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日の出前
生命以前の静寂
ただ刻々
事実だけが降り積もり
上滑りしていく感情
淀んだ意識のまま
時間をやりくりし
このような自分だ
と凝視する朝
いちゃもんを
自分で自分に
つけ ....
一瞬だったような気がした
永い一瞬のはじまりはじまり

{ルビ鳩尾=みぞおち}に酷く重い鉛玉を撃ち込まれて
浅い呼吸で酸素を集め
二酸化炭素を深く吐き出す
この作業をここ数日ずっと ....
あー あー きこえますかー

こちら、地球です

地球です


けっきょく滅亡はしませんでした

とくにおっきな変化もありません

いつもの日常でしたー


 ....
それは、荒涼とした大地。

枯れ木が数本見える他は

土と岩がどこまでも続いている。



現実がシュールに横たわる。

死が隣合わせだからこそ、生がある。



優しさや ....
キャッチボールがヘタだから
うまく投げれなくて
うまく受けれなくて

届かなかったり
違う方向へいったりで
じれったくてたまらない

そういう時に限って
  いつもかな
相手からは ....
メロディーは まばたきに似て

吐く息は 山をさまよう霧に変わり

心のきらめきは 星よりも激しく燃える

遠く町の灯火が やさしい

やがて静かな会話がはじまり

凍りつく 寒気 ....
気がつくと
このところずっと
背中を
壁につけていた気がする

壁は
崖なのかな
盾を
背負っているのかな
前への注意はしているけど
なんて考えていたら

壁からの
 ....
きみがねむるまで
うたをうたおう
このよのふあんは
すべてわたしがたべよう
やすらなここちのべっどで
きみはすくすくそだつだろう
それをみて
わたしもすくすくそだつだろう
ははとして
 ....
何かあるはずだ
死角だけが欲しい 学習したものはいらないから

驚かせろ 貴殿の役目だろう
何かあるはずだ

首を傾げる阿呆な振る舞い 呼んでない

もの足りなさの 本当は満足 月に似 ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は

だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように

誰かに
だまされ ....
エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい 夫婦喧嘩しながら
酒を飲む

楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく

その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
生命線の短い人が
やたらはしゃいでると
少し悲しくなっちゃって
涙出ちゃうけれど
その一方で
きみはいくら頑張っても
そんなに長くは生きられないんだよと
教えたくてウズウズしている
悪 ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか

その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
誰にも見えない虹が
君には見えるのだろうか

僕は何十年もかかって
ようやくおのれの目の中の
黒い雲達の正体が
おぼろげに
見えてきたばかりだというのに

僕の言葉は
発音した瞬間 ....
生きる権利がある国では
生きる義務が存在しない

生きる義務のある国では
死ぬ義務も存在する

生きる術を持たぬ者だけが
生きる意味を知っている
その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう

やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
冴え々え光る三日月と
冬の冷たい夜気の風
今一度(ひとたび)正常な神経を戻せるようにと
ただただわたしに降ってくる

(赤子が欲しけりゃ薬など
 飲まん方がいいんだけども)

あれほど ....
なくならない
昨日のむなしさも
紅すぎる夕日の色も
いつかみた映画の感動も
ありがとうっていわれてドキドキした鼓動も
失恋ノナミダも
やさしくしてもらったことも

あのときこうしてれば ....
僕の時間の砂が
指の隙間から零(こぼ)れ落ちる
さらさらさらさらと
零(こぼ)れ落ちる。

そのまま風に吹かれて
失われてゆく
砂の想い出

人生の終わりまで
掴(つか)んでいたい ....
リボンという名の首輪を外し
第一ボタンという名の戒めを解く
スカートを3回折って
わたしは走る
この足2本の赴くままに

どこに行くかなんて
私は知らない 君も知らない

ほんの小さ ....
愛と云う概念を言葉にしたものは
明治維新までは日本にはなかった

そのためツルゲーネフの小説
「アーシャ」に登場する女性が言った
「I love you」を「死んでもいいわ」と
三日三晩悩 ....
はじめから僕は登場人物ではなく
舞台の上を見上げ
憧れるだけの観客で

まもなく幕は下りるというところまで来て
なぜか華やかなカーテンコール
僕が不在の僕の人生
始まることのなかった ....
冬は突き放すような抱擁
軽くドレスの裾を振るだけで
白い吹雪が真昼を閉じ込める
冬は火傷するほど冷たいキス
サイドミラーの氷を指先で落とすと
風の中 君の声が聞こえてきた

子どものころ ....
私は穴ぼこだらけ

のそのそと歩きまわり

山の斜面にぼろぼろ突き出た粘土を掴んで

くにゃくにゃ捏ねて

ちぎって少しずつ穴ぼこを埋めていく

何だか安心する

舗装された山 ....
何もかも、失ってしまった。





そう思えてしまった時には

自分の手のひらを、そっと開いて見てほしい。





確かに、その手のひらには何もないけど、

だけど ....
探していた?

なにを?

鉄の味を

どぶのかたちを

骨の軋みを

探していた?


甲州街道に

サンタクロースたちが

冷えた夜を

道行くひとの

 ....
お母さんに

手紙を書いていたの

泣きながら

眠ってしまったの


おねむりなさい

おねむりなさい

深く優しく安らかに




君の夢の中で ....
弱として


私の子宮が主張する

私は所詮女であると

別段愛撫がしたいわけでも無く
だが時たま

私の子宮が

「私は女だ
 私は女だ」
と主張する
 ....
梅昆布茶さんの自由詩おすすめリスト(12043)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いちゃもん- 三田九郎自由詩7*12-12-22
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世界の終わり- 川上凌自由詩11*12-12-21
そうゆう世界。- 元親 ミ ...自由詩512-12-21
キャッチボール- 朧月自由詩412-12-21
クリスマスツリー- ぎへいじ自由詩14*12-12-21
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩14*12-12-21
やさしいうた- 小原あき自由詩8*12-12-21
冬至- 朝焼彩茜 ...自由詩712-12-21
かくれんぼ- そらの珊 ...自由詩19*12-12-21
エーゲ海の猫になりたい_君に飼われたい- 北大路京 ...自由詩11*12-12-21
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大船の母- 花形新次自由詩212-12-20
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ひらがな- そらの珊 ...自由詩28*12-12-20
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なくならない。- じじ自由詩2112-12-19
時間の砂- ……とあ ...自由詩18*12-12-19
反抗予告- 川上凌自由詩10*12-12-19
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幼馴染- ただのみ ...自由詩23*12-12-19
百穴人- 灰泥軽茶自由詩7*12-12-19
手のひら。- 元親 ミ ...自由詩1112-12-18
星のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩412-12-18
また明日- 多紀自由詩12*12-12-18
弱として- 田園自由詩6*12-12-18

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