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多くの季節を生きて
わたしは幾度も春を迎えてきた
そして 毎年 
いろんな桜と出会っている

真新しい制服に身を包み
新たな出会いに心躍ら ....
 18歳のわたし
細い肩に
いっぱい夢を乗せていた
小さな足に
赤いハイヒールを履いて
この掌で
いっぱい夢を掴めると思っていた

 18歳のわたし
愛することを知らず
愛されるこ ....
重力が、こころもとない

息が、苦しいの

二度と還れない過去は

未来よりも遠く

遠く遠く踏みはずす

銀河を惑う星

まぶたを閉じても

ひらひ ....
バスタブからあがった
ブロッコリーが塩と胡椒で
身支度を整えている頃

次から次へと切り出された
キュウリの楕円形の
車輪は朝日を照り返して

クロゼットからはがされた
レタスが ....
熊の冬眠のように
僕は夢の中でぐうぐうと眠りたい
この世の全てを失って
打算と利害を放棄して
愛したいだの愛されたいだの
何かが足りない、何かが大きすぎる
そんな言葉を捨て去って
僕は永 ....
次の
風をつかまえて
兄弟たちは
ひとりぼっちの旅に出る
誰にも頼れない冒険
もう二度と
会うこともない
その
さようならは
白いの光のなかで
美しい羽になる

ダン・ド・リオ ....
今朝、

わたしが見たのは空へ跳ぶ夢

空はたしか温(ぬる)い灰色だった

風はきっと水の気配がした

見慣れた町のコンクリを蹴って

ふわり

跳ねる、跳ねる、跳ねる
 ....

あなたは樹木
草原に立ち
両手を広げ


あなたはグラス
降り注ぐ声を
すべて 
受け止め


あなたは交差点
別々の人生が
いつしか
ひとつに


ひら ....
笑われるくらい
跳ねて喜んで

鬱陶しいくらいの
ハイテンションで

くだらないことで
笑って
笑って

顔が見えないときだって
いつも
心で繋がってる
不思議

 ....
乾燥注意報だらけ
途方に暮れる街角
掌がからっぽ、というわけじゃない
     
するべき宛はある
ありすぎる
したい宛はある
ありすぎて
踏み出せない

なにもできない
白々と ....
丑二ツ
闇底の寝屋
戸板の合わせ目の
線なす月影に蒼く透け
枕辺にうずくまるおんな
痩せさらばえ
ざんばらと髷ほどけ
何処から入り来たやら
長い鉤爪震わせて
寝入る頭骨に額つけ
中 ....
ある番組で繁華街の
酔っぱらいにインタビューを
すると云うコーナーがあった

あるほろ酔いのサラリーマンが
インタビューを受け
こう答えていた

『オレ、元気やろ、元気やろ』
 イン ....
会えなくても
二人は恋人同士

僕は表
君は裏

泣きたい日も
寂しい日も
僕は照らすよ
笑顔だよ
ときには陰っても
届くように
みんなを見てる

君のことは
見 ....
               降らずの空は高すぎて
               手を伸ばしても届かない
               花曇りの憂鬱ならば
              ....
干からびた石像の腕組み
褐色に統一された甲虫が貼りつく髭海苔
汽水へと至る流れ
浮き草は毟るだけ毟り取ればいい
空気もそれぞれが渇いていた
医者は煙草を止めろって言うけどね
 ....
別に、

あなたがいなくても
生きていくのには困らない
しばらくは悲しいだろうけど
時が経てば忘れるし
寂しさもやがて埋まるのだから
何も問題はない

ただ、そういうことでは ....
8を4にする方法 
を持った少年が 
走って走って走って 
8を4にする方法 
を運ぶんだけど 
急ぎすぎて汗をかいて 
さらに水溜りで転んだものだから 
掌を開いたらインクの染みが広が ....
時折 背負った荷物をすべて下ろしたくなる
 そしてまぼろしの中の風のように
 異邦人たちの衣を揺らしながら
  何も持たずに消滅したい

