな繊維を ....
がちゃーん と割れるイメージは 
ちょっとドキリとするからね

じゃりんこ よりも 
ちゃりんこ のほうが 
近かった世代 

あたしは 若かった
元祖 あたしは 若かった ....
腐ってた

タマゴがさ
買ったばかりのタマゴがね
ケーキを焼こうと思ってさ
4個目のタマゴだったのよ
5個使うんだけど
パカッと割ったらプーンとね
くっさい臭いがしてきてさ
えー ....
想像してみて。
この柔らかな死体が
何を思って生きていたかを
たとえば
生きている理由とか
翼の意味を考えただろうか
空を飛ぶ機能が失われたそれは
時折はばたく真似事をするだけの
使い ....
話して怒られ話さず怒られ 南から風

そのあと

風が空を押し上げて
秋の空が高くなる

その高い空の下
     山は赤く
     地は黄金(こがね)
     輝く色のグラデぇーション
実りの時を触 ....
            131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
カップ麺が好きです
お湯をかけて待ってる時間も楽しい
自分にとってカップ麺はご馳走なんだ

カップ麺が好きだというと
貧乏くさい 手抜き 身体に悪いと
知ったかぶった顔で注意されます

 ....
まだ 秋に吠えているの?
もう 母になるのだから 色白に染めた肌を粉雪の背景に凭れ

ゆっくり歩んで生きなさい

胸の張りが急速に母になってゆく まだサクランボ坊主なのに
体がのそのそしか ....
昨日、
私がよんだ詩は
孤独についてかかれていた
言葉のひとつひとつが粉々に砕け散り
闇の渦に吸い込まれ乱反射していた
それは
孤独であり希望であった
ある光であった

今日、
私 ....
コンクリ-トの囲いとか
有刺鉄線のバリケードとか
があるのではない
ガラスのドアが閉じているだけ
外からは自由に開く自動ドア
それでも内からは
鍵が掛けてあって開かない

食事は確 ....
【乾期】

鉢植えが日ごとうらぶれていく
朝顔はもう咲かないだろう
ふたたび未来をつなげる種だけを残して
それでいいじゃないかと
乾いていく
ほんの少し私も そこで
足踏みしている
 ....
「朝」という字の月の彎曲に
僕は腰掛けている
朝になれば月は消えて
その先のことはわからない

味ノ無イ、がむヲ噛ンデルヨーナ、人生ナノ
ランドセルをしょった姪っ子が口を尖らす
学習院型 ....
6年前
私の体の一部が切り取られた

時々 なんだかんだ 体中を調べられる
白衣を着た 爬虫類のような男性が
私に君臨して お告げを述べる

私の 感性 思考 理性
ずらしてずらしてず ....
ひとかき
ひとけり
その分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく

しなやかで ....
太陽から少し離れただけで肌寒い

少し

少しってなんだろう

肌寒さはこんなに身にしみるのに


外灯が先週よりも

せんさいで優しかった

恋人たちも先週より

せつ ....
 
信じなくていい

涙で帳のおりた夜

そんな夜は、信じなくていい



 
定価千八百円のはずの詩集が
アマゾンで一円で売られていた

0円では商品として流通されないだろうから
一円にしたまでのことなのか

紙代にも
印刷代にも
ならないはずの
アルミ二ュウ ....
人生の失敗ポイントが千を越えた 【ともし火】

気づけばしんと冷えていく
乗り換え駅も冷えていく
あの子はまだ半袖で
切符がないと泣いている

秋は火を隠している
柔らかな火を 今年もまた
あの子が切符を見つけられ ....
地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた

6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12042)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
葡萄酒- そらの珊 ...自由詩20*13-11-1
わたしのなかの- 石田とわ自由詩14*13-11-1
しょっぱさのなかで- 石田とわ自由詩8*13-11-1
鏡越しに女子高生が見える席に座った- 北大路京 ...自由詩413-10-31
カップ麺生活少女- もっぷ自由詩14*13-10-31
初恋- ただのみ ...自由詩20*13-10-30
雨の街- 吉岡ペペ ...自由詩1313-10-29
普通人- 芦沢 恵自由詩23*13-10-29
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩11*13-10-29
バタフライエフェクト- 伊織自由詩5*13-10-29
金魚鉢_割れた- 藤鈴呼自由詩5*13-10-29
腐る- hiroto22自由詩10*13-10-29
鶏供養- そらの珊 ...自由詩2413-10-29
話して怒られ話さず怒られ- 北大路京 ...自由詩1113-10-29
あきから- ……とあ ...自由詩14*13-10-29
どんどこ- あおば自由詩16*13-10-29
【_カップ麺讃歌_】- 泡沫恋歌自由詩18*13-10-29
急速に母になってゆく- 朝焼彩茜 ...自由詩18*13-10-28
孤独について- 左屋百色自由詩10*13-10-28
塀の中- イナエ自由詩10+*13-10-28
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)Ⅱ- そらの珊 ...自由詩19*13-10-28
月の跡- りす自由詩12*13-10-28
がん- 小川麻由 ...自由詩10*13-10-28
ひとかき_ひとけり- 夏美かを ...自由詩34*13-10-28
少し- 吉岡ペペ ...自由詩1213-10-28
信じなくていい- 殿上 童自由詩25*13-10-28
一円- そらの珊 ...自由詩16*13-10-27
人生の失敗ポイントが千を越えた- 北大路京 ...自由詩613-10-27
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)- そらの珊 ...自由詩9*13-10-26
エレベーター- nonya自由詩28*13-10-26

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