時折 鳥となって旅路の終わりへと飛び去りたくなる
 ....
            疲れちまったと吐き捨てて
            ビールをあおり
            憂さを晴らせるうちはいい
            吐き出す言葉す ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
おさんぽカーには幼い顔が幾つも並び
桜の木の下をゆっくりと進む

時おり吹き抜ける風の冷たさに

ぐずる子がいて
あやす保母さんの肩には桜の花びら舞う





手を繋ぎあう ....
空が俄かに かき曇り
夥しい白波の下で
大口を開けている 黒い うねりに
咀嚼されていた 北への道程で
私が見たものは
岩礁というより 貴女でした

幼い日 貴女の名を 保護 ....
           人のまばらな駅のホームで
           うなじが捉えた陽だまりは
           やさしいまでに背を撫でる
           電車がくるまでに ....
ぼくはアメリカ合衆国が大嫌いだけど
JAZZを芸術にまで高めたことには
大きな敬意を払っている

しかしJAZZは黒人奴隷のゴスペルを
発祥としているために秀でたJAZZMANには
人種差 ....
夢か現か
長い夢だ
悪夢か
楽しい夢か

愛こそ全て
敵を愛しましょう
マイナスで接しないで
ブラスで接しましょう

皆愛に飢えたこじき
施しをしましょう
許されているから
 ....
明日と言う名の
希望を胸に
勇気を出して
歩き始める

明日こそ
いいことがある
ここはパラダイス
地上の楽園

怖れることはない
すべてがよい方向に
向かっている
人の喜ぶ ....
石を高温で焼き
それを鍋に放り込み
作る料理があると聞いて
心が痛む

そんなに
熱したら
石に住む
この子たちは
どうなるのだろう
かあさん、熱いよう、と
泣くんじゃないか
 ....
なにも考えずに
いや、なんにも考えることができずに

夜の歓楽街をぶらぶら歩いていると
道の端っこ
下水道のコンクリートから
白い泡が溢れだしており
近づいてみると
ぬくっと泡の中から ....
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その一本の桜の木は
古い民家の門扉の横にあって
左右に大きな枝を広げていた

ごつごつとして人を寄せ付けず
大地の力を漲らせ
雨風にそ ....
壊れてしまったレコード
もしくは
石のように固いバームクーヘン化した父
その口からは
絶えず呪詛がこぼれる
隣に住まう
父の兄上との確執が
幼い頃から
絵巻物のようにまた綴られる
も ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_桜アルバム_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-4-12
【_18歳_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-4-12
火星の桜- RT自由詩212-4-11
サラダヶ丘七丁目- nonya自由詩25*12-4-11
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たんぽぽ- そらの珊 ...自由詩11*12-4-11
背徳の朝- mm自由詩2*12-4-11
- umineko自由詩23*12-4-11
幸せ?- ジュリエ ...自由詩112-4-10
またも街角で- 木原東子自由詩18+*12-4-10
憑依- salco自由詩10*12-4-10
街頭インタビュー- HAL自由詩7*12-4-10
太陽と月- ジュリエ ...自由詩412-4-10
憂鬱を土に還し- 石田とわ自由詩6*12-4-10
灰色の堰- アラガイ ...自由詩5*12-4-10
告白、とかそんなたいそうなもんではなくごく生来的かつ普遍的な ...- mm自由詩7*12-4-10
8を4にする方法- オノ自由詩612-4-10
乖離したものが_いま_月のように弧を描き- ただのみ ...自由詩26*12-4-9
残骸を投げ捨てろ- 石田とわ自由詩7*12-4-9
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
陽春のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*12-4-9
Mへの_手紙- るるりら自由詩20*12-4-9
陽だまり- 石田とわ自由詩8*12-4-9
差別以下の差別- HAL自由詩2+12-4-8
黄金率- ペポパン ...自由詩3*12-4-8
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ストーンチャイルド- そらの珊 ...自由詩15*12-4-8
雑居ビル地下一階- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-8
桜木_/_その大きな木は生かされている- beebee自由詩28*12-4-7
石蕗の家(改題しました)- そらの珊 ...自由詩12*12-4-7

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